LegalOn Technologiesは2026年10月16日、「LegalOn」のコントラクトマネジメントで、自動紐付け機能の提供開始を発表しました。締結版の登録時に対応する締結前の契約書を検出し、同じ契約書のバージョンとして紐付けます。契約書を検索して手動で紐付ける負担を減らし、最終的な契約内容と審査・修正の履歴をまとめて確認しやすくする機能です。
LegalOn Technologiesが発表に添えた画像出典: LegalOn Technologies(PR TIMES)(報道用の素材)
締結版の登録をきっかけに、対応する契約書を検出
同社によると、従来は利用者が対応する契約書を探し、手動で紐付けていました。新機能では、締結版を登録した際に、契約書のタイトル、契約当事者、本文の類似度などを使って対応する契約書を判定します。
自動で紐付けるのは、同一の契約書である確信度が高い場合だけです。すべての契約書が自動で紐付くと案内されたわけではありません。利用部門に説明する際も、「締結版を登録すれば必ず過去の履歴がまとまる」とは伝えないことが大切です。
発表には、対象プランや追加料金、利用開始に必要な設定、操作する管理画面の場所は書かれていません。自社の契約で利用できるか、管理者による設定が必要かは、導入済みという情報だけで判断せず、提供元に確認する必要があります。
契約更新時に、過去の修正理由をたどりやすく
この機能で変わるのは、契約書を探す作業だけではありません。同社は、締結前の履歴と締結版が別々に管理される状態の削減につながるとしています。最終的な契約内容に加え、それまでの審査や修正の履歴をまとめて確認しやすくなります。
契約更新や相談対応では、過去に何が論点となり、どのような経緯で合意したのかを参照できるとしています。法務担当者との運用確認では、検索時間の短縮だけでなく、更新や相談の際に必要な履歴へたどり着けるかも確認するとよいでしょう。
一方、発表で示された機能は、締結前後の契約書の紐付けです。契約内容の判断や承認まで自動化するものとして説明しないよう、社内への案内では機能の範囲を分けて伝える必要があります。
影響する会社・しない会社
- 影響する: LegalOnのコントラクトマネジメントで締結前と締結版を管理し、対応する契約書の検索や手動の紐付けを行っている会社です。登録後の確認手順を見直す対象になります。
- 影響する: 同機能を利用する会社のうち、契約更新や相談対応で審査・修正履歴を参照する会社です。法務と情シスで、必要な履歴を確認できるかを確かめる価値があります。
- 影響しない: LegalOnのコントラクトマネジメントを使っていない会社は、今回発表された機能の直接の対象ではありません。他の契約管理サービスとの連携は、発表には書かれていません。
情シスが今日やること
- 今日、法務または契約管理の担当者に利用状況を確認します。 LegalOnのコントラクトマネジメントを使っているか、締結前と締結版をどこで管理しているかを聞きます。対象機能を使っていなければ、今回の発表を理由に既存の登録手順を変える必要はありません。
- 利用手順を変える前に、提供元へ条件を確認します。 対象プラン、追加料金の有無、設定の要否、登録後に紐付け結果を確認する画面を問い合わせます。発表には管理画面の具体的な場所がないため、社内向け手順書に推測で操作経路を書かないようにします。
- 利用できることを確認したら、法務担当者と登録後の確認を行います。 締結版と締結前の契約書が同じ契約書のバージョンとして紐付いているか、審査・修正履歴を参照できるかを確認項目にします。
- 社内への案内前に、紐付かない場合の担当を決めます。 確信度が高い場合だけ自動処理される点を法務担当者と共有し、対応する契約書の確認を誰が行うか整理します。確認が済むまでは、従来の手動作業を一律に廃止する案内は避けましょう。