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Java部品Nettyに脆弱性23件 修正版4.1.138・4.2.18と4.1系の終了

ドイツBSIは2026年9月20日、Javaの通信部品Nettyの脆弱性23件を注意情報にしました。修正版は4.1.138.Finalと4.2.18.Final。IBM SPSSの修正、4.1系が2027年7月1日で終わること、情シスの確認手順をまとめます。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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Java部品Nettyに脆弱性23件 修正版4.1.138・4.2.18と4.1系の終了

この記事のまとめ

  • BSIは2026年9月20日、Nettyの脆弱性23件を深刻度「hoch(高)」で公開。修正版は4.1.138.Finalと4.2.18.Finalです。
  • 10月8日と11日の更新で、IBM SPSS ModelerとSPSS Analytic Serverの修正が加わりました。どちらも回避策はありません。
  • Netty 4.1系は2027年7月1日で終了します。10月6日には4.1.139と4.2.19が出ており、4.2系への移行の相談が要ります。
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Nettyは、Javaで作られたソフトの中で通信を受け持つ、オープンソースの部品です。ドイツの連邦情報セキュリティ庁(BSI)のCERT-Bundは2026年9月20日、Nettyの脆弱性23件を注意情報WID-SEC-2026-3477にまとめました。BSIの深刻度は「hoch(高)」です。

10月8日と11日の更新で、IBMのSPSS製品の修正が加わりました。この記事は、BSI、Netty、IBM、GitHubの公式の資料だけで書いています。報道は根拠にしていません。

公式の資料で確かめられたこと

項目 資料の記載 出どころ
注意情報 WID-SEC-2026-3477。初版は9月20日。10月8日と11日にIBMの修正が加わった(第7版) BSI
深刻度 hoch(高)。BSIが付けたもの BSI
CVEの数 23件(CVE-2026-93488、93491から93494など) BSI
対象 Netty 4.1.138.Final未満、4.2.18.Final未満 BSI
攻撃者の想定 遠隔の匿名の攻撃者が、安全対策の回避、データの改ざん、機密情報の漏えい、サービス不能を起こせる BSI
修正版 4.1.138.Finalと4.2.18.Final(ともに9月9日公開) Netty
更新の中身 Red Hat、SUSE、openSUSE、IBMの修正情報が順に加わった BSI

Nettyの公式ニュースは、4.1.138.Finalと4.2.18.Finalを「bug-fix and security release」と呼び、セキュリティの修正を一覧にしています。数えると、4.1.138は27項目、4.2.18は35項目です。

公開時点では、どの項目にもCVE番号が付いていませんでした。Nettyは、CVEの基盤の負荷が大きく、公開に間に合う番号がもらえなかったと書いています。番号なしで公開し、のちにCVEが付いた、という順番です。

23件の中身

BSIの一覧には、GitHubのアドバイザリが17件ぶら下がっています。17件をGitHubのAPIで読み、深刻度を数えました。

深刻度(GitHub) 件数 CVSS
High 11 すべて7.5
Medium 6 5.9が2件、6.5が4件
Critical 0 なし

残りの6件(CVE-2026-93492、93562、93567、93569、93573、93576)は、GitHubの側で読めませんでした。深刻度は数えていません。

17件を、各アドバイザリの題と説明から編集部が分けると、次のとおりです。

  • メモリや処理を使い切らせる、またはリークさせるもの(9件): SPDY、HTTP/1.1のパイプライン、WebSocket、STOMP、SMTP、Redis、MQTT、HAProxyのプロトコルなど。サービス停止(DoS)の原因になります
  • HTTPなどの解釈のずれを突く「リクエストスマグリング」の系統(5件): 前段の機器と後ろのサーバーで、同じ通信の読み方が食い違うことを悪用します。RTSP、HTTP/1.1のチャンク、HTTP/2の見出し、Memcacheが対象です
  • OCSP(証明書の失効を確かめる仕組み)の確認が抜けるもの(2件): 失効した証明書を通してしまう恐れがあります
  • HTTP/2、HTTP/3のCONNECT要求の扱い(1件)
Nettyのニュース一覧。上から4.2.19.Final(10月6日)、4.1.139.Final(10月6日)、4.2.18.Final(9月9日)、Netty 4.1 will be EOL on July 1st, 2027(9月9日)、4.1.138.Final(9月9日)、4.1.137.Final(8月6日)の行
Nettyのニュース一覧。4.1.138・4.2.18・4.1系の終了告知が並ぶ出典: Netty「News」(引用)

IBM製品の修正

BSIの参照の一覧には、IBMの2件のセキュリティ情報が載っています。どちらも2026年10月9日の初公開で、回避策は「None」です。

製品 対象の版 IBMの情報
IBM SPSS Analytic Server 3.4、3.5、3.6、4.0.0.0 文書番号7291775。修正は「Fix is available here」
IBM SPSS Modeler 19.0.0.0 文書番号7291851。修正はFix Centralの修正(19.0.0.0-S18MODELER-WIN64-MAC-LINUX-IF026)

2件のIBMの情報は、BSIの23件の一部(CVE-2026-93488、93558、93565、93566、93573、93561)に加えて、BSIの一覧にないNettyのCVEも挙げています。IBMの情報は、中に入っているNettyの版を書いていません。

BSIの製品の一覧には、ほかにRed Hat Enterprise Linux(Quarkusを含む)、SUSE Linux、openSUSEが載っています。この3社の修正情報のページは、今回、開いて確かめていません。

4.1系は2027年7月1日で終わる

Nettyの公式は9月9日、「Netty 4.1 will be End-of-Life on July 1st, 2027」と告知しました。原文は次のとおりです。

Today we are announcing that Netty 4.1 will be End-of-Life on July 1st, 2027. After this date, we will no longer support Netty 4.1, and we will make no further releases in this series.

出典: Netty project「Netty 4.1 will be EOL on July 1st, 2027」

同じ告知は、4.2.0.Finalを2025年4月3日に出して以来、新しい機能は4.2系に集中し、4.1系にはバグとセキュリティの修正だけを戻していることも書いています。4.2系への移行の手引き(Netty 4.2 Migration Guide)もあります。

Netty公式の告知。4.1は2027年7月1日にEnd-of-Lifeとなり、以後サポートも新しいリリースもなくなること、4.2への移行を勧めることが英語で書かれている
Nettyの告知「Netty 4.1 will be EOL on July 1st, 2027」の本文出典: Netty「Netty 4.1 will be EOL on July 1st, 2027」(引用)

修正版はさらに進んでいる

NettyのニュースにはBSIの注意情報の後も、10月6日に4.1.139.Finalと4.2.19.Finalが出ています。どちらも「bug-fix and security release」で、4.1.139は13項目、4.2.19は16項目のセキュリティの修正を挙げています。BSIの23件の修正版は4.1.138と4.2.18です。その先の項目は、BSIのこの情報の対象ではありません。

影響する会社・しない会社

  • 影響する: IBM SPSS Modeler 19.0.0.0、またはSPSS Analytic Server 3.4から4.0.0.0を使っている会社(IBMの情報の対象)
  • 影響する: 自社でJavaのシステムを開発・保守していて、Netty 4.1.138.Final未満または4.2.18.Final未満を使っている会社。Nettyを直接入れた場合も、ほかの部品を通じて入っている場合もあります
  • 影響する可能性がある: 委託先が作ったJavaのシステム、Red Hat・SUSE系のLinuxやQuarkusを使っている会社。製品ごとに、メーカーの修正情報で確かめます
  • 影響しない: Nettyを使っていない会社。「Javaを使っているからすべて危険」とは、どの資料にも書かれていません
  • 影響しない: すでに4.1.138.Final以降、または4.2.18.Final以降のNettyを使っている製品・システム

情シスが今日やること

  1. 自社開発・委託開発のJavaのシステムを洗い出します。 資産台帳で、Javaで動くシステムを探します。担当者や委託先に、使っているNettyの版を文書で聞きます。
  2. 製品は、メーカーの修正情報を見ます。 SPSSなら、IBMの7291775と7291851です。Red Hat、SUSEなどの製品は、各社の修正情報を調べます。Nettyの版が書かれていない製品は、メーカーに「Nettyを使っているか」「どの版か」を聞きます。
  3. Nettyの版が4.1.138未満・4.2.18未満なら、更新の日を決めます。 回避策がない製品もあります。更新までの間の対策は、メーカーに相談します。
  4. 4.1系を使っているなら、4.2系への移行の計画を委託先と話します。 2027年7月1日まで約8か月半です。移行には、動作の確認と、アプリの改修が要ることがあります。必要な期間は、委託先に見積もってもらいます。
  5. 適用後の版を台帳に残します。 10月6日の4.1.139と4.2.19も含め、どの版に上げたかを記録します。

次の2点は、編集部の補足であり、公式の資料に書かれたことではありません。

  • 外から届く通信を直接受けているシステムは、更新の優先を上げる、という進め方
  • 委託先への聞き方(「Nettyを直接使っているか、ほかの部品を通じて使っているか」を分けて答えてもらう)

書かれていないこと

  • どの製品がNettyを使っているかの一覧は、BSIにもNettyにもありません。名前を挙げたのは、BSIの一覧とIBMの情報で確かめられたものだけです
  • IBMの情報には、入っているNettyの版が書かれていません
  • 悪用の報告は、確かめた資料には書かれていません。「悪用されていない」とも書かれていません
  • BSIの23件のうち6件は、GitHubで読めず、深刻度を数えていません

同じIBMの製品の話として、IBM DataPower Gatewayの脆弱性の記事もあります。

よくある質問

Qすでに悪用されていますか?

A確かめたBSI、Netty、IBM、GitHubの資料には、悪用の記載がありません。書かれていないので、分からないということです。

Q自分では入れていないのに関係しますか?

ANettyは、Javaで作られた製品や自社開発システムの中に部品として入っていることがあります。製品はメーカーの修正情報を、自社開発のものは委託先を含めて版を確かめます。

Q4.1.138に上げれば終わりですか?

ANettyは10月6日に4.1.139.Finalと4.2.19.Finalを出し、さらに別のセキュリティ修正を載せています。4.1系は2027年7月1日で終わるため、4.2系への移行の計画も要ります。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月12日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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