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アットコスメ約300万人分漏えい 匿名のクチコミと本名が結びつくおそれ

@cosmeの会員約300万人分の名前・住所・肌質などが漏えいし、クチコミの書き手として出るニックネームとユーザーIDも含まれました。匿名の投稿と本名が結びつくおそれと、社内の匿名アンケートや通報窓口で確認することがわかります。

公開 更新 執筆・監修:佐々木 航人が監修しながらAIを活用して執筆
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アットコスメ約300万人分漏えい 匿名のクチコミと本名が結びつくおそれ

この記事のまとめ

  • 漏えいは約300万人分。ユーザーID、ニックネーム、名前、住所、肌質、髪質など。
  • クチコミの欄では、ニックネームと、リンクのURLに入った数字のユーザーIDを、だれでも見られます。
  • 社内の匿名アンケートや通報窓口でも、表示名と本名の対応表の置き場所を確認します。
こんな方に#20代#30代#40代#50代実務

パスワードもカードも漏れていないなら、心配は要らないのでしょうか。アイスタイルが11月2日に公表した「@cosme(アットコスメ)」の漏えいでは、むしろ別の2つの項目が気になります。ニックネームと、ユーザーIDです。

@cosmeのクチコミの欄では、ニックネームは画面に、ユーザーIDはニックネームから開くページのURLに出ています。その2つが、名前や住所、生年月日と同じ並びで漏れました。匿名のつもりで書いた肌の悩みや年代が、本名と結びつくおそれがあります。

発表に書かれていること

項目 11月2日の発表
確認した日 10月28日(水)
対象 「@cosme共通ID」に登録された会員情報の一部、約300万人分
項目 ユーザーID(登録時に自動で付く番号で、ログインには使わない)、ニックネーム、名前(漢字・カナ)、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス、性別、生年月日、肌質、髪質
含まれないもの ログイン時のパスワードとクレジットカード情報(現時点で確認)
退会した人 不正アクセスの時点で会員なら対象。退会後に一定期間保管している情報をもとに連絡
連絡 対象者へ順次個別に。完了は11月6日(金)の予定。案内のメールは「cosme.net」ドメインから
届け出と調査 個人情報保護委員会に報告済み。第三者のセキュリティ専門会社と、原因と影響範囲を調査中
株式会社アイスタイルの2026年11月2日のお知らせ『不正アクセスによる個人情報漏えいに関するお詫びとお知らせについて』。10月28日に@cosmeへの第三者による不正アクセスで、@cosme共通IDの会員情報の一部の漏えいを確認。対象は約300万人、項目はユーザーID、ニックネーム、名前(漢字・カナ)、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス、性別、生年月日、肌質、髪質。ユーザーIDは自動発番でログインには使わない。退会者も不正アクセス時点で会員なら対象。パスワードとクレジットカード情報は含まない。対象者への個別の連絡は11月6日に完了予定で、案内メールはcosme.netドメインから。個人情報保護委員会に報告済み。不正アクセス対応お問い合わせ窓口のメールアドレスと営業時間
アイスタイルの11月2日の発表。項目にユーザーIDとニックネーム出典: 株式会社アイスタイル「不正アクセスによる個人情報漏えいに関するお詫びとお知らせについて」(引用)

発表からは、不正アクセスがいつあったかも、どこから入られたかも読み取れません。約300万人が会員全体のどれくらいにあたるかも、@cosmeを使った法人向けのサービスの利用企業に関わる情報が含まれるかも同じです。発表の対象は、@cosme共通IDの会員情報です。

ニックネームとユーザーIDは、もともと公開されている

@cosmeのプライバシーポリシーによると、ユーザーIDは利用者ごとに付き、ユーザーページなどのURLで公表されます。

ユーザーIDは、会員登録や投稿・回答等の履歴管理のため、@cosmeにおける利用者のユーザーページ等一部のページにおけるURLにおいて公表されます

出典: 株式会社アイスタイル「@cosmeプライバシーポリシー」

商品のクチコミの欄で書き手のニックネームから開くページのURLには、数字のユーザーIDが入っていました(11月3日に確認)。

漏れた項目のユーザーIDが、このURLの番号と同じものかは、発表にありません。ただ、同じ番号なら、漏れたデータを持つ人は、公開のクチコミと本名・住所・生年月日を突き合わせられます。ニックネームだけでも、珍しいものなら同じことが起きます。

同じ欄には、ニックネームの横に年齢と肌質も出ています。漏れた生年月日と肌質と照らせば、ユーザーIDが別の番号でも、書き手を絞り込めるおそれがあります。

この点を、編集部は今回の発表でいちばん重いとみています。パスワードは変えられます。でも、漏れた名簿の中の本名とニックネームの組み合わせは、クチコミを消しても名簿の側に残ります。@cosmeは、肌質と髪質を、個人を識別できない形に加工して第三者に提供する情報の項目にも挙げています(プライバシーポリシーの12)。マーケティングで価値のある項目は、偽のサンプルの案内のような、狙いを絞った詐欺の材料にもなりえます。

10月末からの漏えいと比べても、この組み合わせは目立ちます。10月30日のMUJIアプリの件は、報道によると氏名・住所・電話番号を含みませんでした。クラブツーリズムの件は名前と住所に加えて緊急連絡先が入りましたが、公開の表示名はありません。名前と連絡先、肌質や髪質といった属性、公開の表示名が1つの並びでそろったのは、@cosmeの件だけでした。

退会した人も対象、保管の期間は「一定期間」

退会した人も、不正アクセスの時点で会員なら対象です。プライバシーポリシーでは、退会したあとのパーソナルデータは「一定期間保管の後削除」で、期間の長さはありません。MUJIアプリの件でも、退会した人が対象に入りました。退会した人の情報を何件、いつまで持つかを数える手順は、MUJIアプリの記事でご覧いただけます。

関係あるのは会員と退会者、それに同じ作りの仕組み

  • 不正アクセスの時点で@cosme共通IDの会員だった人。いま退会していても含まれます。
  • 社員も、個人として会員かもしれません。会社のメールアドレスで登録していれば、偽のメールは会社に届きます。
  • 匿名の書き込みと本名を同じデータベースに持つ仕組みは、@cosmeに限りません。社内の匿名アンケート、内部通報の窓口、社内SNSも同じ形になりえます。

社内の匿名の仕組みで確かめること

  1. 社員に短い注意を流します。本物の案内は11月6日までに「cosme.net」ドメインから届き、パスワードやカード番号の入力は求めないこと。ニックネームや肌質に触れていても、本物の案内とは限らないことです。
  2. 社内の匿名の仕組みを一覧にします。エンゲージメントの調査、匿名アンケート、内部通報の窓口、社内SNSやQ&Aの掲示板などです。仕組みごとに、表示名や回答の番号と本名の対応表がどこにあるかを確認します。
  3. 対応表を、だれが見られ、だれが出力できるかを確認します。SaaSで動かしているなら、対応表を提供元が持っているか、管理者の画面から出力できるかを、提供元の資料で見ます。本名との対応が要らない調査なら、最初から本名を取らない設定にできないかも聞きます。
  4. 自社でクチコミやコミュニティのサイトを運営しているなら、公開している表示名やIDと、会員の名前・住所を、同じテーブルや同じ出力の機能で扱っていないかを、開発の担当と確認します。

出典・参考

人が監修しながらAIを活用して執筆しています。公開したあとも、人が内容を確かめています。

執筆・監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

記事は、人が監修しながらAIを活用して執筆しています。何を書くかと中身は人が決めて確かめ、記事の中身の責任は編集部(執筆・監修者)が負います。くわしくはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら更新日を改め、記事の最後に何を直したかを書きます。

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