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rsyslogに修正版のない欠陥 ログの置き場所の外へ書き込み

Linuxのログの仕組みrsyslogで、出力先のファイル名を動的に作る機能(dynaFile)を使う設定に、ログの置き場所の外へファイルを書き込まれる欠陥(CVE-2026-92709、CVSS 8.1)があります。10月22日にCVEの番号が付きましたが、修正版はまだありません。当たる設定の条件と、今できる対策を整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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rsyslogに修正版のない欠陥 ログの置き場所の外へ書き込み

この記事のまとめ

  • Linuxのログの仕組みrsyslogで、出力先のファイル名を動的に作るdynaFileの機能に、信頼できない値をそのまま使う設定だと、ログの置き場所の外へファイルを書き込まれる欠陥があります(CVE-2026-92709、CVSS 3.1で8.1)。
  • 当たるのは、いくつかの条件がそろった設定だけです。DebianとUbuntuの既定の設定は当たらないとしています。修正版はまだ無く、securepathなどの安全な扱いを設定に入れるのが今の対策です。
  • 社内のログの集約のサーバーで、外から受けたログのホスト名などをファイル名に使っていないかを確かめます。
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Linuxでログを集めて書き出す仕組み「rsyslog」に、設定によっては、決めたログの置き場所の外へファイルを作ったり書き足したりされる欠陥があります。rsyslogの開発元は8月20日にGitHubで勧告を出し、10月22日にCVEの番号(CVE-2026-92709)が付きました。深刻度はCVSS 3.1で8.1(High)です。

修正版は、まだありません。今の対策は、設定に安全な扱いを入れることです。

当たる設定の条件

rsyslogには、出力先のファイル名を、ログの中身(送り元のホスト名など)から動的に作る「dynaFile」という機能があります。ログを送り元ごとに別のファイルへ分ける、といった使い方のためのものです。

rsyslogのGitHubの勧告『DynFile Path Traversal → Arbitrary File Write as Root → RCE』のAffected configurationsとAffected versionsの節。当たる条件として、dynaFileを使うomfileの設定、攻撃者が変えられるなど信頼できない値をファイル名の一部に入れるテンプレート、その値にsecurepath・secpath-drop・secpath-replaceの指定が無いこと、その値を変えられる攻撃者、置き場所の外への書き込みを許すrsyslogの権限とホストの閉じ込めの設定、のすべてが要る。対象はdynaFileの振る舞いが入った1.15.0以降で、完全に直った版はまだ無く、閉じ込めの作業が出たら記録すると書かれている
rsyslogの勧告の当たる設定と対象の版。完全に直った版はまだ無いとしている出典: rsyslog「DynFile Path Traversal → Arbitrary File Write as Root → RCE」(GHSA-xmp9-244p-5ggv)(引用)

勧告によると、次のすべてがそろうと当たります。

条件 中身
出力の設定 ファイルに書き出すomfileの設定で、dynaFileを使っている
ファイル名の作り方 ファイル名を作るテンプレートに、攻撃者が変えられる値など、信頼できない値を入れている
安全な扱い その値に、securepath、secpath-drop、secpath-replaceのどれも指定していない
攻撃者 その値を変えられる(たとえば、ネットワークからログを送れる)
権限 rsyslogの動く権限と、ホストの閉じ込めの設定が、置き場所の外への書き込みを許している

送り元のホスト名(RFC5424のHOSTNAME)に限らず、信頼できない値がファイル名の一部になれば当たります。対象は、dynaFileの今の振る舞いが入った1.15.0以降です。

一方で、DebianとUbuntuの既定の設定は、ネットワークからログを受ける入口と、この形のdynaFileを有効にしていないので当たらないとしています。強制アクセス制御、systemdの閉じ込め、ファイルの権限、受け付ける入口、出力のテンプレートによって、影響は小さくなったり、起きなかったりします。コードの実行には、設定ごとの追加の条件が要るとしています。

修正版は無い 今できる対策

勧告は、完全に直った版はまだ無いとしています。開発元は、決めた置き場所から外へ出ないようにする閉じ込めの仕組みを作っていますが、シンボリックリンクなどがあるため、完全な閉じ込めは約束できないとしています。そのうえで、次の対策を勧めています。

  • 安全な扱いを入れる: dynaFileのテンプレートで使う信頼できない値に、securepath、secpath-drop、secpath-replaceのどれかを、ファイル名の付け方に合わせて指定する。これが基本の対策です。
  • 安全な既定のモードを使う(8.2606.0以降): global(compatibility.defaults.secure="warn")にすると、今の振る舞いのまま、当たりうるテンプレートについて起動時に警告を出します。"strict"にすると、安全な扱いを指定していない値は、既定でsecpath-replaceとして扱われます。今の既定は、振る舞いを変えない"backward-compatible"です。
  • 権限を絞る: rsyslogを必要最小限の権限で動かし、OSの閉じ込めも残します。ただし、これはテンプレートを安全に作ることの代わりにはならないとしています。

開発元は、まずwarnで見直しが要るテンプレートを見つけ、安全な扱いを足すか、使えるならstrictにするよう求めています。

ディストリの状況(10月23日時点)

ディストリ 状況
Debian Debian 12(bookworm)、Debian 13(trixie)、開発版とも「vulnerable(当たる)」。修正版は未定。Debian 13は「小さな問題」として個別の勧告(DSA)は出さない扱い
Red Hat 深刻度は「Important」。RHEL 6〜10のrsyslogは、どれも「Affected(当たる)」

ディストリの配布の直った版も、まだ出ていません。設定の対策を先に進めます。

影響する会社・しない会社

  • 影響する: rsyslogで、dynaFileを使ってログをファイルに分けて書き出している会社です。とくに、ほかの機器やサーバーからネットワークでログを受け、送り元のホスト名などでファイル名を作るログの集約のサーバーが当たりやすい形です。
  • 影響する: ログの集約の仕組みを委託先が作った会社です。設定の中身を、委託先に確かめてもらいます。
  • 影響しない(公表の範囲では): DebianやUbuntuの既定の設定のまま、rsyslogを使っている会社です。
  • 影響しない: rsyslogを使っていない会社です。ただし、多くのLinuxで標準で入っているので、入っているかは確かめます。

情シスが今日やること

  1. ログの集約のサーバーを洗い出します。 社内のLinuxで、ネットワークからログを受けているrsyslogのサーバーを一覧にします。
  2. 設定にdynaFileが無いかを探します。 rsyslogの設定のファイル(/etc/rsyslog.confと/etc/rsyslog.d/の中)で、dynaFileと、ファイル名のテンプレートに使っている値を確かめます(当社の見立て)。
  3. 安全な扱いを入れます。 外から来る値をファイル名に使っていれば、securepathなどを指定します。8.2606.0以降なら、compatibility.defaults.secure="warn"で警告を出して、見直しの漏れを探します。
  4. 権限を確かめます。 rsyslogをrootのまま、閉じ込めなしで動かしていないかを見ます。
  5. 修正版を待つ担当を決めます。 rsyslogの勧告と、使っているディストリの追跡のページを見て、直った版が出たら上げます。

よくある質問

Q既定の設定のままでも危ないですか。

Arsyslogの勧告によると、DebianとUbuntuの既定の設定は、ネットワークからログを受ける入口と、この形のdynaFileを有効にしていないので当たりません。当たる設定は、運用者がはっきり作ったものに限られるとしています。

Q修正版はいつ出ますか。

A勧告は、完全に直った版はまだ無く、閉じ込めの作業が出たら勧告に書くとしています。日にちは書かれていません。

Qコードを実行されるのですか。

A勧告の題は「rootとして任意のファイルの書き込み、そしてリモートでのコードの実行」ですが、本文は、コードの実行には設定ごとの追加の条件が要り、ディストリの既定の設定にはあてはまらないとしています。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月23日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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