デスクトップのアプリを作る土台「Electron」で、USBとHIDの権限の確かめに関わる欠陥CVE-2026-113800が、10月22日(日本時間)に公表されました。HIDは、キーボードやマウス、専用の入力の機器などをつなぐ仕組みです。深刻度はMedium(CVSS 5.4)で、影響するのは一部の作りのアプリだけです。社内で作ったElectronのアプリがあれば、作りを確かめて、修正版で作り直してください。
何が起きていたか

Electronの勧告によると、アプリの中に埋め込んだiframe(別のページを表示する枠)からUSBやHIDの権限を求めたとき、アプリが権限を判断する仕組み(session.setPermissionCheckHandler)に、iframeではなく、いちばん上のページの出どころと情報が渡されていました。そのため、出どころを見て許可を決めているアプリでは、埋め込んだ別のサイトに、本来は上のページのための機器への権限を与えてしまうおそれがありました。
影響するのは、次の両方にあてはまるアプリだけです。
- setPermissionCheckHandlerで、HIDやUSBの許可を出どころで判断している
- 別の出どころのiframeを埋め込み、allow="hid"やallow="usb"を付けている
信用できないiframeにこれらの機能を任せていないアプリは、影響を受けないとしています。
| 系列 | 修正版 |
|---|---|
| Electron 45(開発版) | 45.0.0-alpha.5 |
| Electron 44 | 44.3.0 |
| Electron 43 | 43.7.0 |
| Electron 42以前 | 42.11.3 |
すぐに作り直せない場合の回避策として、信用できないiframeにallow="hid"・allow="usb"を付けないこと、または機器を選ぶ処理(select-hid-device・select-usb-device)でdetails.frameを使って判断することが挙げられています。











