Amazonは、ブラウザーとモバイルショッピングアプリで、パスワードを入力せずにログインする「パスキー」対応の展開を発表しました。FIDO Allianceが2026年10月20日付で紹介した発表によると、パスキーを有効にした顧客は5億人を超えています。端末の指紋認証、顔認証、PINを使ってアカウントにログインできます。
ブラウザーとアプリで、パスワード入力を省く
今回、対応の展開が発表されたのは、ブラウザーとモバイルショッピングアプリです。パスキーを利用すれば、従来のパスワードを入力せずにAmazonのアカウントへログインできます。
Amazonによると、パスキーでのログインは、従来のパスワードを使う場合の6倍速いとしています。ただし、今回の資料には測定条件が示されていません。社内への案内では、自社の端末でも必ず同じ速さになるとは説明せず、Amazonが示した比較として扱うのが適切です。
また、Amazonは、パスキーはパスワードのように推測されず、フィッシングで盗まれることもないと説明しています。フィッシングとは、偽のサイトなどへ誘導して認証情報を盗む手口です。ログイン操作の手間だけでなく、パスワードを入力する運用を見直す材料になります。
日本での提供と、設定方法は別途確認
日本での提供は発表には書かれていません。日本で利用できるか、提供時期、日本語対応、日本向けの料金についても、今回の資料では確認できません。
対応するブラウザーや端末の具体的な一覧、アプリの必要な版、設定画面の操作経路も示されていません。ブラウザーとアプリの両方が発表の対象ですが、手元のすべての環境ですぐに設定できると決めつけないことが大切です。
また、5億人超という数字は、パスキーを有効にした顧客の数です。すべての顧客がパスキーに移行したことや、従来のパスワードが廃止されることを示す数字ではありません。今回の資料に、パスワード廃止や利用者の移行期限は書かれていません。
影響する会社・しない会社
- 影響する: ブラウザーでAmazonのアカウントにログインする業務がある会社です。対応を確認できれば、パスワード入力に代わるログイン方法として検討できます。
- 影響する: モバイルショッピングアプリを業務で使う会社です。利用中の端末とアカウントで設定できるかが、社内案内を出す前の確認点になります。
- 影響しない: Amazonのアカウントやモバイルショッピングアプリを業務で使わない会社は、今回の発表を理由にログイン手順を変更する対象ではありません。
- 影響しない: 発表には、会社の規模や契約プランによる対象・対象外の条件は書かれていません。そのため、規模やプランだけで対応の要否を分けることはできません。