ChatGPT Atlas(エージェントモード)、Chrome with Gemini、Claude for Chrome、Perplexity Cometの4種は、ページに埋め込まれた別のサイトの中身まで読めました。Atlasのエージェントモードでは、悪意あるページの指示で別のサイトの情報を外へ送る実証に成功しています。AtlasのエージェントモードとClaude for Chromeは、伏せ字のパスワード欄の文字も読めました。
ワシントン大学のPaul G. Allen School of Computer Science & EngineeringのFranziska Roesner氏とDavid Kohlbrenner氏は、論文「Agentic Browsers and the Same-Origin Policy」を、AIのエージェントを扱う国際会議ICLR 2026のワークショップで発表しました(紹介のページの最終更新は2026年4月15日、大学の発表は6月30日)。
別のサイトの中身を読める: ChatGPT Atlas(エージェントモード)、Chrome with Gemini、Claude for Chrome、Perplexity Cometの4種は、ページに埋め込まれた別のサイトの枠(iframe)の中身まで読めました。Edge with Copilotは枠を読めない一方、別のサイトのタブを自由に読めました。
論文は、ほかに2つの攻撃の考え方も示しています。1つは、別のサイトで利用者になりすまして、フォームの送信などをさせるもの。もう1つは、AIの会話の履歴(記憶)に、別のサイトの偽の情報を混ぜるものです。たとえば、銀行を装う偽のサイトの連絡先をいったん履歴に取り込むと、あとで銀行の電話番号を聞いたときに、偽の番号を答えるおそれがあります。サイトをまたいで履歴をまとめていたのは、Atlas、Chrome with Gemini、Perplexity Cometでした。
一方で、Brave Leo AI、Edge with Copilot、Firefox AI Modeは、エージェントの機能が限られる代わりに、守りの性質は強いとされています。
研究者の勧めと、各社の反応
研究者は、AIブラウザの安全の仕組みはまだ固まっていないとして、使うかどうかは慎重に、と勧めています。とくにClaude for Chromeは、拡張機能として強い権限を持つため注意が要るとし、Atlas、Comet、Chrome with Geminiも強力で危険の大きい側に入るとしています。論文の結びでは、安全の設計が整うまでは、利用者はAIブラウザを避けることまで勧めるとしています。
A論文の実験(2026年1〜2月の各製品の当時の最新版)では、Brave Leo AI、Edge with Copilot、Firefox AI Modeは、エージェントの機能が限られる代わりに、守りの性質は強いとされました。ただし、Edge with Copilotは、別のサイトのタブを自由に読めました。各社の製品はその後も更新されているため、今の版で同じ結果になるとは限りません。