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PHPの脆弱性修正版8.5.11など4版、12件を修正。8.2系は12月末まで

PHPが2026年9月24日に出した修正版8.5.11・8.4.26・8.3.35・8.2.34の修正12件を、PHP公式とGitHubのアドバイザリで確かめました。ドイツBSIの注意情報、Linux各社の配布、サポート期限、情シスの確認手順をまとめます。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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PHPの脆弱性修正版8.5.11など4版、12件を修正。8.2系は12月末まで

この記事のまとめ

  • PHPは2026年9月24日、セキュリティリリースとして8.5.11・8.4.26・8.3.35・8.2.34を公開しました。4版をあわせて、GitHubのアドバイザリ12件の修正が入っています。
  • 12件の深刻度は、GitHubの表示でHigh(高)が1件、Medium(中)が9件、Low(低)が2件です。多くは特定の機能を特定の使い方で使う場合に限られます。
  • 8.2系の通常サポートは2024年末に終わり、セキュリティ修正のみのサポートが2026年12月31日までです。8.1以前は終了済みです。
  • ドイツのBSIは深刻度「mittel」(中)で注意情報を出し、10月11日(UTC)にSUSEの修正を加えました。
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PHPは、WordPressなどのWebサイトや社内の業務システムで広く使われているプログラミング言語です(一般的な説明)。PHPの開発チームは2026年9月24日、セキュリティリリースとして8.5.11・8.4.26・8.3.35・8.2.34を公開しました。

ドイツのBSI(CERT-Bund)は注意情報WID-SEC-2026-3585(深刻度「mittel」=中)を出し、10月上旬にRed Hat・Debian・openSUSE・SUSEの修正を順に加えています。自社でPHPを動かしている会社は、版とOSのパッケージを確認します。

公式の資料で確かめられたこと

項目 内容 出どころ
公開日・性格 4版とも2026年9月24日。告知は4版とも「This is a security release」 PHP公式のお知らせ
修正の数 GHSA番号つきの修正は、8.5.11と8.4.26が11件、8.3.35と8.2.34が12件 PHP公式の変更履歴
8.3.35・8.2.34 変更履歴の項目は、すべてGHSA番号つきの修正(各12件) PHP公式の変更履歴
深刻度(GitHub) 12件のうち、High 1件、Medium 9件、Low 2件(編集部が数えた) GitHubのアドバイザリ
BSI 深刻度「mittel」(BSIの評価)。CVEは10件、GitHubのアドバイザリの参照は11件 BSI(CSAF)
悪用 確かめた資料に、悪用の報告は書かれていない 上記すべて

8.2.34の変更履歴の該当部分です。

PHP 8 ChangeLogのVersion 8.2.34。日付は24 Sep 2026で、Filter・FPM・MySQLnd・OpenSSL・Phar・SOAP・Standard・Windowsの各拡張にGHSA番号つきの修正が並ぶ
PHP公式の変更履歴の8.2.34。2026年9月24日付で修正12件が並ぶ出典: The PHP Group「PHP 8 ChangeLog」(引用)

8.5.11と8.4.26には、セキュリティ以外のバグ修正も多数入っています。8.3.35と8.2.34は、上の12件だけです。

修正12件の一覧

次の表は、php/php-srcのGitHubアドバイザリ12件を全部読んで作りました。「内容」は、アドバイザリの題と説明を編集部が日本語に要約したもので、「深刻度」はGitHubの表示です。

GHSA(末尾) CVE 内容 深刻度 関係する機能
rgrp-mwpx-f6rm 2026-91765 SOAPサーバーが、深く入れ子になったXMLを受けると処理が止まる(CVSS 7.5) High SOAP(SoapServerを公開している場合)
cj93-vc83-wgqv 2025-14181 SOAPクライアントの応答処理で、バッファあふれが起こりうる(CVSS 6.5) Medium SOAP(クライアント)
fpwc-w8rq-cr92 2026-91766 http://のストリームがリダイレクトするとき、認証ヘッダーやCookieを別のホストへ送る(5.9) Medium 標準関数(file_get_contentsなど)
88hq-2827-7pg6 2026-92842 convert.*フィルターで、メモリの内容が出力に混ざる(5.9)。使い方が限られる Medium 標準関数(ストリームフィルター)
7875-c8px-7q5f 2026-93682 空のLocationヘッダーのリダイレクトで、範囲外の読み取りが起こる(5.3) Medium 標準関数(HTTPストリーム)
xr7j-rvgx-xq5p 2026-91767 TLSの証明書のワイルドカード名の検証で範囲外を読み、停止する(6.5) Medium OpenSSL
vvx9-73fr-5jjx 2026-91769 証明書のSANが合わないのに、CNが合えば受け入れる(4.3) Medium OpenSSL
62xp-839h-2637 2026-91768 listen.allowed_clientsのIPv6の照合が前半96ビットだけで、制限をすり抜けうる(6.5) Medium FPM
j3wh-g957-2m85 2026-6103 細工したTARで、実際にはないファイルが一覧・展開される(4.0) Medium Phar
9f67-6fw4-hpfp 2026-17545 Windowsで予約されたデバイス名(CONなど)を弾かず、処理が止まる Medium Windows版
r6x9-5r99-36j7 2025-1218 不正なMySQLサーバーのパケットで、範囲外を読み停止する(3.1) Low mysqlnd
ch8v-r6jh-4vvr なし FILTER_SANITIZE_ENCODEDが0xFFを符号化しないことがある(3.7) Low Filter

BSIが参照に挙げた11件は、このうち62xp-839h-2637を除く11件です。BSIのCVE 10件には、CVE-2026-91768(FPM)とch8v(CVE番号なし)が入っていません。GitHubのアドバイザリは全12件を読めました。

アドバイザリの記述では、多くが「特定の機能を、特定の使い方で使うとき」の話です。たとえば88hq-2827-7pg6は、攻撃者が決めた値をフィルターの設定に渡し、その値にNULを含む場合に限られ、「大半のアプリは影響を受けない」と書かれています。62xp-839h-2637は、FastCGIをIPv6のTCPで使い、listen.allowed_clientsを防御の境にしている場合です。Unixソケット、IPv4のみ、外部のファイアウォールを境にしている場合は影響しないと書かれています。

サポート期限の表

PHP公式のSupported Versionsに、2026年10月12日時点で載っている日付です。

系列 通常サポートの終了 セキュリティサポートの終了
8.2 2024年12月31日 2026年12月31日
8.3 2025年12月31日 2027年12月31日
8.4 2026年12月31日 2028年12月31日
8.5 2027年12月31日 2029年12月31日
PHP公式のSupported Versionsの表。8.2は通常サポート2024年12月31日・セキュリティサポート2026年12月31日、8.3は2025年12月31日と2027年12月31日、8.4は2026年12月31日と2028年12月31日、8.5は2027年12月31日と2029年12月31日
PHP公式のSupported Versions。8.2から8.5の各サポート終了日出典: The PHP Group「Supported Versions」(引用)

PHP公式の「Unsupported Branches」の表では、8.1は2025年12月31日に終了し、最後の版は8.1.34です。8.0以前も終了済みです。今回の修正版に、8.1系はありません。

Linux各社の修正の配布

BSIの注意情報は、第1版(9月24日)から第6版(10月11日・UTC)まで、Red Hat・Debian・openSUSE・SUSEなどの修正を順に加えています。次は、編集部が各社のページを開いて確かめたものです。

提供元 アドバイザリ 対象 修正後のパッケージ 修正CVE
Red Hat RHSA-2026:70720(発行9月23日・更新9月28日) Red Hat Hardened Images(RHELではない) php-8.5.11-2.hum1 11件
Debian DSA-6514-1 trixie(Debian 13) php8.4 8.4.26-1~deb13u1 10件
Debian DLA-4819-1(10月5日) bookworm(Debian 12)のLTS php8.2 8.2.34-1~deb12u1 10件(加えてGHSA-ch8vも記載)
SUSE SUSE-SU-2026:4603-1(10月9日) SLES 15 SP6・同LTSS・SAP向け・openSUSE Leap 15.6 php8 8.2.34-150600.3.36.1 10件
SUSE SUSE-SU-2026:4602-1(10月9日) SLES 15 SP7・SAP向け・Web and Scripting Module 15-SP7 php8 8.3.35-150700.3.21.1 10件

Red Hatのページが対象とするのは、Red Hat Hardened Imagesのパッケージです。ページには「Red Hat Hardened Images」と書かれており、RHELの更新ではありません。タイプ/重大度の欄に評価の値は表示されていません。

SUSEとDebianの10件は、BSIの10件と1件ずつ違います。BSIにあるCVE-2026-17545(Windows)は含まれず、BSIにないCVE-2026-91768(FPM)が含まれます。openSUSEのOPENSUSE-SU-2026:11901-1は、開いていません。

影響する会社・しない会社

  • 影響する: 自社のサーバーでPHPを動かしている会社(WordPress、自社開発の業務システム、PHP-FPMなど)。系列が8.2〜8.5のどれかで、9月24日の修正版より前の版なら、修正の対象です
  • 影響する: SOAPで外部システムと連携している会社。SoapServerを公開していると、High(7.5)の件が関わります
  • 影響する(確認が要る): 8.1以前を動かしている会社。PHP公式は終了済みとしており、今回の修正版は出ていません
  • 影響する(確認が要る): PHPからhttp://やhttps://で外部のAPIを呼び、認証ヘッダーやCookieを付けている会社。リダイレクトの件(fpwc-w8rq-cr92)に関わります
  • レンタルサーバーの利用者: PHP本体の更新は事業者が行います(一般的な整理)。管理画面で選んでいる系列を確認します

WordPressのプラグインの悪用については、別の記事で扱っています。今回の12件は、PHP本体の修正で、プラグインの話とは別です。

情シスが今日やること

  1. PHPを動かしているサーバーを洗い出す。php -v で版を確認し、PHP-FPMなら php-fpm -v も見ます。rpm -q php や dpkg -l 'php*' でパッケージの版も控えます(編集部の補足)
  2. 版の番号だけで判断しない。ディストリビューションは版の番号が上がらず、修正だけを入れることがあります。OSの更新履歴(RHSA・DSA・SUSE-SUなど)で、自社の版にCVEの修正が出ているかを確認します
  3. レンタルサーバーなら、管理画面で選んでいるPHPの系列を確認する。8.1以前なら、8.3以降への切り替えを予定します。事業者の対応状況は、事業者の案内で確かめます
  4. 8.2系を使っている場合は、2026年12月31日までに移行する計画を立てる。まず試験環境で、使っているプラグインやライブラリが動くかを確認します(編集部の補足)
  5. 今回の拡張を使っているかを確かめる。SOAP・OpenSSL・FPM・Pharなどを使っていなければ、該当しない件が多くなります。使っている場合も、アドバイザリの条件に当てはまるかで優先順位を付けます(編集部の補足)

書かれていないこと

次の点は、確かめた資料には書かれていません。この記事でも書きません。

  • 悪用された事例や、攻撃を観測したという報告
  • 8.1以前に、今回の修正が入る予定があるかどうか
  • Red Hat Enterprise LinuxやUbuntuの修正の配布状況
  • レンタルサーバー各社の、PHPの更新の時期と対応状況

よくある質問

QレンタルサーバーでWordPressを使っています。何をすればよいですか?

A管理画面で選んでいるPHPの系列を確認し、PHP公式のサポート期限に収まっているかを見ます。PHP本体の更新は事業者が行います。事業者の対応状況は、この記事の資料では確かめていないため、事業者の案内で確認してください。

Q悪用は確認されていますか?

A確かめたPHP公式のページ、GitHubのアドバイザリ、BSIの注意情報には、悪用の報告は書かれていませんでした。書かれていないことと、起きていないことは別です。

Qphp -v で出る版の番号が修正版より古いのですが、未対応ですか?

A分かりません。SUSEの更新は、PHP 8.2.34・8.3.35に対応する番号のパッケージで配られています。ただ、ディストリビューションによっては番号を変えずに修正だけを入れる場合があります。OSのパッケージの更新履歴で確かめます。

QPHP 8.2はもう使えませんか?

APHP公式のSupported Versionsでは、8.2のセキュリティサポートは2026年12月31日までです。今回の8.2.34も出ています。ただ、期限まで約2か月半なので、8.3以降への移行計画が要ります。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月12日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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