本文へ移動
情シスのミカタ
事故・障害約5分で読めます

Zeaburに再び不正アクセス 環境変数321万件読まれ12月末で終了

クラウドの配備サービスZeaburは10月19日、10月14〜15日の不正アクセスで、保存していた環境変数3,218,965件とアカウント321,810件が読まれたと報告しました。8月に続く2回目で、17日にはサービスを12月31日で終えると発表しています。使っている会社が確かめることを整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
文字
Zeaburに再び不正アクセス 環境変数321万件読まれ12月末で終了

この記事のまとめ

  • Zeaburは10月19日、10月14〜15日(協定世界時)の不正アクセスで、保存していた環境変数3,218,965件とアカウント321,810件が読まれたと報告しました。8月に続く2回目です。
  • 原因は、有効期限のない管理用の認証情報が平文で保存され、インターネットから使える状態だったことだとしています。8月の対応で入れ替えた認証情報も、もう一度差し替えるよう求めています。
  • Zeaburは12月1日から順にサービスを止め、12月31日に終えます。使っている会社は、鍵の差し替えと移行の計画を同時に進めます。
こんな方に#20代#30代#40代#50代実務

Webのサービスを手軽に配備できるクラウドの「Zeabur」(台湾)は、2026年10月19日、10月14日から15日(協定世界時)の不正アクセスについて初期報告を公表しました。攻撃者は、Zeaburの内部の認証情報を使って共有クラスターや一部の専用サーバーに入り、プラットフォームのデータベースを読み取りました。

Zeaburの不正アクセスは、8月に続いて2回目です。同社は10月17日、サービスを12月31日で終えると発表しました。日本語のページもあり、東京のリージョンにも影響が出ています。この記事の内容は、2026年10月21日にZeaburの日本語版の報告で確かめたものです。

Zeaburの日本語版のブログの画面。概要として、何が起きたのか(10月14日から15日に流出した内部の認証情報で共有クラスターや専用サーバー、内部のシステムに入り、プラットフォームのデータベースを読み取った)、遮断済みの侵入口、影響を受ける対象、お客様に必要な対応(8月のあとに差し替えた場合でも、Zeaburに保存しているすべてのパスワードとキーを差し替える)、根本原因(長期間有効な管理用の認証情報が平文で保存されインターネットから使える状態だった)、8月のインシデントとの関係が並ぶ
Zeaburの10月のセキュリティインシデントの初期報告の「概要」出典: Zeabur「Zeabur 2026年10月のセキュリティインシデント(初期報告)」(引用)

何が読まれたか

初期報告は、確かめられた範囲と、確かめられない範囲を分けて書いています。確かめられないものは、すべて流出したものとして扱うとしています。

対象 読まれたもの 範囲
プラットフォームのデータベース Zeaburに保存していたサービスの環境変数(名前と値) 3,218,965件(確認済み)
プラットフォームのデータベース アカウント(メールアドレス、ユーザー名、電話番号など)、プロジェクトのデータ アカウント321,810件(確認済み)
共有クラスター すべてのサービスの環境変数とシークレット 9つのリージョン
共有クラスター データベースの中身(n8nが736、PostgreSQLが211など) 865のデータベースのサービス(推定)
GCPの専用サーバー サーバー上のすべてのデータ 101台、92人の利用者(rootでのログインを確認)
GitHub App 利用者が許したリポジトリへのアクセス 10月15日の約4時間。使われた形跡は無い

報告によると、攻撃者は主に、そのまま使えるAPIキー、とくにAIのサービスのキーを探していました。n8nは、607のうち602が暗号の鍵を環境変数に書いていたため、n8nの中の外部サービスの認証情報は、平文で漏れたのと同じだとしています。

日本に関わるところでは、東京(hnd1)リージョンの少なくとも2つのPostgreSQLに、10月14日から外へ接続するプログラムが仕込まれていました。

原因は、平文で置かれた期限のない管理用の鍵

Zeaburは、根本の原因は自社にあるとしています。共有クラスターの管理用のトークンは、2024年1月に作られてから有効期限がなく、一度も入れ替えられていませんでした。その鍵やAWSのキーが社内の設定のリポジトリに平文で置かれ、管理の画面もインターネットから使える状態でした。

8月のインシデントのあとの入れ替えは、これらの認証情報を対象にしていませんでした。GCPの専用サーバーの初期設定にrootのパスワードが保存されていた問題も、9月3日に分かっていながら、直す前に今回の侵入が起きています。攻撃は約36時間、警報を出さずに続き、利用者からの報告で気づいたとしています。

一方で、8月の案内に従って環境変数を自分の専用サーバーへ移したプロジェクトは、今回データベースから読まれた範囲に入っていません。

12月31日でサービスを終える

Zeaburの日本語版のブログの画面。要点として、本日より専用サーバーとドメインの新規購入を停止し、返金・補償・移行の相談はサポートで受け付けること、12月1日より専用サーバーの更新を止め、共有クラスターの稼働中のサービスを一時停止すること、12月31日にすべての専用サーバーと共有クラスターの提供を終了すること、データ削除日などは追って知らせることが並ぶ。その下にお知らせ全文の書き出し
Zeaburのサービス終了のお知らせの「要点」(10月17日)出典: Zeabur「Zeabur サービス終了のお知らせと移行について」(引用)

Zeaburは10月17日、サービスを段階的に終えると発表しました。

日付(2026年) 内容
10月17日から 専用サーバーとドメインの新規の購入を停止。残高の返金、インシデントの補償、移行の相談をサポートで受け付け
12月1日から 専用サーバーの更新を止め、それぞれの期限で停止。共有クラスターは稼働中のサービスを一時停止(バックアップのため手動で再開できる)
12月31日 すべての専用サーバーと共有クラスターを終了
追って公表 データの削除日、データの書き出しの最終期限、サポートの終了日、移行の手引き

ドメインは、ダッシュボードから自分でほかの登録業者へ移せます。返金と補償は別々の申請です。

影響する人・会社、しない人・会社

  • 影響する: Zeaburでサービスを動かしている会社と、開発者の個人の契約で業務のサービスを載せている会社です。環境変数の中のAPIキーやデータベースのパスワードは、漏れた前提で差し替えます。
  • 影響する: Zeaburの共有クラスターでn8nやPostgreSQLを動かしていた会社です。中のデータや外部サービスの認証情報も、漏れた前提で扱います。
  • 影響する: ZeaburのGCPの専用サーバーを使っていた会社です。Zeaburは、サーバーは侵入されたものとして扱い、作り直すよう求めています。
  • 影響する: ZeaburのGitHub Appにリポジトリへのアクセスを許していた会社です。10月15日の操作の記録を確かめます。
  • 影響しない: Zeaburを使っていない会社です。ただし、社員や委託先が個人で契約している場合があるので、聞かないと分からないことがあります。

会社・情シスが今日やること

  1. Zeaburを使っているかを確かめます。 開発部門や委託先、データ分析の担当に、Zeaburで動かしているサービスやn8nが無いかを聞きます。請求の記録や経費の精算も手がかりになります。
  2. 環境変数の鍵を、すべて差し替えます。 APIキー、クラウドのキー、データベースのパスワード、署名と暗号の鍵が対象です。報告の手順どおり、先に各サービスで古いものを無効にしてから、新しいものを作って配備し直します。8月に差し替えたものも、もう一度差し替えます。
  3. データベースの中のパスワードも変えます。 Zeaburの環境変数を変えるだけでは、データベースの中のパスワードは変わりません。データベースに利用者のログインの情報やトークンがあれば、それも無効にします。n8nは暗号の鍵を変え、中の認証情報を作り直します。
  4. 請求と利用の記録を確かめます。 各サービスの10月14日以降の利用量と請求を見ます。GCPの専用サーバーを使っていた場合は、9月1日までさかのぼります。
  5. 移行の計画を立てます。 12月1日から順に止まるため、移す先、移す順番、ドメインの移管、データのバックアップを今のうちに決めます。データの削除日はまだ決まっていないので、発表を待たずに進めます。

よくある質問

Q8月の件のあとにAPIキーを差し替えました。また差し替える必要がありますか。

Aはい。Zeaburの初期報告は、8月のインシデントのあとに差し替えた場合でも、Zeaburに保存しているすべてのパスワードとキーを差し替えるよう求めています。通知のメールを待たずに対応するよう書いています。

Q東京のリージョンも関係がありますか。

A初期報告によると、東京(hnd1)リージョンの少なくとも2つのPostgreSQLに、10月14日から外へ接続するプログラムが仕込まれていました。そのうち1つは10月15日の時点でも外への接続がありました。影響を受けた利用者には、認証情報の差し替えを頼んでいるとしています。

Qサービスはいつまで使えますか。

A共有クラスターは12月1日から稼働中のサービスを一時停止します(データのバックアップのため手動で再開はできる)。専用サーバーは12月1日から更新を止め、それぞれの期限で止まります。12月31日にすべて終了します。データの削除日や書き出しの最終期限は、まだ決まっていません。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月21日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

役に立ったら、いいねと共有をお願いします