2026年9月20日、日曜日の午前2時ごろ。大阪市の物流会社エスケーロジの社内システムが、外部からの不正アクセスによるサイバー攻撃を受けました。同社は対象のシステムをネットワークから切り離しましたが、受注システムが使えなくなり、出荷の指示と在庫の確認にも影響が出ました。
同社は10月3日の第2報で、攻撃がランサムウェアによるものだったと明らかにし、一部の社内情報の漏えいを確認したとしています。この記事は、同社が9月24日と10月3日に出した2つのお知らせをもとにまとめました。10月26日の時点で、同社のWebサイトに第3報は出ていません(当社調べ)。
エスケーロジは、倉庫での保管や出荷などを請け負う物流会社です。Webサイトでは、荷主向けの在庫の問い合わせのシステムも案内しています。
第1報(9月24日): 受注システムが止まった
第1報(9月24日)。発生の日時と、受注・出荷・在庫への影響出典: エスケーロジ株式会社「当社サーバーへの不正アクセスによるお知らせ」(引用)
第1報によると、同社は被害の拡大を防ぐことを最優先にして、対象システムのネットワークの遮断などの緊急対応をとりました。専門会社と一緒に、原因と影響の範囲を調べ始めています。
この時点で、受注システムは利用停止、出荷指示は一部の対応に制限があり、在庫情報はシステムで確認するのが難しい状態でした。復旧の見込みと、情報漏えいの有無は「調査中」としています。当面の受注や出荷の連絡は、電話かFAXでするよう取引先に求めていました。
第2報(10月3日): ランサムウェアと、社内情報の漏えい
第2報(10月3日)。ランサムウェアと、一部の社内情報の漏えいを確認出典: エスケーロジ株式会社「当社サーバーへの不正アクセスによるお知らせとお詫び(第2報)」(引用)
第2報で、同社は攻撃をランサムウェアによるものと書きました。攻撃に気づいたあと、すぐに対象の機器を社内ネットワークとインターネットから遮断し、システムの安全確認を続けています。調査の結果、一部の社内情報の漏えいを確認したとしています。どんな情報が漏れたかは書かれていません。
原因や侵入経路、不正アクセスの有無は、外部の専門会社と調べ続けています。関係当局への報告も進めているとしています。
止めていたネットワークを使った受注業務は、再開できる見込みが立ったとしています。専門会社と復旧を進め、セキュリティの強化策として、ウイルス対策ソフト(EDR)の導入とウイルススキャンを9月30日に全社で終えたためです。EDRは、端末やサーバーの不審な動きを見つけて止める仕組みです。
| 日付 |
出来事 |
| 9月20日(日)午前2時ごろ |
サイバー攻撃が発生。対象の機器を社内ネットワークとインターネットから遮断 |
| 9月24日 |
第1報。受注システムの停止、出荷指示の制限、在庫情報を確認できないことを公表 |
| 9月30日 |
EDRの導入とウイルススキャンを全社で完了 |
| 10月3日 |
第2報。ランサムウェアによる攻撃と明記し、一部の社内情報の漏えいを確認したと公表。ネットワークを使った受注を再開できる見込み |
| 10月26日 |
第3報は出ていない(当社調べ) |
荷主から見ると、在庫と出荷が見えなくなった
物流会社のシステムが止まると、荷主の側では、注文を受けても出荷を頼めない、倉庫に在庫がいくつあるかが分からない、という状態になります(当社の見立て)。同社は第1報で、受注と出荷の連絡を電話かFAXに切り替えるよう求めました。システムで送っていた出荷の指示を、人の手によるやり取りに戻した形です。
第2報で再開の見込みが立ったのは「ネットワークを利用した受注業務」です。出荷指示や在庫情報のシステムがすべて元に戻ったかは、書かれていません。