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Cosmos DBのキー、使用中なら回す前に止める機能が正式に

MicrosoftはAzure Cosmos DBで、アカウントのキーが最後に使われた時刻を確かめ、直近12時間に使われたキーは再生成やキー認証の無効化を止める「Safe Key Rotation」を正式に提供しました。使用中のキーを回してアプリが止まる事故を防ぎ、Entra IDの認証へ移す前の確認にも使えます。有効にする方法と、情シスが確かめることを整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
文字
Cosmos DBのキー、使用中なら回す前に止める機能が正式に

この記事のまとめ

  • MicrosoftはAzureの更新情報(2026年10月21日掲載)で、Azure Cosmos DBの「Safe Key Rotation」を正式に提供したと知らせました。アカウントのキーが最後に使われた時刻の情報をもとに、使用中のキーかどうかを見分けられます。
  • Microsoft Learnによると、有効にすると、キーの再生成やキーでの認証(ローカル認証)の無効化の前に確認が走り、直近12時間にそのキーが使われていれば操作を止めます。キーは変わらず、アプリは動き続けます。
  • 機能は既定では効かないため、アカウントごとに有効にします。Microsoftは、キーよりもMicrosoft Entra IDの役割ベースのアクセス制御(RBAC)を勧めています。キーの棚卸しとEntra IDへの移行の計画に使えます(当社の見立て)。
こんな方に#30代#40代#50代実務

MicrosoftはAzure Cosmos DBで、アカウントのキーを回す(作り直す)前に、そのキーがまだ使われていないかを確かめる「Safe Key Rotation」を正式に提供しました。直近12時間に使われたキーは、再生成もキーでの認証の無効化も止めてくれます。使用中のキーを回してアプリが止まる事故を防ぎ、キーをやめてEntra IDの認証に移る前の確認にも使えます。

Azureの更新情報のカード。Generally Available: Azure Cosmos DB Safe Key Rotation、状態はLaunched、一般提供は2026年10月。各アカウントのキーが最後に使われた時刻の情報を見られ、回したり退役させたりする前に使用中のキーを見分けられること、まだ使われているキーを無効にしてサービスが止まる危険を減らし、認証情報の管理やアプリの継続、セキュリティとコンプライアンスに役立つこと、が書かれている。Azure IDは576716、ロードマップへの追加は2026年10月21日
Azureの更新情報。Cosmos DBのSafe Key Rotationが正式に(英語)出典: Microsoft Azure「Generally Available: Azure Cosmos DB Safe Key Rotation」(引用)

何ができるようになったか

Azureの更新情報(2026年10月21日掲載)によると、各アカウントのキーが最後に使われた時刻の情報を見られるようになり、回したり退役させたりする前に、使用中のキーを見分けられます。Microsoft Learnの説明書(10月20日更新)は、仕組みを次のように説明しています。

  • キーの再生成や、ローカル認証(キーでの認証)の無効化の前に、確認が走る
  • 直近12時間にそのキーが使われていれば、要求を止めて、まだ使われているという誤りを返す
  • 止めたときは、キーは何も変わらず、アプリはそのまま動き続ける
  • Cosmos DBは、もともとすべてのアカウントでキーの使用を記録している。有効にすると、その記録で止めるようになる

対象は、NoSQL、MongoDB、Apache Cassandra、Apache Gremlin、Tableのアカウントです。説明書は、とくに役に立つ場面として、キーからEntra IDへ全部移したい場合、月1回や年1回だけ動く処理がキーに頼っている場合、チームをまたいでキーを共有していて誰が使っているか見えにくい場合を挙げています。

有効にする方法

機能は既定では効かないため、アカウントごとに有効にします。

  • Azureのポータル: Cosmos DBのアカウントの「Features(機能)」で、Safe Key Rotationの切り替えを入れる
  • Azure CLI: az cosmosdb updateで、capabilitiesにEnableAccountKeysLastUsageCheckInDisableLocalAuthとEnableKeyCheckBeforeRegenerationPreviewを足す。az cosmosdb showで、2つが出ていれば有効

キーの回し方の順番は、これまでと同じです。アプリが主キーを使っているなら、まず副キーを作り直して動くことを確かめ、アプリを副キーに切り替えてから、主キーを作り直します。キーの作り直しには、アカウントの大きさによって1分から数時間かかるとしています。

使用中と判定されたら

Microsoft Learnのよくある質問。Safe Key Rotationを有効にしたあとにキーの回しが失敗したら、キーは今の状態のまま。確認はキーの再生成の前に走り、直近12時間にキーが使われていれば再生成の要求を止め、まだ使われているという誤りを返し、キーは変わらずアプリは動き続ける。それでも回したいときは、アプリをもう一方のキーかMicrosoft Entra IDに移して12時間使われなくなってから再試行するか、要求にSkipAccountKeysLastUsageCheckをtrueで付けて確認を飛ばしてすぐ作り直す。確認を飛ばすのは安全だと確かなときだけ、と書かれている
使用中と判定されたときの扱い(Microsoft Learn・英語)。直近12時間の使用で止める出典: Microsoft Learn「Rotate keys for Azure Cosmos DB for NoSQL」(引用)

使用中と判定されても回したいときは、アプリをもう一方のキーかEntra IDの認証に移し、12時間使われなくなってから作り直します。急ぐ場合は、要求に「SkipAccountKeysLastUsageCheck」をtrueで付けて確認を飛ばせますが、Microsoftは安全だと確かなときだけにするよう書いています。

キーが漏れたときの緊急の取り替えは、使用中でも止めるべきなので、確認を飛ばすことになります。止まるアプリより、漏れたキーを使える状態にしておく危険のほうが大きいからです。ふだんの計画的な取り替えでは確認を効かせ、緊急時の手順では確認を飛ばす、と使い分けを決めておくと迷いません(当社の見立て)。

キーより、Entra IDの認証へ

説明書の冒頭で、Microsoftは、本番ではキーのように認証情報を直に扱うやり方は勧めないとし、Entra IDを使った役割ベースのアクセス制御(RBAC)を案内しています。Safe Key Rotationは、キーでの認証を止める前に「もう誰もキーを使っていない」ことを確かめる道具として使えます。

鍵や認証情報が盗まれて、そこから大量のデータに届く事故は、10月も続いています(日経新聞に不正アクセス 約183万件が流出 認証情報の窃取が起点など)。Cosmos DBのキーは、1つでアカウントのデータにまとめて届くため、回さずに長く使い続けるほど、漏れたときの被害が大きくなります(当社の見立て)。

影響する会社・しない会社

  • 影響する: Azure Cosmos DBを使い、アプリや処理がアカウントのキー(主キー・副キー)で接続している会社です。キーを回す前の確認に使えます。
  • 影響する: キーをやめて、Entra IDの認証に移したい会社です。キーでの認証を止める前に、使っている処理が残っていないかを確かめられます。
  • 影響しない: Cosmos DBを使っていない会社、またはすでにローカル認証を止めて、Entra IDの認証だけにしている会社です。

情シスが今日やること

  1. Cosmos DBのアカウントと、キーの使い方を洗い出す。 どのアプリや処理が、どのアカウントのどのキーで接続しているかを一覧にします。月次や年次の処理、他部署や委託先が持つキーも含めます。
  2. Safe Key Rotationを有効にする。 本番のアカウントで、ポータルの「Features」かCLIで有効にします。有効にしてもキーは変わらないため、動いているアプリへの影響はありません。
  3. 計画的にキーを回す。 副キーを作り直す→アプリを切り替える→主キーを作り直す、の順で回します。使用中と判定されたら、切り替え忘れのアプリが残っている合図です。
  4. 緊急時の手順を決める。 キーが漏れたときは確認を飛ばして(SkipAccountKeysLastUsageCheck)すぐ作り直す、と手順書に書き、判断する人を決めます。
  5. Entra IDの認証への移行を計画する。 キーで接続しているアプリを、マネージドIDなどEntra IDの認証に移す順番を決めます。全部移ったら、Safe Key Rotationで使われていないことを確かめてから、ローカル認証を止めます。

よくある質問

Q有効にすると、今のキーが変わりますか。

A変わりません。Microsoft Learnは、Cosmos DBはもともとすべてのアカウントでキーの使用を記録していて、有効にすると、その記録をもとに再生成やローカル認証の無効化の前に確認するようになるだけだとしています。キーを変えたり、無効にしたりはしません。

Q使用中と判定されても、どうしても回したいときは。

A2つの方法があります。アプリをもう一方のキーかEntra IDの認証に移し、12時間使われなくなってから再生成する方法と、要求に「SkipAccountKeysLastUsageCheck」をtrueで付けて確認を飛ばす方法です。Microsoftは、確認を飛ばすのは安全だと確かなときだけにするよう書いています。キーが漏れたときの緊急の取り替えでは、確認を飛ばすことになります(当社の見立て)。

QどのAPIのアカウントが対象ですか。

A説明書の対象は、NoSQL、MongoDB、Apache Cassandra、Apache Gremlin、Tableです。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月22日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

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