PythonでPDFを読み書きするライブラリ「pypdf」の欠陥5件が、10月21日にGitHubの勧告のデータベースに載りました。細工したPDFを読ませると、処理が終わらなくなったり、メモリを使い切ったりするものです。請求書の読み取り、AIへの文書の取り込み、ファイルの変換など、社外から受け取ったPDFを自動で読む仕組みで使われていることがあります。修正版はすでに出ています。
10月21日に載った5件
| CVE | 深刻度(GitHub) | 中身 | 直った版 |
|---|---|---|---|
| CVE-2026-113795 | Medium(CVSS 4.0で6.0) | 複数の圧縮の方式を重ねたデータで、メモリを大量に使う | 6.20.0 |
| CVE-2026-113794 | Medium(6.0) | 相互参照の表(xref)の途中でファイルが終わると、処理が終わらない | 6.20.0 |
| CVE-2026-113792 | Medium(6.0) | 書き出しの機能(PdfWriter)で目次の項目を探すと、処理が終わらない | 6.20.1 |
| CVE-2026-113793 | Medium(6.0) | 目次などの木の形のデータから項目を消すと、処理が終わらない | 6.20.1 |
| CVE-2026-113786 | Low | 画像のJPEGのデータを、確かめずに読み込む | 6.21.1 |
勧告はどれも、攻撃者が細工したPDFを用意することを前提にしています。CVE-2026-113792と113793は、目次を探したり消したりする特定の機能を使ったときだけ起きます。影響は、処理が止まる・資源を使い切る(可用性)に限られ、情報が漏れることは挙げられていません。
pypdfは10月1日にも、長い処理時間やメモリの大量使用につながるHighの5件(CVE-2026-102996〜103000、6.18.1・6.19.0で修正)を公表しています。秋に入って、同じ型の修正が続いています。












