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Mauticに脆弱性9件 RCEも 7.2.2・6.0.10・5.2.12へ

オープンソースのマーケティングオートメーションMauticで、脆弱性9件が10月26日に公表されました。緊急のコード実行を含み、修正版は7.2.2、6.0.10、5.2.12です。ログインが要るものが大半で、必要な権限と系列ごとの対象、更新できないあいだの暫定対策を整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆編集部が確認:
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Mauticに脆弱性9件 RCEも 7.2.2・6.0.10・5.2.12へ

この記事のまとめ

  • Mauticが10月26日に脆弱性9件を公表しました。深刻度は緊急が1件、高が5件、中が3件で、系列ごとに修正版が出ています。
  • コード実行と蓄積型XSSの2件は7系だけが対象です。残りの7件は、5系と6系も影響を受けます。
  • ほとんどはログインが前提ですが、アカウント1つで足りるものがあります。管理画面を閉じても、APIとフォームの入口が残ります。
こんな方に#30代#40代#50代実務

情シスの台帳に載っていないサーバーが、マーケティング部で動いている。そのMauticに、脆弱性が9件公表されました。

Mauticは10月26日、7.2.2・6.0.10・5.2.12を公開しました。使っている系列の修正版へ更新すると、その系列で対象になる脆弱性はすべて直ります。いちばん重いコード実行と蓄積型XSSは7系だけで、残りの7件は5系と6系にも及びます。

ログインが要る脆弱性が大半

9件の内訳は、深刻度が緊急で1件、高で5件、中で3件です。GitHubのアドバイザリは、日本時間の19時台にまとめて公開されました。

CVE 中身 深刻度 攻撃に必要なもの 対象の系列
CVE-2026-115188 キャンペーンのインポートでコード実行 緊急9.9 ログインと、インポートの権限(管理者でなくてよい) 7系だけ
CVE-2026-115189 テーマのテンプレートでサンドボックスを回避 高8.8 ログインと、テーマ作成の権限(初期設定では管理者) 5・6・7系
CVE-2026-115190 セグメントの条件とカスタム項目で安全でないデシリアライズ 高8.0 高い権限か、DBへの書き込み 5・6・7系
CVE-2026-115191 連絡先検索のAJAXでSQLインジェクション 高7.1 ログイン(役割は問わない) 5・6・7系
CVE-2026-115192 ダッシュボードのAPIでSQLインジェクション 高7.1 APIを使えるアカウント 5・6・7系
CVE-2026-115193 HTML型のカスタム項目で蓄積型XSS 高8.2 項目に値を書き込めること 7系だけ
CVE-2026-115194 アセットのAPIでサーバーのファイルを読まれる 中6.5 ログインと、アセット作成の権限 5・6・7系
CVE-2026-115195 統計のAPIで権限の確認が抜けている 中6.5 APIを使えるアカウント(権限が空でも可) 5・6・7系
CVE-2026-115196 フォーム送信後のオープンリダイレクト 中5.4 ログイン不要。訪問者が細工されたフォームを送信 5・6・7系

必要なものの列は、ほとんどがログインです。ただし、管理者とは限りません。インポートの権限があれば足りるものや、権限が空の役割のアカウントで読めるものがあります。

ログインが要らないのは、オープンリダイレクトのCVE-2026-115196です。もう一つ、蓄積型XSSのCVE-2026-115193も、フォームの入力欄をHTML型のカスタム項目に割り当てていれば、社外の訪問者が値を書き込めます。その連絡先を社内の誰かが開くと、管理者のブラウザーでスクリプトが動きます。

更新先は系列ごとに違う

修正版は、系列ごとに次のとおりです。

  • 7系は7.2.2
  • 6系は6.0.10
  • 5系は5.2.12
  • 4系は公開される修正版がなく、有償の延長サポート(ELTS)で受け取る

アドバイザリの対象の範囲には、4系も入っています。CVE-2026-115189については、4.4向けの修正がELTSで出ると書かれています。

リリースノートは、更新の前に全体のバックアップを取り、ステージング環境で試してから本番に当てるよう勧めています。

GitHubのMautic 7.2.2のリリースのページ。セキュリティリリースの案内と、最初の修正としてCVE-2026-115188のキャンペーンのインポートでのコード実行、続けてCVE-2026-115189のTwigサンドボックス回避が並ぶ
Mautic 7.2.2のリリースのページ。セキュリティ修正の一覧の冒頭出典: Mautic(GitHub)「Mautic 7.2.2」(引用)

動作の条件は、7系がPHP 8.2〜8.5、5系と6系が8.1〜8.3です(mautic.orgの版のページ)。PHP 8.1のまま動かしている5系は、7系へ移る前にPHPの更新が要ります。

いちばん重いのは7系の2件

CVE-2026-115188は、キャンペーンのインポートで、取り込んだアーカイブの中のファイルが、名前も種類も確認されないまま公開ディレクトリにコピーされる脆弱性です。画面からでも、/api/campaigns/importからでも起こせます。管理者の権限は要りません。

ディレクトリごとの設定ファイルを読むWebサーバーでは、置かれたスクリプトが動いてコード実行になります。公式のDockerイメージの既定のApacheが、これに当たります。そうでないサーバーでも、公開ディレクトリに任意のファイルを置かれます。

キャンペーンを取り込む権限を配った相手が、サーバーを乗っ取れる。そういう脆弱性です。

同じ場所は、5月にも直したばかりでした。5月29日には、7系のキャンペーンのインポート(CVE-2026-9559)と、全系列のテーマのテンプレート(CVE-2026-9558)で、緊急の脆弱性が修正されています。今回のCVE-2026-115189は、アドバイザリ自身が、5月のテーマの修正が不完全だったものと書いています。テーマをアップロードできる権限があれば、細工したテーマでサンドボックスを抜け、コードを実行できます。

同じ2つの機能から、5か月のあいだに二度、緊急の脆弱性が出たことになります。ファイルを受け取って処理する機能の権限は、更新が済んだあとも、必要な人だけに絞っておくほうが安全だと考えています。

うちの会社は対象か

Mauticを使っていない会社は、この件とは関係ありません。事業者が提供するMauticのサービスを契約しているだけなら、更新は提供元の仕事で、いつ更新するかは提供元の案内で見ることになります。

自社か委託先が動かしている会社は、系列で分かれます。7系は9件すべて、5系と6系は7件が対象です。4系は、ELTSの契約がなければ修正が届きません。

管理画面を社外から閉じていても、安心はできません。フォームの埋め込みやトラッキングのために、Mauticのサーバーは社外から届く形で置かれているのがふつうです。閉じられるのは/s/の管理画面で、/apiは別の入口です。CVE-2026-115192・115194・115195はAPIから起こせ、CVE-2026-115188もAPIで起こせます。管理画面を閉じただけでは、これらは防げないはずです。

CVE-2026-115191は、役割の権限を問わず、アカウントが1つあれば足ります。退職した人、委託先の担当者、使っていないアカウントが残っていないかが、そのまま危険度になります。

読んだ日に確認すること

  1. 社内でMauticが動いていないかを洗い出します。台帳に無ければ、マーケティング・営業・広報への聞き取り、クラウドやVPSの請求書、DNSのサブドメイン(mautic、marketing、mailなど)が手がかりです。自社サイトのHTMLにトラッキングのmtc.jsやフォームの/form/generate.jsが入っていれば、その読み込み先がMauticです。委託先に任せている場合は、委託先に聞きます。
  2. 見つかったMauticの版を、管理画面のバージョン表示で見ます。系列を決めて、更新先を割り当てます。
  3. アカウントと権限を棚卸しします。退職者と、委託先と、使っていないアカウントを止めます。キャンペーンのインポート、テーマの作成、アセットの作成、APIの権限は、必要な人だけに残します。
  4. バックアップを取り、ステージング環境で試してから、本番を更新します。更新後に、版が目標どおりになったかを見ます。
  5. 更新の前に、すでに悪用されていないかを見ます。7系は、公開ディレクトリのmedia/に見覚えのないスクリプトがないかを探します。全系列で、テーマの一覧に覚えのないテーマがないか、アセットのファイルの場所がアップロード用のディレクトリの外を指していないかを見ます。アドバイザリは、悪用が確認されたとは書いていません。

CVE-2026-115189とCVE-2026-115194は、設定ファイルを読まれる脆弱性です。疑いが少しでもあるときは、DBのパスワード、秘密鍵、SMTPの認証情報を入れ替えます。

更新できないあいだの暫定対策

どのアドバイザリも、公式の回避策は無いと書いています。そのうえで、更新しない場合の軽減策を示しています。更新の日を決めるまでの、つなぎとして使います。

  • CVE-2026-115188は、インポートの権限を信頼できる管理者だけに絞ります。あわせて、media/でスクリプトを実行できないようにWebサーバー側で拒否します。ディレクトリ内のファイルで上書きされない、サーバーまたはバーチャルホストの設定で書きます。
  • CVE-2026-115189は、テーマ作成の権限を信頼できる管理者だけに絞り、運用担当の役割へ渡しません。
  • CVE-2026-115191は、WAFなどで/s/ajaxのlead:getLeadIdsByFieldValueを遮断します。副作用は、ユニークな項目を編集するときの重複の警告が出なくなることだけです。
  • CVE-2026-115192・115194・115195は、APIを使っていなければ無効にします。使っているなら、信頼できる管理者だけに絞ります。
  • CVE-2026-115193は、連絡先の作成・編集の権限とAPIを信頼できる人に絞り、公開フォームの項目をHTML型のカスタム項目に割り当てません。
  • CVE-2026-115196は、リバースプロキシやWAFで、/form/submitから自社以外のホストへのリダイレクトを遮断します。

5系と6系は、いつまで直るのか

mautic.orgの版のページ(10月26日に確認)では、5.2のセキュリティサポートは2026年6月30日まで、6.0は9月30日までです。どちらも期限を過ぎていますが、今回は5.2.12と6.0.10が出ました。次回も出ると読める記載は、ページにはありません。

4系のELTSは、2026年12月31日までです。7.2は現行の長期サポートで、7系のELTSは2028年1月に始まります。

期限が過ぎたあとの修正は、今回かぎりの対応とみるほうが無難です。5系と6系を使っている会社は、今回の更新を済ませたうえで、PHPの更新を含めた7系への移行の予定を、年度内に決めておくことをすすめます。

台帳に載っていなかったMauticが見つかったなら、更新の担当を決めて、台帳に1行足します。次にアドバイザリが出たとき、最初の一報で見つけられる場所に置いておくためです。

よくある質問

Q7.2.1を使っています。CVE-2026-115190は直っていますか。

ACVE-2026-115190は7.2.0で修正済みなので、7.2.1は対象外です。ただし、残る8件は7.2.2まで直らないため、7.2.1のままにはできません。

出典・参考

編集部が確認:。確認した監修者は、この下に載せています。

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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