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Ghostscript脆弱性CVE-2026-39919、10.08.0で修正。Linux各社の配布

PDFなどを処理するGhostscriptの脆弱性CVE-2026-39919を、NVD・Ghostscript公式・ドイツBSIの注意情報とLinux各社の修正で確かめました。細工したPDFで起きる問題の条件、影響する版、各社のパッケージ、情シスの確認手順をまとめます。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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Ghostscript脆弱性CVE-2026-39919、10.08.0で修正。Linux各社の配布

この記事のまとめ

  • Ghostscript 10.08.0より前の版に、細工したPDFの処理でコード実行の恐れがある脆弱性CVE-2026-39919があります。公開は9月15日です。
  • CVSSは登録元VulnCheckの値で3.1が9.8、4.0が9.3です。NVDに載るCISAの評価では、悪用は「none」です。
  • ドイツBSIは深刻度「hoch」(高)で更新を続け、Debian・Red Hat・SUSEなどの修正を加えました。Red Hatの評価はModerateです。
  • Linux各社は旧い版番号のまま修正を配ります。`gs --version` の番号だけでは判断できず、パッケージの更新履歴で確かめます。
こんな方に#30代#40代#50代実務

PDFやPostScriptを処理するソフトGhostscriptに、細工したPDFでメモリが壊れ、コードが実行される恐れのある脆弱性CVE-2026-39919が見つかりました。NVDの説明では、影響するのは10.08.0より前の版です。公開は2026年9月15日です。

ドイツのBSI(CERT-Bund)は注意情報WID-SEC-2026-3408(深刻度「hoch」=高)を更新し続け、10月11日(UTC)にSUSEの修正を加えました。LinuxのOSの更新で直す会社が多いので、各社の配布と確認の手順をまとめます。

公式の資料で確かめられたこと

項目 内容 出どころ
内容 10.08.0より前のGhostscriptに、JPEG 2000の出力アダプター(base/sjpx_openjpeg.c)のヒープバッファオーバーフロー(CWE-122)がある NVD
条件 成分ごとのサブサンプリング係数が食い違うJPEG 2000画像を含む、細工したPDFを与える。内部のメモリ管理の情報が壊れ、コード実行に至るとNVDは書いている NVD
公開日 2026年9月15日。登録元(CNA)はVulnCheck。NVDの状態は「Awaiting Analysis」(分析待ち、9月24日更新) NVD
CVSS 3.1が9.8(Critical)、4.0が9.3(Critical)。どちらもVulnCheckの値で、NVD自身の値はまだ付いていない NVD
CISAの評価 SSVCで exploitation: none(悪用なし)、automatable: yes、technicalImpact: total(9月20日付) NVD
修正版 10.08.0。GitHubのリリースは9月8日、公式のNewsも2026-09-08 Ghostscript
BSIの評価 深刻度「hoch」(BSIの評価)。要約は「リモートの匿名の攻撃者が、任意のプログラムコードの実行とデータの改ざんができる」。対象OSはLinux・UNIX・Windows BSI

CVSSの「ネットワークから・権限なし・利用者の操作なし」という前提は、VulnCheckの評価です。SUSEは同じ脆弱性を、ローカルから・利用者の操作ありのCVSS 3.1で7.8(4.0で8.5)と評価しています(SUSEの評価)。評価の置き方は発行元で違います。

NVDの参照には、Ghostscriptのバグ報告(#709666)があります。BSIは、この報告に再現用のコード(PoC)が付いていると書いています。再現用のコードの中身はこの記事では扱いません。

Ghostscriptの公式のNewsの10.08.0の欄は、次のとおりです。

Ghostscript公式のNewsの画面。Version 10.08.0 (2026-09-08)の見出しの下に、保守リリースであり、複数の潜在的なセキュリティ問題に対応すると書かれている
Ghostscript公式のNews。10.08.0(2026-09-08)の欄出典: Artifex(Ghostscript)「Ghostscript News」(引用)

「This release addresses a number of potential security issues.」(この版は、複数の潜在的なセキュリティ問題に対応する)とあり、CVE番号の記載は見当たりません(10月12日確認)。10.08.0の公開は9月8日で、CVEの公開(9月15日)より1週間早く出ています。

Linux各社の修正の配布

BSIの注意情報は、更新履歴の第1版(9月15日)から第7版(10月11日)まで、Debian、Red HatとOracle Linux、Rocky Linux、openSUSE、SUSEの修正を順に加えています(BSIの日付はUTC)。次は、編集部が各社のページを開いて確かめたものです。openSUSEのページと、Rocky Linuxの74457・76877は開いていません。

提供元 アドバイザリ 対象 修正されたパッケージ 評価
Debian DSA-6516-1 trixie(13) 10.05.1~dfsg-1+deb13u3(security)が「fixed」。表の「Fixed Version」の欄は deb13u2 記載なし
Red Hat RHSA-2026:74464(10月1日) RHEL 10 版の記載は概要のページになし Moderate
Red Hat RHSA-2026:74457(10月1日) RHEL 9 同上 Moderate
Red Hat RHSA-2026:76877(10月6日) RHEL 8 同上 Moderate
Oracle Linux ELSA-2026-74464(10月1日) Oracle Linux 10 ghostscript-10.02.1-16.el10_2.1 Moderate
Rocky Linux RLSA-2026:74464(10月2日) Rocky Linux 10 版の記載はページになし Moderate
SUSE SUSE-SU-2026:4598-1(10月8日) SLES 12 SP5・LTSS・SAP向けなど ghostscript-9.52-23.100.1 important

Red HatのRHSAは3件とも、修正をCVE-2026-39919の1件だけ載せ、評価をModerate(中)としています。BSIの「hoch」や、VulnCheckのCVSSのCriticalとは違います。評価は発行元がそれぞれ付けたものです。

Debianは、ページの表と「Fixed Version」の欄で版が違います(deb13u3とdeb13u2)。この記事では、ページに書いてあるとおりに載せました。確かめるときは、実際に入る版を apt で見ます。

Oracle Linux 10は10.02.1、SUSEは9.52という、10.08.0よりずっと古い番号のままで修正を配っています。**番号が10.08.0より小さくても、修正済みの場合があります。**逆に、更新を当てていなければ未修正です。

影響する会社・しない会社

  • 影響する: Linuxのサーバーに、OSのパッケージとしてGhostscript(ghostscript・libgs)が入っていて、更新を当てていない会社
  • 影響する(確認が要る): 外から届いたPDFを、サーバーで自動的に変換・縮小・サムネイル化している会社。細工したPDFがGhostscriptに渡る入口になります(編集部の補足)
  • 影響する(確認が要る): WindowsにGhostscriptを自分で入れている、またはほかのソフトに同梱されている会社。BSIは対象OSにWindowsを挙げています。同梱ソフトの扱いは、メーカーの案内で確認します
  • 影響しない(一般的な整理): Ghostscriptが入っていないサーバーと、PDFをクラウドのサービスで処理していて自社のサーバーで動かしていない会社。クラウド側がGhostscriptを使うかどうかは、この記事の資料では分かりません

情シスが今日やること

  1. Ghostscriptが入っているサーバーを洗い出す。gs --version で版が出ます。rpm -q ghostscript か dpkg -l ghostscript でパッケージの版も控えます(編集部の補足)
  2. 外から受け取ったPDFを、自動で変換・表示する仕組みがあるか確認する。メール添付やアップロードを処理するサーバーは優先します(編集部の補足)
  3. OSの更新を適用する。Red Hat系・Oracle Linux・Rocky Linuxは、アドバイザリ(RHSA・ELSA・RLSA)が自社の版に出ているか、SUSEはSUSE-SU-2026:4598-1などが自社の製品に出ているかを確認します。更新後も版の番号は古いままの場合があります
  4. Windowsに入れたGhostscriptは、自分で入れたものとほかのソフトの同梱のものを分けて、10.08.0以降かを確認する。Ghostscriptの公式のリリースには、Windows用のインストーラー(gs10080w64.exeなど)があります。同梱のソフトは、そのメーカーの案内を見ます
  5. 更新できないサーバーは、期限と理由を記録する。外部のPDFを受ける処理を止められるかも、あわせて検討します(編集部の補足)

書かれていないこと

次の点は、確かめた資料には書かれていません。この記事でも書きません。

  • 悪用された事例(NVDのCISAの評価はexploitation: none。BSIは再現用のコードがあると書いています)
  • Ghostscriptを使っている具体的な製品名や、クラウドサービスが影響を受けるかどうか
  • Debianの deb13u2 と deb13u3 の違いの理由
  • Red Hat・Rockyの修正パッケージの版(確認したページに記載がありません)
  • 修正のコミットとGhostscriptのバグ報告のページの中身(バグ報告のページは、アクセス確認の画面で止まり、開けませんでした)

よくある質問

QPDFを開くだけで感染しますか?

ANVDの説明は、細工したPDFをGhostscriptが処理したときにメモリが壊れる、というものです。PDFを開くだけで感染するとは書かれていません。Ghostscriptを使う変換や印刷の仕組みに、外部のPDFが入るかどうかが確認点です。

Qすでに悪用されていますか?

ANVDに載るCISAの評価(SSVC)は「exploitation: none」です。BSIは、バグ報告に再現用のコードが付いていると書いています。悪用の報告は、確かめた資料にはありません(10月12日時点)。

QGhostscriptの版が10.08.0より前でした。未修正ですか?

A分かりません。Oracle Linux 10は10.02.1-16.el10_2.1、SUSEのSLES 12 SP5は9.52-23.100.1のように、古い番号のまま修正を配っています。OSの更新履歴で確かめます。

QWindowsのパソコンにも関係しますか?

ABSIは対象のOSにLinux・UNIX・Windowsを挙げています。Ghostscriptを自分で入れた場合や、ほかのソフトが同梱している場合は、10.08.0以降かをメーカーの案内で確認します。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月12日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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