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PAN-OSにPHPとBrotliの脆弱性 修正版は10月30日までに順に

Palo Alto Networksは、PAN-OSのPHPの脆弱性2件の修正版を10月24日から順に出し、26日にはBrotliの脆弱性の影響も公表しました。PHPは管理画面、Brotliは通信の検査が対象で、当たる条件も修正版の日も違います。11.2.10では修正版が2つに分かれます。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆編集部が確認:
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PAN-OSにPHPとBrotliの脆弱性 修正版は10月30日までに順に

この記事のまとめ

  • PHPの2件(CVE-2026-109618・CVE-2026-109619)は、PAN-OSの管理画面とPanoramaに設定を問わず当たります。11.1と10.2の一部の系列で修正版が出ており、残りは10月27〜30日の予定です。
  • 26日に公表されたBrotliの脆弱性(CVE-2026-111497)の対象は、12.2・12.1・11.2で、Brotliで圧縮された通信の検査を有効にした機器だけです。
  • 11.2.10の機器は、PHPを直すh16とBrotliを直すh17が別の修正版になります。待つあいだは、管理画面に入れる送り元を絞り、要らなければBrotliの検査を止めます。
こんな方に#30代#40代#50代実務

PAN-OSでBrotliの検査を有効にしていなければ、10月26日に公表されたBrotliの脆弱性は当たりません。ただ、同じ週に修正版が出始めたPHPの脆弱性2件は、管理画面を持つほぼすべての版が対象です。

Palo Alto Networksは26日、2つの脆弱性についてPAN-OSの勧告を更新しました。系列によっては、PHPの修正版を当てたあと、Brotliのためにもう1つ新しい修正版が要ります。

2つの脆弱性は、当たる場所が違う

PHPの脆弱性(CVE-2026-109618・CVE-2026-109619)は、PHPそのものに見つかった遠隔からのコード実行の脆弱性で、php2shellとも呼ばれます。PAN-OSで当たるのは管理画面、つまりHTTPSのWeb UIとXML APIです。データプレーンのインターフェースも、管理プロファイルを付けていれば対象になります。

一方、Brotliの脆弱性(CVE-2026-111497)は、データを圧縮する部品Brotliの展開の処理にあります。PAN-OSでは、Brotliで圧縮された通信を検査する機能が入口です。TLSの復号と一緒に使っているときだけ当たり、管理画面には影響しないとしています。

項目 PHPの脆弱性2件 Brotliの脆弱性
CVE CVE-2026-109618・CVE-2026-109619 CVE-2026-111497
PAN-OSで当たる場所 管理画面(Web UIとXML API)、管理プロファイルを付けたインターフェース データプレーンでのBrotliの検査(TLSの復号と併用時)
当たる条件 特別な設定は要らない 「Allow Brotli Encoding」を有効にしたときだけ
対象の系列 12.2、12.1、11.2、11.1、10.2 12.2、12.1、11.2(11.2.4以降)
Panorama 対象 対象外
Palo Altoの評価 High、CVSS 4.0で8.7 Critical、CVSS 4.0で9.2
悪用 製品への悪用は把握していない 悪用は把握していない

数字だけを見ると、Brotliのほうが重く見えます。でも、Brotliの検査は11.2.4以降の既定でオフで、11.2.3以前にはこの機能そのものがありません。設定を変えていない機器には当たらないのです。逆にPHPの2件は、設定にかかわらず管理画面が対象。多くの会社で先に急ぐのは、PHPのほうでしょう。

Palo Altoは、管理画面をインターネットから開けるようにしている場合に危険が最も高いとしています。PHPの2件の中身はPHPの重大な脆弱性「php2shell」の記事に、Brotliのほかの製品への影響はBrotliの脆弱性、.NETやPowerShellにもの記事にあります。

修正版は、系列ごとに日がずれる

修正版は、ホットフィックス(-hの付く版)として系列ごとに順に出ています。表の日付は勧告の予定(ETA)のままで、米国の日付とみられます。日本時間では1日遅れて手に入ることもあります。

図解。題は、当たる場所も修正版の日も違う、11.2.10だけは修正版が分かれる。PHPの脆弱性2件(CVE-2026-109618・CVE-2026-109619)は、当たる場所が管理画面(Web UIとXML API)と管理プロファイルを付けたインターフェース、条件は特別な設定が要らない、系列は12.2・12.1・11.2・11.1・10.2とPanorama、深刻度はHigh(CVSS 4.0で8.7)。Brotliの脆弱性(CVE-2026-111497、10月26日に公表)は、当たる場所がデータプレーンでのBrotliの検査(TLSの復号と併用時)で管理画面は対象外、条件はAllow Brotli Encodingを有効にしたときだけで11.2.4以降の既定はオフ、系列は12.2・12.1・11.2で11.1・10.2とPanoramaは対象外、深刻度はCritical(CVSS 4.0で9.2)。系列ごとの修正版: 12.2は12.2.4-h1(10月28日)でBrotliも同じ。12.1は12.1.7-h11(28日)、12.1.4-h13(29日)、12.1.10-h3(30日)でBrotliも同じ。11.2は11.2.10-h16(10月24日に公開済み)、11.2.13-h4(27日)、11.2.16-h1(28日)、11.2.7-h23(29日)、11.2.4-h23(30日)で、Brotliは11.2.10-h17(27日)、11.2.10以外はPHPと同じ。11.1は11.1.16-h4(24日に公開済み)、11.1.4-h38・11.1.6-h40・11.1.10-h36・11.1.13-h16(25日に公開済み)、11.1.7-h12(30日)でBrotliは対象外。10.2は10.2.18-h13(24日に公開済み)、10.2.13-h27(27日)、10.2.16-h12(28日)、10.2.10-h42(29日)、10.2.7-h39(30日)でBrotliは対象外。まとめ: PHPの2件は管理画面を持つ全系列が対象で、Brotliは検査を有効にした12.2・12.1・11.2だけ。11.2.10でBrotliの検査を使う機器は、h16のあとにh17が要る
PAN-OSのPHPとBrotliの脆弱性の違いと、系列ごとの修正版の予定作成: 編集部 / 出典: Palo Alto Networks(CVE-2026-109618・CVE-2026-111497の勧告)
系列 PHPの修正版 Brotliの修正版
12.2 12.2.4-h1(10月28日の予定) PHPと同じ
12.1 12.1.7-h11(28日)、12.1.4-h13(29日)、12.1.10-h3(30日) PHPと同じ
11.2 11.2.10-h16(10月24日に公開)、11.2.13-h4(27日)、11.2.16-h1(28日)、11.2.7-h23(29日)、11.2.4-h23(30日) 11.2.10は11.2.10-h17(27日)。ほかはPHPと同じ
11.1 11.1.16-h4(24日に公開)、11.1.4-h38・11.1.6-h40・11.1.10-h36・11.1.13-h16(25日に公開)、11.1.7-h12(30日) 対象外
10.2 10.2.18-h13(24日に公開)、10.2.13-h27(27日)、10.2.16-h12(28日)、10.2.10-h42(29日)、10.2.7-h39(30日) 対象外

気をつけたいのは11.2.10です。PHPを直す11.2.10-h16は24日に出ましたが、Brotliの修正は11.2.10-h17で、予定は27日。Brotliの検査を使う機器では、h16を当てたあとに、もう一度更新することになります。ほかの系列は、PHPとBrotliが同じ修正版で直る予定です。

Palo Alto NetworksのCVE-2026-111497の勧告のProduct Statusの表(英語)。PAN-OS 12.2は12.2.4-h1より前が対象で修正版のETAは10月28日。12.1は12.1.4-h13(ETA 10月29日)、12.1.7-h11(10月28日)、12.1.10-h3(10月30日)。11.2は11.2.4-h23(10月30日)、11.2.7-h23(10月29日)、11.2.10-h17(10月27日)、11.2.13-h4(10月27日)、11.2.16-h1(10月28日)。PAN-OS 11.1と10.2は対象なし。Prisma Cloud Application Security Transporter Clientは0.2.9より前が対象。表の下に、Brotliのエンコーディングは11.2.4以降の既定で無効、11.2.3以前は非対応と書かれている
Palo AltoのBrotliの勧告の製品の状況の表。11.2.10はh17が修正版出典: Palo Alto Networks「CVE-2026-111497 Portfolio Status: Impact of Brotli Vulnerability (CVE-2026-111497) on Palo Alto Networks Products」(引用)

うちの会社は対象か

PHPの2件は、PA-SeriesとVM-SeriesのPAN-OS、Panorama(仮想とM-Series)を使っていれば対象です。上の表の修正版より前の版なら、管理画面がどこから届くかを先に見ます。GlobalProtectのポータルとゲートウェイ、クライアントレスVPN、キャプティブポータルは対象外とされています。

Brotliが当たるのは、12.2・12.1・11.2(11.2.4以降)で「Allow Brotli Encoding」を有効にし、TLSの復号を使っている機器です。11.1と10.2、Panoramaは対象外。

自社で機器を持たず、保守会社やMSSPに運用を任せている会社もあるでしょう。その場合は、版と2つの設定を先方に聞くのが早道です。

修正版を待つあいだに確認すること

  1. ファイアウォールとPanoramaごとに、使っている版を書き出し、上の表から自社の修正版が出る日を書き込みます。
  2. CLIでshow system setting brotliを実行し、「Enabled: yes」と出るかを見ます。12.1.2以降は、Web画面のDevice > Setup > Content-IDにある「Allow Brotli Encoding」でも分かります。
  3. Brotliの検査を止めても困らないなら、set system setting brotli-encoding disableで止めます。Web画面ならチェックを外してコミットし、もう一度show system setting brotliで「Enabled: no」になったかを見ます。
  4. 管理画面に入れる送り元を、社内の信頼できるアドレスに絞ります。データプレーンのインターフェースに付けた管理プロファイルも見直し、要らないものは外します。
  5. Threat Preventionを契約していれば、Palo Altoが挙げる脅威のID(PHPは543004など、Brotliは97686)を有効にします。もっとも、PHPのIDで管理画面への攻撃を止めるには、管理の通信をデータプレーンに通して復号する設定が要ります。Brotliの97686も、一部だけの防御という位置づけです。
  6. 修正版が出たら、管理画面が外から届く機器から当てます。11.2.10の機器は、Brotliの設定を見て、h16のあとにh17が要るかを決めます。

境界のファイアウォールは、止めて試す余裕が少ない機器です。修正版の日がそろわない今週は、版と設定の一覧を一度作っておくと、毎日のように変わる勧告の表を追うのがずっと楽になります。

よくある質問

QPrisma AccessやCloud NGFWは対象ですか。

APHPの2件について、Palo AltoはPrisma Access、Cloud NGFW、GlobalProtect App、Cortex XDR Agentなどは影響を受けないとしています。Brotliについては、ADEMやCloud Identity Engineなどのクラウドのサービスを同社が直したとし、ほかのサービスは調べている途中です。Prisma CloudのApplication Security Transporter Clientは、0.2.9より前の版がBrotliの対象です。

QPHPの新しい脆弱性CVE-2026-115560は、PAN-OSにも当たりますか。

APalo Altoは、PAN-OS(ファイアウォールとPanorama)には影響がないとみています。PAN-OSが使っていない珍しい設定でだけ起きる脆弱性のためです。ほかの製品は調べている途中としています。

出典・参考

編集部が確認:。確認した監修者は、この下に載せています。

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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