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MetaのAI「Muse」の共有リンク、DNSの記録から見つかる 社内の決まりの確認を

MetaのAIエージェント「Muse」で、利用者が共有した会話のページが、リンクを渡されていない第三者にも見つけられる状態だったと、セキュリティ会社Clarocが報告しました。共有の住所に会話の題名が入り、DNSの記録に残っていたためです。Metaは共有の機能を止めました。会社の情報が入った会話が共有されていないか、情シスが確かめることを整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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MetaのAI「Muse」の共有リンク、DNSの記録から見つかる 社内の決まりの確認を

この記事のまとめ

  • セキュリティ会社Clarocは2026年10月18日、MetaのAIエージェント「Muse」で共有された会話のページが、リンクを渡されていない第三者にも見つけられたと報告しました。共有の住所(ホスト名)に会話の題名と識別子が入り、ページが開かれるとDNSの記録に残るため、記録を調べるだけで6,800件超の共有のページが見つかったとしています。
  • 開いた数百件の多くは公開されて困らないものでしたが、会社の売上の資料、融資の申込書、従業員の休暇の予定表などもあり、ログインせずに見られました。悪用された証拠は確認していないとしています。
  • MetaはArs Technicaに、共有の機能を止めて見直していると説明しました。ただし、題名の入ったホスト名はDNSの記録に残っています。情シスは、社員がMuseを使っていないか、会社の情報を共有していないかを確かめ、AIの共有リンクの扱いを決まりに書きます。
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MetaのAIエージェント「Muse」で、利用者が共有した会話のページが、リンクを渡されていない第三者にも見つけられる状態だったことが分かりました。セキュリティ会社のClarocが2026年10月18日に報告し、Metaは共有の機能を止めています。原因は、共有のページの住所に会話の題名が入り、その住所がインターネットの名前の記録に残っていたことでした。社員が会社の情報を入れた会話を共有していなかったか、情シスが確かめることを、Clarocの報告と報道から整理します。

何が起きたか

Clarocによると、Museで会話の共有を頼むと、その会話は、リンクを知っていれば誰でも開けるページとして公開されます。ログインや、見る許可を求める手続きはありません。これは仕様で、共有する相手が開けるようにするための作りです。

問題は、そのページの住所(ホスト名)の作り方でした。Museは、会話の題名と、推測できない長さの識別子を、共有のページのホスト名に入れていました。共有された人がページを開くと、ブラウザーがそのホスト名を名前で問い合わせ、その問い合わせを集める「パッシブDNS」の事業者の記録に、ホスト名ごと残ることがあります。

Clarocの報告の図(英語、例は架空のもの)。共有のホスト名の例 home-sale-budget-9f21c8a3.cf.metaaiusercontent.com を色分けし、会話の題名(開く前に中身が分かる部分)、推測できないための識別子、Museの共有がすべて出される住所の範囲、の3つからなると説明する。下に、1回のパッシブDNSの検索で、q3-revenue-review や loan-application-draft、staff-vacation-calendar などの題名と識別子つきのホスト名がそのまま並び、ほかに6,800件超ある、と書く
Clarocが示した共有の住所のつくり(例は架空)出典: Claroc「GhostShares: A Shared Muse Chat Exposed Prep for a Confidential Call With a Frontier AI Lab Leader」(引用)

Clarocは、Museが共有に使う住所の範囲を、商用のパッシブDNSのサービスで検索しました。Museが出た9月8日から約1か月で、6,800件を超える共有のホスト名が、題名つきで見つかったとしています。推測も総当たりもせず、1回の検索で並んだとしています。公開のURLの調べのサービス(urlscan.io)にも、75件を超える共有のページの記録があったとしています。

見られたもの

Clarocが開いたのは数百件で、6,800件すべては確かめていません。多くは、小さな店のサイトや催しの予定など、公開されて困らないものでした。一方で、少数ながら、ログインせずに次のようなページが見られたとしています。

  • 全国規模の会社の、社長あての売上の振り返りの資料
  • 小さな会社の経営者の、金額を書いた融資の申込書
  • 職場の1年分の休暇の予定表(数十人の従業員の名前と、休む週)
  • 不動産の投資家の、物件の住所と収益の数字を書いた報告
  • 銀行の不正利用の警告と、口座番号の一部を書いたやることの一覧
  • 先端のAIの会社との、内密の面談に向けた準備の資料(相手の担当者と日時つき)

Clarocは、これらが悪用された証拠は確認していないとしています。また、どのくらいの期間、誰かが先に見つけていたかは分からないとしています。

Metaの対応

Clarocは10月8日、Metaのバグ報奨金の制度を通じて報告しました。Metaは10月20日、Ars Technicaの問い合わせに対し、メールで次のように説明しています。Museでは利用者が特定の成果物を共有でき、リンクを知る人が開けるページができるが、報告を見直し、リンクの見つかり方を変えることを考える間、この機能を止めた、という内容です。

Clarocは10月20日、以前ログインせずに開けた40件を確かめ直し、どれも開けなくなっていたとしています。ただし、題名の入ったホスト名そのものは、パッシブDNSの記録に残っているとしています。共有した会話の題名に、会社名や案件名、人の名前が入っていた場合、その題名は今も第三者に見られうるということです。影響した利用者への知らせについては、報道では伝えられていません。

AIのチャットの題名やリンクが外に出る問題は、AIチャットの題名やリンクが広告の追跡業者へ 会社で決める使い方でも取り上げました。

影響する会社・しない会社

  • 影響する: 社員がMuseを使い、会社の情報を入れた会話を共有していた会社です。共有の相手が開いた時点で、題名つきのホスト名が記録に残った可能性があります。
  • 影響する: 生成AIの利用の決まりに、「共有リンク」の扱いを書いていない会社です。Museに限らず、AIの共有リンクは、リンクを知る誰でも開ける形が多くあります。
  • 影響しない(この件では): 社員がMuseを使っていない会社です。ただし、Clarocは、Museは管理者の導入なしに使い始められると指摘しており、使っていないかどうかは確かめる必要があります。

情シスが今日やること

  • 使われていないかを確かめる。プロキシやDNSの記録、ブラウザーの管理の仕組みで、社内からMuseの住所(muse.ai や、共有に使われる metaaiusercontent.com)への通信が無いかを見ます。許可していないAIの道具(シャドーIT)の一つとして扱います。
  • 共有したかを聞く。使っていた社員に、会社の情報を入れた会話を共有したか、題名に会社名・取引先・人の名前を入れていないかを聞きます。題名は記録に残るため、案件名などが入っていたら、関係する人に知らせるかを考えます。
  • AIの共有リンクの扱いを決まりに書く。AIの会話の共有は、リンクを知る誰でも開ける公開と同じだと、利用の決まりに書きます。何を入力してよいかの決まりの隣に置き、共有の前に題名と中身を確かめるよう求めます。
  • 見えない道具は止める。社内で使い方を見られない・決められないAIの道具は、管理している端末のプロキシやDNSのフィルターで止めることも考えます(Clarocの勧め)。
  • ほかの道具も同じ目で見る。社員が使うほかのAIやSaaSの共有リンクが、住所にどんな情報を入れているかを、自分で共有を作って確かめます。

よくある質問

Qどうして、リンクを渡されていない人にも見つかったのですか。

AClarocによると、Museは共有のページの住所を、会話の題名と、推測できない長さの識別子から作っていました。共有された人がページを開くと、そのホスト名の名前の問い合わせが、記録を集める「パッシブDNS」の事業者に残ることがあります。記録を検索すると、題名と識別子がそろったホスト名が並ぶため、リンクを組み立て直せたとしています。検索エンジンに載せない設定(robots.txt)はありましたが、見に行くこと自体は止められません。

Q共有したページは、今も見られますか。

AMetaは10月20日、Ars Technicaに対し、共有の機能を止めて見直していると説明しました。Clarocが10月20日に、以前ログインせずに開けた40件を確かめたところ、どれも開けなくなっていたとしています。一方、題名の入ったホスト名そのものは、パッシブDNSの記録に残っているとしています。

Q会社で使っていなければ関係ありませんか。

AMuseは管理者の導入なしに、社員が自分で使い始められるとClarocは指摘しています。会社として許可していなくても、社員が会社の情報を入れて共有していた可能性があるため、使われていないかを確かめます。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月21日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

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