AWSは2026年10月21日、開発から展開までを自動化するCI/CDのサンプル「CICD-toolchain-for-serverless-applications」に、権限割り当ての不備があると公表しました。アプリのソースリポジトリへ変更を送る権限を持つ攻撃者が、同じAWSアカウント内のアプリの管理範囲外にあるリソースを参照・変更できる恐れがあります。AWSは修正版の1.0.11を公開し、既存のツールチェーンスタックも更新するよう推奨しています。
対象はCI/CD構築用のサンプル、攻撃にはプッシュ権限が必要
脆弱性の識別子は「CVE-2026-112407」です。発表時刻は日本時間の2026年10月21日5時30分でした。
対象のサンプルは、AWS Serverless Application Repositoryを通じてCI/CDを構築するものです。AWSのサーバーレス環境全般を対象とした発表ではありません。まず、このサンプルや、そのコードを基にした仕組みを自社で使っているかを切り分ける必要があります。
不備があるのは、リソースへの操作権限を定めるIAMポリシーです。AWSによると、攻撃には認証に加え、アプリのソースリポジトリへのプッシュ権限が必要です。プッシュ権限とは、リポジトリにコードなどの変更を送る権限を指します。
攻撃者は、パイプラインが展開するアプリのテンプレートを通じて権限を昇格できます。その結果、同じAWSアカウント内で、アプリスタックの外にあるリソースを参照・変更できるとしています。確認すべき点は、リポジトリへの変更権限と、展開先で許される操作の範囲の両方です。











