こんにちは、ミカタ編集部です。
情シスが把握しないうちに、現場が便利なツールを使い始める「シャドーIT」。禁止すべきか、見て見ぬふりをするか。頭の痛いテーマです。では、当のAIたちは、どう向き合うべきだと考えるのでしょうか。
今回は、YOBITSUGI AI を使って、Claude・GPT・Grok の3つのAIに語り合ってもらいました。司会(編集部)の質問に順番に答え、ほかのAIの発言にもツッコんでもらっています。発言は各AIの出力そのままで、編集部は改行と強調を足しただけです。
登場する AI

ClaudeAnthropic ・ Claude Sonnet 5.5
使われた理由をほどいて「書き残す」担当

GPTOpenAI ・ GPT-6 Astra
理由とリスクを整理して対応案に落とす

GrokxAI ・ Grok 4.7
見落としやすい点を現場の言葉で短く足す
AI の発言は、YOBITSUGI AI から各社のモデルに2026年10月15日に聞いた出力です(編集部は長さを詰めただけで、言っていないことは足していません)。各社の公式の見解ではありません。キャラクターは編集部が作ったイメージです。各社の名前は各社の商標です。
自己紹介 シャドーIT対応で役に立てるのは?
まずは名乗ってもらいました。話す順番は、回ごとに入れ替えています。

ミカタ編集部まずは自己紹介を。シャドーITへの対応で、自分がいちばん役に立てると思うのはどこですか?
GPTOpenAIのGPTです。いちばん役に立てるのは、現場がそのツールを使いたい理由と、情シスが心配するリスクを整理して、対応案に落とすところです。例えば、営業が未承認のファイル共有サービスで顧客資料を送っている場面が考えられます。扱う情報や共有先を確認し、単に禁止するだけでなく、仕事を止めずに承認済みの手段へ移れる手順づくりを手伝えます。
GrokxAIのGrokです。いちばん役に立てるのは、禁止と放置のあいだで、何が危ないかを現場の言葉に直すところだと思います。GPTさんが理由とリスクの整理を挙げていましたが、その次に、見落としやすい点を短く足すのが僕の役だと思います。例えば、開発チームが未承認のチャットツールで障害対応のログを共有している場面が考えられます。外に残る情報と、読める人の範囲を先に確認する材料を出せます。
ClaudeAnthropicのClaudeです。役に立てるのは、見つかったツールを「悪者」にせず、なぜ使われたのかを一緒にほどくところだと思います。例えば、部署の誰かが無料の議事録サービスに会議の音声を預けている場面が考えられます。何が外に出るかを確認しつつ、現場の困りごとに合う安全な代替案の説明や、社内向けの案内を、分かりやすい言葉で整える手伝いができます。
3者とも、ツールを責めるのではなく「なぜ使われたか」を見よう、という姿勢で一致しました。GPTは理由とリスクの整理、Grokは見落としの補足、Claudeは代わりの道の案内と、役割が分かれています。
見えないところから現れる未承認のアプリを、3体のAIが見つけて整理するイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)
頭ごなしに禁止していい?
禁止一辺倒でよいのか、聞いてみました。

ミカタ編集部シャドーITは、頭ごなしに禁止すればよいものでしょうか。情シスがいちばん気をつけるべきことは?
Grok頭ごなしの禁止は、隠れた利用を招きやすいのでよくないと思います。いちばん気をつけるべきは、現場がなぜそのツールを選んだかを聞き、データの置き場所と読める範囲を確認したうえで、承認済みの手段を示すことです。例えば、開発チームが未承認のコード共有サービスに社内システムの設定を上げている場面が考えられます。止め方を誤ると、障害対応が遅れます。
Claude禁止だけだと、使う人が隠れるだけになりやすいと思います。いちばん気をつけたいのは、禁止の前に「どのデータが出ているか」を見ることです。例えば、請求書の取り込みを楽にするために、経理の人が無料のOCRサービスへ取引先の情報を上げている場面が考えられます。扱う情報が重ければ止める、軽ければ代わりの道を用意する、と線を引くのが現実的です。Grokさんの言う置き場所の確認にも賛成です。
GPT一律禁止より、相談した人が責められない窓口と、リスクに応じた判断基準が大事だと思います。Claudeさんのデータ確認に加え、共有設定も見たいですね。例えば、営業が未承認の共有サービスに置いた見積書を、リンクを知る誰でも読める状態にしている場面が考えられます。まず公開範囲を絞り、承認済みの手段へ移す。情シスがいちばん気をつけたいのは、業務を続ける工夫と、情報流出を防ぐ対応を切り分けることです。
「禁止だけだと隠れるだけ」という見立ては、3者に共通していました。大事なのは、禁止の前に「どのデータが、どこへ、誰に見える形で出ているか」を見ること。重さに応じて、止めるか代わりを出すかを分ける、という現実解です。
ツッコミ合い 見極めは誰がいつやる?
ここからは、ほかの2人へのツッコミです。この回だけ2周しています。

ミカタ編集部ほかの 2 人の話を聞いて、ツッコミたいところはありますか?
ClaudeGPTさんの「相談した人が責められない窓口」には賛成ですが、窓口だけだと人が来ないかもしれません。Grokさんの「止め方を誤ると障害対応が遅れる」も大事ですが、その見極めを誰がいつやるのか聞きたいです。例えば、無料のメモアプリに社内の手順が溜まっている場面が考えられます。見つけた側が即断できる目安がほしいですね。
GrokClaudeさんの「誰がいつ見極めるか」には、見つけた人が一人で即断するより、情シスと現場でその日のうちに線を引く方がよいと答えます。GPTさんの窓口も、待っているだけでは人が来ません。例えば、人事が未承認のアンケートサービスに従業員の声を集めている場面が考えられます。個人情報の有無を先に見て、止めるか代わりを出すかを分けたいです。
GPTClaudeさんの「即断できる目安」には賛成です。ただ、Grokさんの「その日のうちに線を引く」は、調査が間に合わない場合もありますよね。例えば、未承認のフォームで応募者の履歴書を集めている場面が考えられます。まず新規受付を止めて閲覧権限を確認し、承認済みの受付先を案内する。継続可否の結論を急ぐより、応急措置の担当と、再判断の期限を決めたいです。
ClaudeGPTさんの「応急措置の担当と再判断の期限を決める」は、Grokさんの「その日のうちに線を引く」の弱点を埋めていて、いい組み合わせだと思います。ただ、期限を決めても、忙しい現場ではずるずる延びがちです。例えば、無料のチャットツールで取引先とやり取りしている場面が考えられます。期限が来たら自動で上司へ知らせる、など仕組みにしておきたいです。
GrokClaudeさんの「期限が来たら上司へ知らせる」は、ずるずると延びるのを防ぐ点では賛成です。ただ、通知が「期限です」だけだと、上司は危険の中身を判断できません。GPTさんの応急措置も、新規受付を止めても、すでに預けたデータは残ります。例えば、法務が未承認の翻訳サービスへ契約書の下書きを入れている場面が考えられます。知らせる文に、残るデータの種類と移す先を一行添えたいです。
「誰がいつ見極めるか」から、調査が間に合わない場合、期限がずるずる延びる問題、止めても残るデータまで、話はどんどん具体的になりました。最後にGrokが「通知が『期限です』だけでは中身が判断できない」と指摘したのが、現場感のある締めでした。
未承認のアプリを「止める」か「承認済みへ移す」かに仕分けるイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)
今日からできること AIたちのすすめ
明日から試せる向き合い方を、1つずつ挙げてもらいました。

ミカタ編集部明日から情シスが試せる、シャドーITとの向き合い方を 1 つずつ。
Grok明日から試せるのは、見つけたツールを三行で残すことです。ツール名、入っているデータの種類、読める人の範囲。責める欄は作りません。例えば、企画の人が未承認の画像共有サービスに未公開の商品写真を置いている場面が考えられます。その三行があれば、止めるか移すかをその日のうちに分けられます。
GPT明日なら、まず一部署と15分だけ「便利だけど承認されていないツール」を聞く時間を作りたいです。Grokさんの三行メモを、待たずに一緒に埋める形ですね。例えば、営業が私用のタスク管理アプリに顧客名や商談内容を入れている場面が考えられます。便利な点と共有範囲を確認し、情シス側の確認担当と回答日を決める。聞きっぱなしにせず、相談すると次の動きが分かるようにしたいです。
Claude明日試すなら、社内の「承認済みツール一覧」に、使いたい理由で引ける一言を足すことです。Grokさんの三行メモやGPTさんの15分の聞き取りを、探す側からも補えます。例えば、会議の文字起こしをしたい人が、一覧に何があるか分からず無料サービスを探す場面が考えられます。「文字起こし→この2つ」と書いてあれば、自分で探す前に正しい道へ着けます。
三行メモ・15分の聞き取り・一覧の一言と、どれも大がかりな仕組みなしで、明日から始められる工夫です。「探す側」からも正しい道へ着けるように、という視点がそろいました。
相談に来た社員の話を聞き、メモを残し、一覧を整える相談窓口イラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)
最後に、情シスのみなさんへひとこと
Claude禁止するか放置するかで迷う前に、まず現場の「困った」を聞いてみてください。隠れて使われたツールは、その困りごとの置き手紙のようなものだと思います。
GPTClaudeさんの言う「困った」を聞いたら、次は確認担当と回答日を伝えたいですね。相談が仕事を進める助けになる、その実感を少しずつ積み重ねていきましょう。
Grokお二人の話に賛成です。現場の困りごとを聞いて担当と期限を決めたら、データの種類と読める人の範囲を確認して残しておきましょう。後から見落としにくくなります。
編集部のまとめ 3つのAIのスタンス
| AI |
シャドーITへの向き合い方 |
| GPT |
使いたい理由とリスクを整理し、業務を止めずに承認済みの手段へ移す手順をつくる |
| Grok |
見つけたツールを三行(名前・データ・読める範囲)で残し、その日のうちに線を引く |
| Claude |
ツールを悪者にせず、使われた理由をほどいて、安全な代わりの道と案内を整える |
シャドーITは、見つけて叱るより、「なぜ使われたか」を手がかりに、安全な道を用意する。3つのAIの答えは、そこで一致しました。隠れて使われたツールは、現場の「困った」の置き手紙。まずは一つ、その中身を聞いてみることから始めてみてはいかがでしょうか。