Windows 11 バージョン23H2のEnterprise・Educationなどは、2026年11月10日(米国時間)で更新の提供が終わります。2026年10月12日の今日から数えて29日後です。Microsoft のメッセージセンターは、2026年10月9日(米国太平洋時間)に「30日前のリマインダー」を出しました。名前は30日前ですが、10月9日から11月10日までは32日あります。
この記事は、MicrosoftのLearnのページで確かめたことだけを事実として書きます。報道は入口にしただけで、根拠にはしていません。25H2・26H2への移行 の進め方はWindows 11 26H2の配信開始 情シスの確認項目と社員へのお知らせ文例 に、24H2のHome・Proの期限はWindows 11 24H2のHome・Pro更新終了まで3日 情シスが確かめること に書きました。ここでは、23H2に残る端末の確認と、移行の段取りに絞ります。
公式の資料で確かめられたこと
項目
内容
出どころ
更新が終わる日
2026年11月10日。対象はEnterprise・Education
メッセージセンター(2026年10月9日 10:00 PT)
最後の更新
2026年11月のWindows セキュリティ 更新
同上
終了後に届かないもの
最新の脅威への対策を含む、月例のセキュリティ更新
同上
推奨される対応
対象の端末を、サポート中のWindows 11の版へ更新する
同上
更新の確認方法
「設定」の「Windows Update」で「更新プログラムのチェック」を選ぶ
同上
23H2のHome・Pro
2025年11月11日に更新が終了済み
23H2の状態のページ
23H2の状態のページ
2026年12月10日に閉じる予定
同上
メッセージセンターの23H2終了の30日前の項目 出典: Microsoft Learn「Windows message center」 (引用)
上の図は、メッセージセンターの該当の項目です。題、終了日、最後の更新、終了後に届かなくなるもの、確認の手順が書かれています。
2026年8月12日の90日前、9月15日の60日前のリマインダーには、同じ日付に加えて、移行先に25H2を勧める文があります(次の節)。
エディションごとの終了日
Microsoft Learnの「Windows 11 release information」の表(英語)で、23H2の行は次のとおりです。日付は表のとおり、年-月-日の形式です。
エディション
23H2の更新の終了
補足
Home・Pro・Pro Education・Pro for Workstations
End of updates(終了済み)
状態のページでは、Home・Proは2025年11月11日
Enterprise・Education・IoT Enterprise・Enterprise multi-session
2026-11-10
メッセージセンターの項目はEnterprise・Educationと書いています
提供開始は2023-10-31です。ライフサイクルのページでは、Enterprise・Educationの23H2の終了を「11/11/2026 6:59:59 AM」、Home・Proを「11/12/2025 6:59:59 AM」と表示しています。表やメッセージセンターより1日後の日付です。24H2のHome・Proも「10/14/2026」と出ます。ライフサイクルのページの表示には時刻(6:59:59 AM)が付いていますが、時間帯は書かれていません。協定世界時(UTC)での表示だとすると、米国太平洋時間では前日の夜にあたり、表と同じ日を指していることになります(編集部の推測)。この記事では、表とメッセージセンターの日付を使います。
「あと29日」の数え方
2026年10月12日から11月10日までは29日です。ただし、終了日に時間帯は書かれていません。メッセージセンターの日時は米国太平洋時間(PT)で書かれているので、終了日も米国太平洋時間の日付として読みます。11月10日は標準時(UTC-8)の期間で、この日の午前0時から午後11時59分までは、日本時間では11月10日の午後5時から11月11日の午後4時59分にあたります(編集部の計算)。社内の期限は、日本時間で11月10日の夕方までに終えるつもりで見ておくと安全です。
11月10日は第2火曜日です。リリース情報のページは、月例のセキュリティ更新を第2火曜日に出すと書いています。このため、11月の更新が最後に出る日と、終了日が同じです。
終わったあとに止まるもの
メッセージセンターは、終了後は「最新の脅威への対策を含む月例のセキュリティ更新」が届かなくなると書いています。60日前・90日前の項目には「プレビュー更新」も並びますが、30日前の項目にはありません。
編集部の補足です。リリース履歴の表を見ると、23H2の行は、2025年12月以降は毎月の第2火曜日の更新と臨時の更新だけで、プレビュー更新(表のD)は2025年11月が最後です。23H2には、プレビュー更新はすでに出ていないことになります。
影響する会社・しない会社
影響する: 23H2のEnterprise、Education、IoT Enterprise、Enterprise multi-sessionの端末が1台でもある会社。固定の版で運用している業務PC、検証済みの版のまま置いている端末が多い会社です
影響する: 管理ツールで機能更新を止めていて、23H2のまま残っている端末がある会社
影響しない: 25H2・26H2・24H2だけの会社。24H2のEnterprise・Educationは2027年10月12日までです
影響しない: 23H2のHome・Proを使っていた会社。こちらは2025年11月に終わっており、今回の日付とは別の話です。まだ残っていれば、すでに更新が届いていない状態です
うちのPCは対象か
1台ずつ見る
Microsoft Supportの案内では、「設定」から「システム」、「バージョン情報」の順に開き、「Windowsの仕様」の欄でエディションとバージョンを見ます。EnterpriseかEducationで、バージョンが23H2なら対象です。
編集部の補足です。コマンドの「winver」を実行しても、バージョンの画面が出ます。この記事では、公式のページで確かめていません。
管理ツールで一覧にする
Intuneの機能更新ポリシーは、Pro、Pro Education、Enterprise、Educationを対象に、端末へ配る版を指定できます。使うには、Intune Plan 1と、Autopatchの権利を含むWindowsのライセンス、診断データの設定が要ると、Learnに書かれています。台帳や管理画面の一覧で、エディションと版を並べて見る画面の項目名は、確かめていません。使っている管理ツールのやり方に従ってください。
管理ツールがない会社は、台帳に「エディション」「版」「持ち主」「更新を止めている理由」の列を作り、画面を見て答えてもらう方法になります。
どの版へ上げるか
メッセージセンターが勧める移行先は、25H2です。25H2のEnterprise・Educationは、メッセージセンターでは2028年10月11日まで、リリース情報の表では2028-10-10まで更新が続くと書かれています。1日の差があります。ライフサイクルのページの表示は「10/11/2028 6:59:59 AM」で、メッセージセンターと同じ日付です。上に書いたとおり、時間帯の表し方の違いとみられます(編集部の推測)。
26H2(2026年9月29日に提供開始)は、リリース情報の表で、Enterprise・Educationが2029-10-09までです。ただし、23H2の項目が勧めているのは25H2です。26H2について、23H2から移る方法は、今回確認したページに書かれていません。
26H2の新機能のページは、有効化パッケージで移れるのは、25H2と24H2が動く端末だと書いています。23H2からの移り方(OSの入れ替えになるか)は、このページには書かれていません。25H2のページでも、23H2からの移り方は確認できませんでした。移す前に、検証機で一度試して、所要時間と再起動の回数を測るのが確実です(編集部の補足)。
上げられない端末、上げたくない端末
公式のページには、「対象の端末(eligible devices)」を更新するよう書かれています。何が対象外にあたるかは、メッセージセンターの項目には書かれていません。
業務アプリの検証が終わらない、特定の機器のドライバーが対応していないなどの理由で、期限までに移せない端末が出ることは考えられます(編集部の推測)。そのときの考え方を、編集部の整理で書きます。
移せない理由と、移せる見込みの日を、台帳に書く
11月10日以降は、月例のセキュリティ更新が届きません。インターネットや社内の他の端末とつなぐ範囲を、減らせるかを決める
一部の端末だけでも、先に25H2へ移し、残りの台数を減らす
23H2のEnterprise・Educationについて、有償の延長を受けられるかは、今回確認したページに書かれていません。Windows 10向けのESUと混同しないでください。
台数が多いときの進め方(編集部の整理)
マイクロソフトの案内ではなく、編集部の整理です。
まず23H2の台数を数える。部署、機種、業務アプリで分ける
検証用の数台を決め、25H2へ上げる。業務アプリ、印刷、VPN、周辺機器を確かめる
問題がなければ、先行の部署へ広げる。更新の履歴と、更新後の不具合を台帳に書く
管理ツールで版を固定している端末は、ポリシーの対象と版を見直す。Intuneのページは、機能更新ポリシーが端末を特定の版に固定できると書いています
11月の第2火曜日の前に、残りの台数と理由を一覧にする
23H2の状態のページには、既知の不具合が4件載っています(USB音声、リモートデスクトップ、Hyper-VのLinux仮想マシン、Defenderの通知。うち3件は2026年9月のセキュリティ更新が元です)。うち3件は「Resolved」(解決済み)、USB音声は「Mitigated」(部分的に解決)と表示されています。25H2の状態のページにも、9月の更新後の不具合が並びます。移す前に、使っている機能が載っていないかを確かめてください。
情シスが今日やること
台帳か管理画面で、23H2のEnterprise、Education、IoT Enterprise、Enterprise multi-sessionの台数と持ち主を数える
管理ツールで機能更新を止めている端末を探し、止めている理由と、解除してよい日を確かめる
検証用の数台を25H2へ上げ、業務アプリ、印刷、VPNを確かめる。所要時間と再起動の回数も測る
先行の部署の日程を、日本時間の11月10日夕方までに終わる形で組む
期限までに移せない端末は、理由と見込みの日を台帳に書き、使う範囲を決める
書かれていないこと
次の点は、2026年10月12日に確認したMicrosoftの公式ページには書かれていません。この記事でも書きません。
23H2のEnterprise・Educationが、Windows Updateで25H2へ自動で上がるかどうか
23H2から25H2への移り方(OSの入れ替えか、小さな更新か)
23H2のWindows 11の有償の延長
終了の時刻と時間帯(メッセージセンターとリリース情報の表にあるのは日付だけです)
Intuneなど管理ツールの一覧で、エディションと版を見る画面の項目名
23H2の状態のページの見出しの日付(2026年10月13日と表示)の意味。今日より先の日付で、理由は書かれていません