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ServiceNow、admin権限でホストOSに届く脆弱性 版の確認を

ServiceNowの脆弱性3件のうち重い2件は、9月のパッチ適用プログラムどおりにパッチが当たったホスト型なら修正済みです。自社で動かすインスタンスや、先に自分でパッチを当てたインスタンスは、版の確認とadminロールの見直しを今週のうちに。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆編集部が確認:
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ServiceNow、admin権限でホストOSに届く脆弱性 版の確認を

この記事のまとめ

  • 最も重い件は、adminロールの持ち主がホストOSでコードを動かせる脆弱性
  • 計画どおりにパッチが当たったホスト型は、2件とも修正済み
  • 自社運用のインスタンスや表にない版は、版を比べてサポートに聞く
  • Task Plan Templatesは、入っていれば3.0.0以降か2.0.1にします
こんな方に#30代#40代#50代実務

9月のパッチは、自社のServiceNowに当たっていますか。同社のクラウド(ホスト型)で使っていて、9月のパッチ適用プログラムどおりに当たっていれば、10月29日(米国時間)に公表された脆弱性のうち、重い2件は修正済みです。告知によれば、9月のプログラム(ServiceNow Patching Program)に参加した顧客には、更新が届きました。

ただ、プログラムの外にいるインスタンスは、自分で版を上げるまで残ります。

3件の中身と、修正済みの版

3件のうち2件はServiceNow AI Platform、つまり基盤そのものの脆弱性です。残る1件はストアのアプリ「SR - CSM - Task Plan Templates」にあります。告知の時点で悪用は確認されていません。見つかったきっかけは、社内の検査や顧客の診断、バグバウンティの報告だといいます。

CVE 場所 CVSS v4.0 攻撃に要る立場 起きること
CVE-2026-103093 基盤 9.4(Critical) adminロールで認証 Rhinoのサンドボックスを抜け、ホストOSで任意のコードを実行
CVE-2026-103094 基盤 7.1(High) 低い権限で認証 利用者のパスワードが平文でシステムのテーブルに残り、見る権限のない人に見える
CVE-2026-6877 Task Plan Templates 5.3(Medium) 特定のロールで認証 ドメインの分離を越え、権限のないドメインにレコードを作れる

基盤の2件の修正版は、ファミリーごとに次のとおりです。告知が挙げる版は2通り。9月のプログラムで届けた版と、同じ修正を含む少し前の版で、どちらかになっていれば2件ともやることはないという書き方です。

ファミリー 9月のプログラムで届けた版 同じ修正を含む版
Yokohama Patch 13 Hotfix 5a W35 Patch 13 Hotfix 4a
Zurich Patch 10 Hotfix 4b W38 Patch 10 Hotfix 3b
Australia Patch 5 W38 Patch 5
ServiceNowのサポートのページ。Customer Action Requiredの見出しの下に、Yokohama・Zurich・Australiaの3つのファミリーと、9月の計画で届いた版(Patch 13 Hotfix 5a W35など)と、同じ修正を含む版(Patch 13 Hotfix 4aなど)の2つの表がある
ServiceNowの告知KB3228994の、修正済みの版を並べた表出典: ServiceNow(引用)

サンドボックスを抜ける脆弱性は今年3件目、今度は管理者から

ServiceNow AI Platformでサンドボックスを抜ける脆弱性は、今年に入ってこれで3件目。1 CVEの記録を並べると、前の2件とは攻撃の入口も行き先も違うことが分かります。

公表日 CVE 認証 コードが動く場所 CVSS v4.0
7月13日 CVE-2026-6875 要らない(条件あり) プラットフォームの中 9.5
8月27日 CVE-2026-6876 要らない プラットフォームの中 10.0
10月29日 CVE-2026-103093 adminロール その下のホストOS 9.4

数字だけなら、今回は前の2件より軽く見えます。認証が要るうえに、adminという強いロールが前提だからです。

ただ、行き先が違います。前の2件の説明は「プラットフォームの中でコードを実行」でしたが、今回は「その下のホストOSで任意のコードを実行し、さらに意図しないアクセスにつながりうる」とあります。adminは、もともとインスタンスの中でほとんどの操作ができるロールです。つまり、その手がインスタンスの外まで伸びる。そこが今回の新しさでしょう。

版が届くまでの危なさを左右するのは、adminを持つアカウントの数と守り方だと編集部はみています。

10月20日に紹介したSophosの事例では、攻撃者が電話でSMSの確認コードを聞き出し、1つのアカウントを乗っ取りました。そこからシングルサインオンでServiceNowに入り、sys_userから約2,500件を書き出しました(Sophos、GraphとServiceNowの侵入分析 復旧手順も点検を)。同じ入られ方でも、奪われたのがadminを持つアカウントで、インスタンスが今回の版に届いていなければ、手はインスタンスの外、サーバーそのものにまで届きえます。セルフホストなら、そのサーバーは自社のネットワークの中にあります。

前の例もあります。2024年7月10日に公表されたCVE-2024-4879は認証なしでコードを実行できる脆弱性でした。このときもServiceNowは、ホスト型に更新を当ててから公表しました。それでも公表から19日後の7月29日、米国のCISAが、悪用が確認された脆弱性の一覧(KEV)へ加えています。公表のあとに狙われるのは、更新の外に残ったインスタンスだとみるのが自然です。あのときは認証が要りませんでしたが、今回はadminが前提なので、同じ広がり方にはなりにくいでしょう。10月30日の時点で、今年の3件はどれもKEVに入っていません。

パスワードが平文で残る件は、更新のあとが気になる

CVE-2026-103094について、告知は「利用者のパスワードが平文のままシステムのテーブルに保存され、見る権限のない人に見えうる」と書きます。一方でCVEの記録の題は「OAuthの認証情報を平文で保存」。告知は利用者のパスワード、CVEの記録はOAuthの認証情報と、何が残るのかの書き方が食い違っています。評価では、ServiceNowの外にあるシステムへの影響も高いとされました。漏れたパスワードが、ほかのシステムでも使えてしまう場面を見ているのでしょう。

どのテーブルのどの連携なのか、更新の前にテーブルへ残った値を更新が消すのかは、告知からは分かりません。

ここからは推測です。題の「OAuth」と告知の「パスワード」を合わせて読むと、OAuthの手続きの中でパスワードを渡す連携が当たる見込みがあります。外からServiceNowに入る側なら、外部のツールがServiceNowのトークンをもらうときに、利用者名とパスワードを送る形の連携です。ServiceNowから外へ出る側なら、外部のサービスへのOAuthの設定をServiceNowに登録し、そこにパスワードを持たせている連携が考えられます。だから、どちらかに当たるアカウントがあれば、更新のあとにパスワードを変える価値があると考えます。値が消えたかどうかを、利用者の側から確かめる方法が告知にないからです。

影響するのは、パッチ適用プログラムの外にいるインスタンス

ホスト型のインスタンスにとって、ServiceNowのパッチ適用プログラムは抜けられない決まりです。四半期の最初の月にはその四半期で目標とする版を、2か月目と3か月目には月ごとに目標とする版を、ServiceNowが日程を組んで当てます。重い問題があれば、週ごとのセキュリティの修正(Weekly Security Hot Fix)も重なります。今回の告知にある「W35」「W38」の版が、9月のプログラムで届いた版です。

FAQの記述から拾うと、外れうるのは次の場合です。プログラムどおりの場合と並べました。

インスタンスの状態 基盤の2件の扱い
ホスト型で、プログラムどおりにパッチが当たった 告知の版になっていれば、やることはない
ホスト型で、目標より先に自分でパッチを当てた 週ごとの修正は自分で予定に入れる決まり。版が告知の表にないこともある
ホスト型で、9月の変更(CHG)を後ろへずらした ずらせるのは原則その月の末まで。当たった日と版を確認
ホスト型で、期間限定の例外を認められた 例外の間の版を確認
サポートの終わったファミリー プログラムではパッチが当たらない。アップグレードの計画で動く
自社のデータセンターで動かす(セルフホスト) 通知は届くが、当てるのは自分

Xanaduは、この表の「サポートの終わったファミリー」に当たるとみています。2

見落としやすいのは2行目、先に自分でパッチを当てたインスタンスだと編集部はみています。告知の表はAustraliaのPatch 5のように「W38」の付かない版も修正済みに挙げており、それより新しいパッチなら修正を含む見込みは高いはずです。自分の版が表にないと、比べても答えが出ません。そこが厄介なところでしょう。FAQによると、目標より上の版にいるインスタンスは管理された道筋の外で、週ごとの修正も自分で入れる必要があります。表より新しく表にない版なら、サポートに聞くのが早道です。

Task Plan Templatesの件は、アプリを入れている会社だけが対象です。古い版なら3.0.0以降に上げます。3ただ3.0.0はYokohama以降でしか入らないため、Xanadu以前で使っている会社は、まずファミリーを上げることになります。ドメイン分離でグループ会社や顧客ごとにデータを分けている会社ほど、気にしたい件です。

今週の確認の手順

  1. 本番と本番以外のインスタンスの版を一覧にし、上の表と比べます。管理者なら、インスタンスのstats.doで版(ファミリーとパッチ)を確認できます。予定されたパッチのCHGは、Now Supportの画面で見られます。本番を複製した検証用のインスタンスも、中身が本番と同じことが多いので数に入れます。
  2. 表の版に届いていなければ、パッチの日程を入れます。表より新しく表にない版のときや、迷うときは、件名を「October 2026 Batched CVE Release」にしてサポートに聞きます。同じ問い合わせで、パスワードが平文で残る件がどのテーブルのどの連携に当たるか、更新の前に残った値が更新で消えるかも聞いておきましょう。セルフホストなら、告知が案内するセルフホスト向けのFAQ(ログインが要る)を開きます。運用を委託しているなら、版と当てた日を委託先に聞きます。
  3. adminロールを持つアカウントを洗い出します。ユーザーとロールの対応のテーブル(sys_user_has_role)でadminに絞り、グループ経由で付いたadminも数に入れます。たとえば導入を手伝った委託先、異動や退職をした人、連携用のアカウントに残っていないかを見て、日々の作業に要らないならより狭いロールに替えます。残すadminは、シングルサインオンと多要素認証を通すアカウントに限り、SMSの確認コードより聞き出されにくい方法にします。Sophosの事例は、SMSのコードを電話で聞き出す手口でした。
  4. now/app-managerで「SR - CSM - Task Plan Templates」を探します。入っていれば版を見て、2.0.1か3.0.0以降でなければ上げます。
  5. Now Supportの会社の連絡先を見直します。パッチのCHGの通知も、ここに登録した窓口へメールで届きます。担当が替わったまま古い連絡先が残っていると、次の告知もだれも読まないまま過ぎてしまいます。

ServiceNowを入れている会社の情シスにとっては、毎日開くツールです。そのぶん、adminの付け方は導入のときのままという会社も少なくないはずです。今回の告知は、その棚卸しを始めるのにちょうどよいきっかけだと思います。

確認日: 2026年10月30日(ServiceNowの告知とFAQ、CVE.orgの記録、CISAのKEVの一覧)。

注

  1. 数えたのは、CVEの記録の題に「Sandbox Escape」とある件です。CVE-2026-6875の説明は「特定の状況で」認証なしにコードを実行できるとしており、条件の中身は示していません。CVSSの評価では、攻撃の難しさが「高」です。 ↩

  2. CVEの記録は、CVE-2026-103094についてXanaduのPatch 11 Hot Fix 7aより前を影響する版に挙げています。告知の表にXanaduはなく、告知はTask Plan Templatesの段で、Xanadu以前の利用者にサポートされるファミリーへ上げるよう勧めます。 ↩

  3. 対象は2.0.0以前。2.0.1も修正済みですが、手では入れられません。2.0.0のままAustraliaのPatch 5〜8か、Australia Patch 2 Hot Fix 5a W32〜W35、またはそれより後の版へ上げたときにだけ入ります。 ↩

よくある質問

QAIの機能(Now Assistなど)を使っていなければ、関係ありませんか。

A関係あります。ServiceNow AI Platformは、YokohamaやZurichといったファミリーとして版を出している、ServiceNowの基盤そのものの呼び名です。2024年の告知では同じ基盤を「Now Platform」と書いていました。AIの機能を使っているかどうかでは分かれません。

出典・参考

編集部が確認:。確認した監修者は、この下に載せています。

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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