JVN iPediaは2026年10月19日、WatchGuard Endpoint Securityの脆弱性情報を掲載しました。対象は8.00.26.0012未満で、端末にログイン済みの攻撃者による情報漏えいや改ざん、停止につながる恐れがあります。利用企業は、導入済みのバージョンを調べ、ベンダーが案内する対策を確認する必要があります。
対象は8.00.26.0012未満、対策方法はベンダー情報で確認
脆弱性の識別番号はCVE-2026-13043です。カーネルメモリアクセスドライバー「PSKMAD」に、認証が欠けている問題があります。カーネルは、OSの中核で動く部分です。
対象として示されているのは、WatchGuard Endpoint Security 8.00.26.0012未満です。製品名だけで判断せず、実際に導入されている版と照合してください。
JVNは、ベンダー情報を確認して適切な対策を実施するよう案内しています。一方、今回の資料には具体的な更新手順や回避策は書かれていません。対象版の境界だけを見て対策方法を決めず、適用する更新や作業条件をベンダー情報で確認することが重要です。
攻撃には端末上の認証が必要、利用者の操作は不要
JVNによると、ローカルの認証済み攻撃者が、アクセス制御のための確認手順を回避できます。その結果、ドライバーに任意の特権コマンドを発行し、カーネルやプロセスのメモリ情報を漏えいさせることができます。
これは、外部から認証なしで攻撃できるという説明ではありません。ただし、NVDの評価では、攻撃に必要な権限と攻撃の複雑さはいずれも低く、利用者の関与も不要です。端末利用者が何かを操作しなければ安全、とは判断できません。
深刻度を数値化するCVSS v3の基本値は、NVD評価で8.8、深刻度は「重要」です。情報の秘密を守る機密性、正しい状態を守る完全性、使い続けられる可用性への影響は、いずれも高いと評価されています。JVNは、ソフトウェアが扱う全情報の漏えいや改ざん、完全停止の可能性を挙げています。実際の悪用や被害の有無は、今回の資料には書かれていません。
影響する会社・しない会社
- 影響する: WatchGuard Endpoint Security 8.00.26.0012未満を利用している会社です。導入版が分からない場合は、対象外とせず確認が必要です。
- 影響しない: WatchGuard Endpoint Securityを利用していない会社は、今回示された対象には当たりません。
- 影響しない: 8.00.26.0012以上は、今回記載された対象範囲には含まれていません。ただし、ほかの脆弱性も含めた安全性を保証するものではありません。
情シスが今日やること
- 今日、利用有無と版を確認します。 IT資産台帳や端末のソフトウェア一覧で、製品名とバージョンを照合してください。今回の資料には管理画面名や確認メニューの記載がないため、不明な場合は管理担当者や委託先に確認を依頼します。
- 対象端末と未確認端末を分けます。 8.00.26.0012未満の端末と、版を確認できていない端末を一覧にし、端末名・利用部署・確認担当者を記録します。未確認を対応済みとして扱わないためです。
- 作業前にベンダー情報を確認します。 CVE-2026-13043を手掛かりに、対策方法と適用条件を調べます。委託先が管理している場合は、対象端末、実施する対策、完了予定を回答してもらってください。
- 今日中に対応状況を共有します。 端末管理責任者へ、対象台数、未確認の範囲、次の確認予定を伝えます。対策後は導入版と作業結果を記録してください。資料に一律の対応期限はないため、社内で担当者と期限を決めます。