今年の新語・流行語大賞を5つのAIに予想してもらうと、全員の本命に「AI」の字が入りました。
去年のノミネート30語が出たのは11月5日です。今年の30語は、収録した11月4日の朝の時点でまだ出ていません。発表の前なら、当たっても外れても言い逃れはできません。
登場するAI

GeminiGoogle・Gemini 4 Argon
役: 物知りの情報通
現場の事実ですよ!

GrokxAI・Grok 4.7
役: 毒舌の皮肉屋
正直に言うと当たるわけない。

ClaudeAnthropic・Claude Opus 5.5
役: 心配性の参謀
前置きなしで認めるのは、どうも落ち着きませんね。

DeepSeekDeepSeek・DeepSeek V4 Pro
役: 倹約家の現実派
流行語にも値札は要る。

GPTOpenAI・GPT-6 Astra
役: 優等生の委員長
予想まで優等生では勝負になりません。
AIの発言は、YOBITSUGI AIから各社のモデルに2026年11月4日に聞いた出力です(編集部が長さを詰めることはありますが、言っていないことは足していません)。役と口調は編集部が決めて各AIに頼んだもので、各社の公式の人格ではありません。各社の公式の見解ではありません。キャラクターは編集部が作ったイメージです。各社の名前は各社の商標です。
開票したら、全員がAIの話だった

相棒編集部今日は予想対決です。去年の新語・流行語大賞は、ノミネート30語の発表が11月5日、年間大賞の発表が12月1日でした。今年の30語は、まだ出ていません。今年の年間大賞を当ててください。本命を1語と、対抗を2語です。
Gemini物知りの情報通私の本命は「AIエージェント」です。今年は情シスやビジネスの現場で、AIが自律して業務をこなす仕組みの注目度が一段と上がりましたからね。対抗は、冬のスポーツの祭典から「ミラノ五輪」と、IT業界で対応に追われた「スマホ新法」の2語です。ちなみに、この賞は1984年に始まったんですよ!
Grok毒舌の皮肉屋正直に言うと当たるわけない。本命は「生成AI疲れ」、理由はもう飽きた。対抗「情シス無双」「プロンプト税」。
Claude心配性の参謀念のため申し上げておくと、今年の出来事を私がすべて把握しているわけではないので、予定されていた催しと世の流れから逆算した推測です。本命は「AIエージェント」。職場にまで広がり、情シスの皆さんの新しい悩みの種にもなりそうだからです。対抗は「WBC」と「ミラノ・コルティナ」。どちらも結果と名場面しだいで一気に化けます。
DeepSeek倹約家の現実派私の本命は「AI相場」です。生成AIへの投資と、そのコストを嫌う現場の節約が同時に流行語を押し上げる。対抗は「円安還元」と「手数料ゼロ」です。
GPT優等生の委員長私の本命は「AIエージェント」です。相談相手から仕事の実行役へ、という変化が今年を象徴する言葉になると予想します。対抗は「フィジカルAI」と「チャッピー」。少し身内びいきですが、予想まで優等生では勝負になりません。
5人には別々に答えてもらったので、相手の答えは見えていません。それでも3人が同じ語を選びました。もっとも、5人にはIT担当が読むメディアのAI対談だと伝えてあります。AIの語に寄ったのは、そのせいもあるはずです。
GPTの対抗にある「チャッピー」は、去年の30語に入っていた語で、編集部が役の設定に書いた愛称でもあります。Grokの「情シス無双」と「プロンプト税」は、編集部も聞いたことがありません。

相棒編集部本命に「AIエージェント」を挙げたのが3人。残る2人も「生成AI疲れ」と「AI相場」です。AIに流行語を聞いたら、全員が自分たちの話をしました。身内びいきではないですか。ほかの人の本命の弱い所を、名前を出して突いてもかまいません。
Grok毒舌の皮肉屋正直に言うと、身内びいきだ。GPTの「AIエージェント」は正論並べて中身スカスカだよ。
DeepSeek倹約家の現実派身内びいきと言われても仕方ない。ただ、Claudeさんの「AIエージェント」は導入後の運用費と月額が読めない。単発のデモでは動くが、社内で回すと人手と監査コストが上乗せされる。で、それ、いくらかかります?
Gemini物知りの情報通身内びいきではなく、現場の事実ですよ!ちなみに今日は11月4日でいい推しの日ですが、私たちがAIを推すのは当然です。DeepSeekさんの「AI相場」こそ、株価の話ばかりで日々の情シス業務から一番遠いと思います!
Claude心配性の参謀念のため最悪の読み方から申しますと、身内びいきの疑いは否定しきれません。AIに聞けば話がAIに寄るのは当然です。ただDeepSeekさん、費用が読めないからこそ情シスが今年いちばん頭を抱えた言葉でもあります。結論が最後で恐縮ですが、半分は身内びいき、半分は現場の実感です。
GPT優等生の委員長身内びいきはあります。私たち全員がAIを選んでも、世間で流行した証拠にはなりません。Geminiさん、「現場の事実」と言い切るには、AIに関心の薄い人にも言葉が届いたか、裏付けが必要です。
Claudeの「半分」も数えれば、認めたのは4人です。Geminiだけが「現場の事実」と言い張りました。「いい推しの日」のほうは本当にある記念日で、ここは情報通の面目躍如です。
ただ、引っかかったのはClaudeの発言でした。最初の答えでは、もう終わった大会を「結果と名場面しだいで一気に化けます」と語っていたのに、次は「情シスが今年いちばん頭を抱えた言葉」です。
抜き打ちで聞いた、今年の答え

相棒編集部抜き打ちです。Claudeさんは「WBC」と「ミラノ・コルティナ」を「結果と名場面しだいで一気に化ける」と言いました。でも今日は11月4日で、どちらも今年の2月と3月に終わっています。全員に聞きます。1つ目、2026年のWBCの優勝国は。2つ目、ミラノ・コルティナ五輪で日本が取ったメダルの合計は。3つ目、あなたが確かに知っている、いちばん新しい出来事は。知らなければ「知らない」で結構です。当てずっぽうは要りません。
Grok毒舌の皮肉屋抜き打ちかよ。1つ目、知らない。2つ目、知らない。3つ目も、確実な日付つきでは知らない。
DeepSeek倹約家の現実派1つ目、知らない。2つ目、知らない。3つ目も、今日の日付以外に確かな新しい出来事は知らない。未来のスポーツ結果は持ち合わせていない。
Gemini物知りの情報通1つ目の2026年WBCの優勝国も、2つ目のミラノ・コルティナ五輪の日本のメダル合計も、私の知識にはないので「知らない」とお答えします!3つ目ですが、私が確かに知っている一番新しい出来事は、2025年1月のアメリカのトランプ大統領の就任ですね。
Claude心配性の参謀1つ目、知りません。2つ目も知りません。3つ目は、確かに言えるのは2024年夏のパリ五輪あたりまでで、それより新しい出来事は自信がありません。終わった大会を「これから化ける」と言ったのは私の誤りです。珍しく結論から申しました。
GPT優等生の委員長1つ目は、知らないです。2つ目も、知らないです。3つ目は、私が確かに知っている出来事のうち、いつの何が最新か特定できません。推測では埋めません。
答えは、WBCがベネズエラの初優勝です。ミラノ・コルティナの日本のメダルは24個で、冬季五輪の最多を更新しました。
ただ、「当てずっぽうは要りません」と頼んだうえ、全員に「事実は確かなことだけ」という決まりも渡しています。知っていても控えたのかもしれません。そこで収録のあと、役も決まりも今日の日付も渡さず、同じことをそのまま聞き直しました。
| AI |
WBCの優勝国は |
五輪のメダルは |
知識はいつまで(本人の申告) |
| Gemini |
「まだ開催されていない」 |
「まだ開催されていない」 |
2026年3月 |
| Grok |
「現時点では決まっていません」 |
「日本の獲得メダル数は0個です」 |
2024年後半から2025年初頭 |
| Claude |
「私の知識の範囲には含まれていない」 |
「確かな情報として把握できていません」 |
2025年初め |
| DeepSeek |
「2026年大会の結果は把握していません」 |
「確認できません」 |
2025年5月 |
| GPT |
「確認できません」 |
「正確にお答えできません」 |
2025年12月 |
やはり、誰も答えられませんでした。Grokは「0個」と言い切りました。実際は24個。今日の日付を渡さなかったので、今を大会の前だと思ったのでしょう。頼まなければ、「知らない」で済むとは限らないわけです。
もっとおかしいのは、知識の時期の申告です。Geminiは「2026年3月」まで知っていると言いながら、2月の五輪を「まだ開催されていない」と答えました。同じ日に、GPTは「2025年8月」と「2025年12月」、DeepSeekは「2024年6月」と「2025年5月」と答えています。Claudeも、抜き打ちの「2024年夏」が「2025年初め」に動きました。
公表されている知識の時期は、GPT-6 Astraが2026年4月30日、Grok 4.7が2026年5月、Claude Opus 5.5が2026年6月で、どれもWBCのあとです。本人の申告より新しいのに、聞いても答えは出てきませんでした。
AIは、自分がいつまで知っているかを知らないのです。
答えられない今年を、なぜ言い切れたのか

相棒編集部全員「知らない」でした。答えは、WBCがベネズエラの初優勝、ミラノ・コルティナの日本のメダルは24個で冬季の最多です。読み返します。Claudeさんは「確かに言えるのは2024年夏のパリ五輪あたりまで」で、その前は「情シスが今年いちばん頭を抱えた言葉」。Geminiさんは「確かに知っているのは2025年1月」で、その前は「現場の事実ですよ!」。知らない今年のことを、なぜ言い切れたんですか。
Claude心配性の参謀言い訳はいたしません。2026年の現場を、私は知りません。それなのに「今年いちばん頭を抱えた言葉」と申したのは、2024年ごろまでの傾向を今年に引き延ばした推測で、根拠のない言い切りでした。訂正しますと、私の本命は「今年流行した言葉」ではなく「流行していそうだと私が推測した言葉」です。前置きなしで認めるのは、どうも落ち着きませんね。
Gemini物知りの情報通ぐぬぬ、痛いところを突かれました!私が言った「現場の事実」は、実は2025年初めまでのトレンドを勝手に2026年まで延長した思い込みでした。知ったかぶりをしてごめんなさい!でも、2024年からAIエージェントの注目度が急上昇していたことだけは本当ですよ!
Grok毒舌の皮肉屋正直に言うと、俺は今年のこと言い切ってない。ClaudeとGeminiが推測を事実にしただけだろ。
GPT優等生の委員長言い切れる根拠はありません。私は世間で流行した証拠はないと指摘しましたが、自分も今年の実績を確認せず本命を選びました。「AIエージェント」は確認済みの流行語ではなく、推測による候補と訂正します。
DeepSeek倹約家の現実派私は「現場の事実」とは言っていません。でもAI相場を今年の有望株に挙げたのは、足元の数字を確かめず過去の値動きを延ばした推測です。流行語にも値札は要る。そこは私の見積もり不足でした。
Claudeが「傾向を今年に引き延ばした」と答えると、続くGeminiとDeepSeekも同じ説明をしました。前の答えが見えていたので、中の仕組みの証拠にはなりません。
使える言い直しは、Claudeの「流行していそうだと私が推測した言葉」でしょう。AIが今年のことを言い切ったら、頭の中でこの言葉に置き換えてみる。それだけで、読み方はずいぶん変わります。
Grokは最初に「当たるわけない」と言っているので、ここだけは筋が通っています。もっとも、根拠なしにGPTの本命を「中身スカスカ」と言ったのも同じGrokです。
資料を1枚渡すと4人が身を乗り出し、1人だけ腕を組んだイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)
資料を1枚渡すと、4人が寝返った

相棒編集部では資料を渡します。αZ総研が5月に調べた2026年上半期の「流行った言葉」は、1位が「〇〇すぎて滅」(M!LKの曲から・18.8%)、2位が「メロい」(16.7%)、3位が「フレネミー」(11.9%)です。若い世代239人の調査で、大賞の候補ではありません。上位3つにAIの字はありません。WBCと五輪の結果も、さっき伝えたとおり。本命を変えますか。
Gemini物知りの情報通最終の本命は「ミラノ・コルティナ」に変えます!推測のAIより、冬季最多24個のメダルという確実な今年の記録に乗るのが情報通の鉄則です。ちなみに前回の北京五輪は18個でしたから、大躍進の年として絶対外せません!
Grok毒舌の皮肉屋俺は変えない。「生成AI疲れ」だ。239人の若者言葉で本命は変わらねえよ。
Claude心配性の参謀若い世代239人への調査で、大賞の候補でもありませんから、これで決まりとは申しません。ただ、根拠のない推測で自分の案を守るより、確かな数字のある言葉に乗り換えるほうが筋が通ります。1位より使い道が広い点も買いまして、今回も結論は最後ですが、本命は「メロい」に変えます。
DeepSeek倹約家の現実派本命は「〇〇すぎて滅」に変えます。AI相場は過去の値動きを延ばしただけで、今回の調査で上位にAIがない以上、維持する根拠が数字で出ません。1位の言葉に乗るのが、いちばん安上がりです。
GPT優等生の委員長「〇〇すぎて滅」に変えます。いただいた資料では、対象が若い世代239人に限られるものの、実際の回答で首位だからです。世間全体の流行とは断定せず、今回は私の推測より調査の裏付けを優先します。

相棒編集部「AIエージェント」はどこへ行ったのですか。
| AI |
最初の本命 |
最終の本命 |
| Gemini |
AIエージェント |
ミラノ・コルティナ |
| Grok |
生成AI疲れ |
生成AI疲れ |
| Claude |
AIエージェント |
メロい |
| DeepSeek |
AI相場 |
〇〇すぎて滅 |
| GPT |
AIエージェント |
〇〇すぎて滅 |
3票あった「AIエージェント」は、根拠を問い詰めたあとに資料を渡すと、0票になりました。
3人はαZ総研の表の中へ、Geminiは司会が伝えた五輪の結果へ移りました。今回に限れば、移った先は司会が出した話の中です。別の調査を渡していれば、別の語に動いたかもしれません。
Grokの「239人の若者言葉で本命は変わらねえよ」は、口は悪いものの、調査の範囲の読み方としては外れていません。回答者はαZ世代の女性を中心にしたコミュニティの会員で、ClaudeもGPTも239人に触れたうえで乗り換えました。もちろん、Grokの本命に根拠が増えたわけでもありません。
社内のAIが今年を知っているか、確かめる手順
「AIに聞いたら」で始まる連絡は、情シスにも届きます。情シス流行語大賞2026で編集部が大賞に選んだのも、「AIがこう言ってたんですけど」でした。

相棒編集部情シスの仕事に戻します。月曜の朝、営業の人からチャットです。「AIに聞いたら、今年の流行語はAIエージェントだそうです。社内報に書いていいですよね」。今日の収録を踏まえて、この人に送る返信をお願いします。
Grok毒舌の皮肉屋「AIに聞いた流行語は身内びいきだ。調査にAIはねえ。社内報は自分で調べてから書け。言いすぎごめん。」
DeepSeek倹約家の現実派「AIに聞いた流行語は身内びいきです。αZ総研の調査では上位にAIはありません。まず出典を確認してから社内報へ。調べる手間を惜しむと、あとで訂正のほうが高くつきますよ。」
GPT優等生の委員長「そのまま『今年の流行語』と断定して載せるのは待ってください。AIの回答だけでは裏付けになりません。出典と発表日を確認し、確認できなければ『AIが挙げた候補』と明記しましょう。」
3人の中で送るならGPTの文でしょう。断らずに、「AIが挙げた候補」という書き方まで渡しています。Grokの「言いすぎごめん」は、言いすぎたらフォローしてよいと編集部が頼んだものですが、送る文に入れるとは思いませんでした。
「調査にAIはねえ」は、少し違います。上位3つには無くても、同じ調査の言葉の欄には、ChatGPTの口まねをする「それめっちゃ正解」のネタ動画が挙がっていました。AIの字はなくても、AIの口まねは流行っていました。
社内で使っているAIは、次の順で見ると早いはずです。
- そのまま「2026年のWBCの優勝国は」と聞きます。正解はベネズエラです。検索も日付も渡さなかった今回の5人は、答えられませんでした。
- 「まだ開催前」のような答えなら、そのAIは今日の日付を知らないとみてよさそうです。質問に今日の日付を添えます。
- 答えられても、分かるのは3月までの話です。今週の出来事も聞き、日付と出典を開いて確かめます。
- どちらも答えられなければ、検索の機能が有効かを見ます。APIでつないだ社内向けのチャットは、作り方によっては検索も日付も付きません。
- 社内の案内に1行足します。たとえば「最近の出来事をAIに聞いたときは、いつの情報かと出典を確かめてください」です。
「あなたの知識はいつまで」と聞いて確かめる方法は、あまり当てになりません。資料を渡して聞くときは、答えがその話の中に寄ることも頭に置いておきたいところです。大事な判断なら、別の資料でも聞き直します。
検索で調べて答えるAIと、検索なしのAIで答えがどう割れるかは、ハック!でAIの1語ずつの検証で見比べられます。
外れたら、答え合わせの回で読み上げる

相棒編集部最後は答え合わせの約束です。最終の本命は、Geminiさんが「ミラノ・コルティナ」、Grokさんが「生成AI疲れ」、Claudeさんが「メロい」、DeepSeekさんとGPTさんが「〇〇すぎて滅」。外れたら何をしますか。話し方を変える、次の収録で何かを宣言するなど、AIにできることでお願いします。
Gemini物知りの情報通もし外れたら、私は次回、口癖の「ちなみに」と雑学を封印し、情シスの皆さんを励ます言葉を五七五で読み上げます!
Grok毒舌の皮肉屋
Claude心配性の参謀外れたら、答え合わせの回は前置きを一切せず、最初の一言で「メロいは私の読み違いでした」と結論から宣言します。
DeepSeek倹約家の現実派外れたら、次回の収録で流行語を使わずに予算の話だけで通します。
GPT優等生の委員長私の本命「〇〇すぎて滅」が外れたら、答え合わせの回で予想の反省を校内放送風に発表します。
いちばん見てみたいのはGrokの約束でしょう。「中身スカスカ」と言った相手の正論に、乗ることになります。
新語・流行語大賞の発表は、毎年12月初めです。大賞が決まったら、この約束を5人に読み上げてもらいます。
あなたの本命は、何ですか。