GitHubは2026年10月19日、Copilotのモデルポリシーを取得・更新するAPIを発表しました。設定の読み取りと変更をプログラムから行えるようになります。情シスが先に整理したいのは、自社ではどの単位でモデルを管理し、誰に変更を任せるかです。
設定を取得するGETと、更新するPATCHを一般提供
今回、REST APIというプログラム間で情報をやり取りする仕組みで、モデルポリシーを扱えるようになりました。設定を取得するGETと、設定を更新するPATCHのエンドポイントが一般提供されています。エンドポイントは、APIの処理を呼び出す窓口です。
管理対象は、エンタープライズ全体、エンタープライズチーム、エンタープライズアプリ、組織のモデルポリシーです。それぞれの管理単位について、GETとPATCHの呼び出し先が発表されています。自社の運用に取り入れるなら、まず現在の設定を取得して確認する作業と、その設定を書き換える作業を分けて検討するのがよいでしょう。
取得と更新の両方ができるため、導入を検討する際は「参照する担当者」と「変更を承認する担当者」を整理することが重要です。APIが使えるようになったことと、社内で設定変更を任せることは、別の判断として扱います。
日本での提供は発表には書かれていません。日本語対応、日本向けの価格、リージョンについても記載はありません。
管理の委譲先と、社内の責任分担を合わせる
GitHubによると、組織モードではモデル管理をエンタープライズから組織に委譲できます。エンタープライズチームモードでは、チームやアプリに委譲できます。
この違いは、社内で誰に設定確認を依頼するかを決める材料になります。情シスが全体を確認する運用なのか、組織やチームの担当者に確認を依頼する運用なのかを、APIの利用検討前に整理しておきましょう。
ただし、発表にある委譲の説明だけで、自社の設定や責任分担が決まるわけではありません。契約・管理の担当者と開発部門で、現在の管理単位と委譲先を照合することを勧めます。
影響する会社・しない会社
- 影響する: Copilotのモデルポリシーをエンタープライズ全体や組織で管理している会社です。APIによる取得・更新を運用に加えるか、検討する対象になります。
- 影響する: エンタープライズチームやエンタープライズアプリでモデル管理を行う会社です。管理の委譲先と、設定を変更する担当者の対応を確認したいところです。
- 影響しない: Copilotを利用していない会社は、今回のモデルポリシーAPIについて直接の運用変更を検討する対象ではありません。
対象となる契約プランや会社規模の条件は、発表には書かれていません。Copilotを利用しているという理由だけで、自社のすべての契約で使えると判断しないようにします。
情シスが今日やること
- 現在の管理単位を確認する。 今日の確認事項として、GitHubの管理担当者に、エンタープライズ全体、組織、エンタープライズチーム、エンタープライズアプリのうち、どこでモデルポリシーを管理しているか確認を依頼します。確認すべき管理画面の具体的な場所は、発表には書かれていません。
- 委譲先と連絡先を記録する。 組織モードかエンタープライズチームモードかを担当者に確認し、現在の委譲先と設定変更の相談先を一覧にします。不明な点は未確認として残します。
- 更新より先に取得を検討する。 APIを試す場合は、GETで現在のポリシーを確認する手順から準備します。呼び出し先は管理単位ごとに発表されています。自社に対応するエンドポイントを確認し、発表に記載のない必要な権限は、実行前に公式ドキュメントで確認します。
- PATCHを使う前に承認手順を決める。 情シスと開発部門の管理担当者で、変更対象、変更内容、承認者、変更前後の確認担当を決めます。社内への案内は、取得の試行と設定の更新を分け、更新手順の承認後に行うことを勧めます。