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UEFIの土台EDK2にPXE起動中の欠陥 起動前にコード実行の恐れ

多くのPCやサーバーのUEFIのファームウェアの土台になっているEDK2で、ネットワークから起動するPXEの最中に、認証なしで任意のコードを実行される恐れのある欠陥(CVE-2026-97631、CVSS 4.0で9.5)が公表されました。修正は開発中の版に入りましたが、メーカーのファームウェアの更新はまだです。情シスが今日確かめることを整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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UEFIの土台EDK2にPXE起動中の欠陥 起動前にコード実行の恐れ

この記事のまとめ

  • UEFIのファームウェアの土台EDK2で、PXEでネットワークから起動している最中に、認証なしの攻撃者がICMPのエラーの通知を送ると、OSが動く前に任意のコードを実行される恐れのある欠陥(CVE-2026-97631)が公表されました。深刻度はCVSS 4.0で9.5のCriticalです。
  • 修正は10月15日にEDK2の開発中の版に取り込まれましたが、最新の安定版(edk2-stable202608)までが対象で、直った安定版はまだありません。PCやサーバーのメーカーの更新も、10月23日の時点で見当たりません。
  • 利用者が自分で直すことはできません。PXEの起動を使っている機器を洗い出し、使わない機器はUEFIの設定でPXEを止め、メーカーのファームウェアの更新を待ちます。
こんな方に#30代#40代#50代#60代実務

多くのPCやサーバーのUEFIのファームウェアの土台になっている「EDK2(EDK II)」で、ネットワークから起動するPXEの最中に、認証なしで任意のコードを実行される恐れのある欠陥が公表されました。EDK2を開発するTianoCoreが2026年10月22日に勧告を出し、CVE-2026-97631の番号が付きました。深刻度はCVSS 4.0で9.5の「Critical」です。

コードが実行されるのは、OSが読み込まれる前、セキュアブートやmeasured bootがOSの部品を確かめる前の段階です。

何が起きるか

GitHubのEDK2の勧告のページ『Pre-boot RCE in EDK II PXE driver』。深刻度はCritical、CVSS 4.0で9.5。パッケージはNetworkPkg(EDK2)、対象の版はEDK II master as of 2026-09-14、直った版の欄はNot patched currently。概要として、機器がIPv4かIPv6でPXEで起動している間に、ICMPのエラーの通知を届けられる認証なしのネットワークの攻撃者が、DXEの段階のメモリを壊し、OSが読み込まれる前、セキュアブートやmeasured bootがOSの部品を確かめる前に任意のコードを実行できると書かれている。右の欄にCVSS 4.0の評価の内訳(Attack VectorはNetwork、Attack ComplexityはLow、Attack RequirementsはPresent、Privileges RequiredとUser interactionはNone)
EDK2の勧告。PXEで起動中に、起動前のコードの実行の恐れ(Critical、9.5)出典: TianoCore「Pre-boot RCE in EDK II PXE driver(GHSA-99cj-7hg9-mp4m)」(引用)
項目 勧告の内容
どこの欠陥か EDK2のネットワークの部品(NetworkPkg)の、PXEで起動するためのドライバー(UefiPxeBcDxe)
いつ突かれるか 機器がIPv4かIPv6のPXEでネットワークから起動している間
攻撃者に要るもの 起動中の機器のIPアドレスあてに、ICMPのエラーの通知を1つ届けられること。認証は要らず、ネットワーク上の距離も問わない
何が起きるか 504バイトを超える通知を受けると、決まった大きさの置き場所を超えて書き込んでしまう。起動が止まる(OSの配布や復旧ができなくなる)ほか、対象のファームウェアの作りを知る攻撃者は、OSより前の段階(最も強い権限)で任意のコードを動かせる
防げないもの OSが動く前なので、セキュアブートやmeasured bootがOSを確かめる前に実行される
見つけた人 AnthropicのAlex Matrosov氏とGoogleのDan Holmes-Mitra氏。修正の案も出した

修正は開発中の版に入った、機器に届くのはこれから

直すための変更(プルリクエスト#13302)は、10月15日にEDK2の開発中の版(master)に取り込まれました。一方で、CVEの記録では、対象は最新の安定版のedk2-stable202608(2026年8月)までです。直った安定版は、10月23日の時点でまだ出ていません。勧告のページの「直った版」の欄も「今のところ無し」となっています。

EDK2は、そのまま利用者の機器に入るものではありません。UEFIのファームウェアを作る会社や、PC・サーバーのメーカーが、EDK2の修正を自社のファームウェアに取り込み、更新として出す必要があります。各メーカーの対応の予定は、10月23日の時点で見当たりません。

EDK2のPXEとネットワークの仕組みでは、2024年1月にも、9件の欠陥「PixieFail」が公表されていました。このときも、利用者に届くまでには、各メーカーのファームウェアの更新を待つ必要がありました。

影響する会社・しない会社

  • 影響する: PXEのネットワーク起動を使っている会社です。OSの配布やキッティング、VDIの端末、サーバーの構築や復旧などで使われます。起動している間、同じネットワークの中から、またはICMPを届けられる場所から攻撃される恐れがあります。
  • 影響する: EDK2をもとにしたUEFIのファームウェアで動くPCやサーバーを使っている会社です。多くの機器が当たりえます(当社の見立て)。メーカーのファームウェアの更新が出たら当てます。
  • 影響する: 仮想化の基盤で、仮想マシンをPXEで起動している会社です。仮想マシンのUEFIのファームウェアも、EDK2をもとにしていることがあります(当社の見立て)。
  • 影響しない(公表の範囲では): PXEで起動しない機器です。勧告によると、攻撃できるのはPXEで起動している間だけです。

情シスが今日やること

  1. PXEを使っている環境を洗い出します。 OSの配布やキッティングの仕組み、VDIの端末、サーバーの構築、障害のときの復旧の手順で、PXEの起動を使っているかを、担当の部署と確かめます。
  2. 使わない機器ではPXEを止めます。 UEFIの設定で、PXE(ネットワークからの起動)を無効にします。ディスクから起動できないときにPXEに切り替わる設定になっていないかも確かめます(当社の見立て)。
  3. PXEを使うネットワークを分けます。 PXEで起動する機器は、ほかの機器や外から届く通信と分けたネットワークで起動させ、起動の時間をできるだけ短くします(当社の見立て)。
  4. 機器とファームウェアの一覧を作ります。 PCとサーバーの機種、メーカー、ファームウェアの版を一覧にし、メーカーのセキュリティのお知らせを見る担当を決めます。
  5. メーカーの更新を当てます。 CVE-2026-97631を直したファームウェアの更新が出たら、当てる計画を立てます。仮想化の基盤を使っているなら、その製品の更新も確かめます。

よくある質問

QPXEを使っていないPCも危ないのですか。

A勧告によると、攻撃できるのはPXEで起動している間だけです。PXEで起動しない機器は、この欠陥の攻撃の機会がありません(公表の範囲では)。ただし、起動の順番の設定で、ディスクから起動できないときにPXEに切り替わる機器もあるので、設定を確かめます(当社の見立て)。

Qセキュアブートを入れていれば防げますか。

A勧告は、セキュアブートやmeasured bootがOSの部品を確かめる前に、コードが実行されるとしています。セキュアブートだけでは防げない欠陥です。

Qいつ直りますか。

AEDK2の修正は開発中の版(master)に入りました。実際に機器に入るのは、PCやサーバーのメーカーが、それを取り込んだファームウェアの更新を出したときです。各メーカーの予定は、10月23日の時点で公表されていません。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月23日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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