約1時間、ドコモの回線で電話がつながりにくい状態が続きました。10月28日の午後4時30分ごろから5時29分ごろまでで、NTTドコモは同じ日に復旧を知らせています。影響があった可能性があるのは、北海道、東北、関東、北陸、東海の各エリアです。110番や119番などの緊急通報も、人によっては使いにくい状態でした。
原因は、まだ確認中です。
最初のお知らせでは、時刻もエリアも「確認中」だった
障害の最中に、ドコモは「障害発生」のお知らせを出していました。ただ、そこでは発生の時刻も影響するエリアも「確認中」で、ドコモの回線とドコモ回線を使うMVNOの携帯電話サービスが使いにくい、と書くだけでした。緊急通報に影響があるかどうかも、まだ調べている段階です。
中身がはっきりしたのは、復旧のお知らせです。対象は音声の通話で、ドコモの契約者とドコモ回線のMVNOの両方でした。エリアの項目はお知らせを出したあとに更新され、北海道から東海までの5つのエリアになっています。データ通信については、復旧のお知らせは何も書いていません。
ドコモの復旧のお知らせ。対象は音声で、緊急通報にも影響出典: NTTドコモ「【お詫び/復旧】携帯電話サービスがご利用しづらい状況について」(引用)
障害の最中に「ドコモの障害らしい」と社内で話が回っても、最初のお知らせだけでは、自分の地域が対象かどうかを決められなかったはずです。お知らせの中身を社内の報告に写すなら、何時に見た版かも書き添えておくと、あとで食い違いません。
MVNOは23日と25日にも使いにくくなっていた
ドコモの「重要なお知らせ(通信障害等)」の一覧には、この1週間で、ドコモ回線のMVNOが使いにくくなった件が2つ載っています。28日の件と並べると、次のとおりです。
| 日時 |
対象 |
原因 |
| 10月23日12時46分ごろ〜23時21分ごろ |
一部のドコモ回線のMVNO |
MVNO事業者向けの設備の故障 |
| 10月25日11時54分ごろ〜14時15分ごろ |
一部のドコモ回線のMVNO(再び発生) |
MVNO事業者向けの設備の故障 |
| 10月28日16時30分ごろ〜17時29分ごろ |
ドコモとドコモ回線のMVNOの音声 |
確認中 |
23日と25日はMVNOだけの障害で、28日はドコモ自身の契約者も対象になった点が違います。28日の件が前の2件と関係するのかどうか、ドコモは触れていません。25日のお知らせでは、詳しい原因は調査中のままで、監視の体制を強めて対処しているといいます。
格安SIMの会社と法人で契約していると、ドコモのお知らせは自分から見に行かないと気づけません。契約の相手は、あくまでMVNOだからです。社用の携帯がMVNOなら、契約先のお知らせとドコモの一覧の両方を見ることになります。1週間に何度も続くときは、なおさらでしょう。
影響を受けたのは北海道から東海まで、関西から西は対象外
影響を受けた可能性があるのは、28日の夕方に北海道、東北、関東、北陸、東海で、ドコモかドコモ回線のMVNOの携帯電話で通話しようとした社員です。営業や現場の担当が、お客さまや取引先と電話でやりとりする時間帯でした。
関西、中国、四国、九州、沖縄の各エリアは、お知らせに入っていません。au、ソフトバンク、楽天モバイルの回線も対象外です。しかし、相手の携帯がドコモの回線なら、こちらから電話をかけてもつながりにくかったと考えられます。
同じ日の朝には、auとUQ mobileのキャリアメールにも全国で障害が出ていました。1日のうちに、2つの会社の回線で連絡の手段が止まったことになります。
あすの朝までに確認すること
- 午後4時30分から5時30分ごろに、電話がつながらなかった案件がないかを、営業や現場の担当に聞きます。電話をくれたはずの相手が分かれば、こちらから折り返します。
- 社用の携帯の契約を見て、ドコモの回線か、ドコモ回線のMVNOかを台帳に書きます。MVNOなら、契約先が障害をどこで知らせるかも書き足します。
- 一人で作業する社員や、夜間と休日の当番がいる部署では、携帯が使えないときの緊急通報の手段を決めます。近くの固定電話や、ほかの会社の回線の端末など、代わりを紙に書いて渡しておきます。
- 電話がつながらないときの次の連絡の手段を、社内の連絡網に入れます。今回、復旧のお知らせが挙げた対象は音声だけでした。データ通信が使えるなら、社内のチャットやWeb会議の通話に切り替えられます。
- 障害のときに見るページを、手順書に入れます。ドコモは「重要なお知らせ(通信障害等)」の一覧で、障害の発生と復旧を知らせています。
社用の携帯を1社の回線にそろえると、管理は楽になります。ただ、今回のように通話の設備に障害が起きると、同じ地域の社員がそろって電話を使いにくくなります。現場の責任者や当番の端末だけでも、別の会社の回線を持たせておくか。夕方の1時間は、それを決めるきっかけになりそうです。