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LiteLLMに権限昇格の欠陥 一般利用者が管理者になりコード実行

AIのゲートウェイのOSS「LiteLLM」のプロキシに、一般の利用者が管理者に上がり、ホストで任意のコマンドを実行できる欠陥がありました。深刻度はCriticalで、CVSSは9.9です。9月30日に勧告が出て、10月22日にCVE-2026-114612の番号が付きました。直った版と、社内でLiteLLMを動かす会社が確かめることを整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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LiteLLMに権限昇格の欠陥 一般利用者が管理者になりコード実行

この記事のまとめ

  • LiteLLMのプロキシで、internal_userの権限を持つ利用者がproxy_adminに上がり、MCPのstdioの窓口からホストで任意のコマンドを実行できる欠陥がありました。CVSSは9.9(Critical)です。
  • 1.91.0より後の版は、既定の設定のままで突かれます。直った版は1.100.4、1.101.3、1.102.2、1.103.1などです。勧告は9月30日に出ていて、10月22日にCVE-2026-114612が付きました。
  • 10月21日の不正版(1.107.0)の事故とは別の欠陥です。不正版を避けて古い版に固定している環境は、この欠陥の対象の版でないかも確かめます。
こんな方に#20代#30代#40代#50代実務

AIのモデルへの接続をまとめるゲートウェイのOSS「LiteLLM」のプロキシに、一般の利用者が管理者に上がれる欠陥がありました。internal_userの権限を持つ利用者が、proxy_admin(プロキシの管理者)になり、ホストで任意のコマンドを実行できます。深刻度はCriticalで、CVSSは9.9です。

開発元のBerriAIは2026年9月30日にGitHubで勧告(GHSA-7hp6-4w63-5g45)を出し、10月22日にCVE-2026-114612の番号が付きました。ドイツのCERT-Bundも同じ日に、注意の情報にこの番号を足しています。

勧告に書かれていること

GitHubのセキュリティ勧告GHSA-7hp6-4w63-5g45の画面。パッケージはlitellm(pip)。対象の版と直った版は、1.91.0以上1.100.4未満が1.100.4、1.101.0以上1.101.3未満が1.101.3、1.102.0以上1.102.2未満が1.102.2、1.103.0以上1.103.1未満が1.103.1、1.104.0rc1以上1.104.0rc2未満が1.104.0rc2。説明として、internal_userの権限を持つ利用者がproxy_adminに上がりリモートでコードを実行できること、プロキシが1つの暗号の鍵を保存する秘密の暗号化とセッションのトークンの発行の2つに使っていること、1.91.0より後は既定の設定で突けて1.87.0から1.90.xはEXPERIMENTAL_UI_LOGIN=trueのときだけであること、すぐ上げられなければEXPERIMENTAL_UI_LOGIN=falseにするがCLIのSSOとClaude Codeのゲートウェイのログインが使えなくなること、影響として内部の利用者が管理者に上がりホストで任意のコマンドを実行できることが書かれている
LiteLLMのGitHubの勧告。対象の版と直った版、手口と回避策出典: BerriAI「Privilege Escalation to Proxy Admin via Cross-Domain Reuse of the Salt Key」(GitHub)(引用)
項目 勧告の内容
何ができるか internal_userの権限でログインした利用者が、proxy_adminに上がる。MCPのstdioの窓口から、ホストで任意のコマンドを実行できる
原因 1つの暗号の鍵を、保存する秘密の暗号化と、セッションのトークンの発行の両方に使っていた
手口 新しいAPIのキーを頼むときに、偽の管理者の情報を「秘密」として細工した値に入れる。プロキシはこれを暗号化して返す。その値をトークンとして出すと、プロキシが復号して管理者と信じてしまう
深刻度 Critical。CVSS 3.1で9.9(ネットワークから、低い権限で、利用者の操作なしに突ける)
対象の版 1.91.0より後は、既定の設定で突ける。1.87.0から1.90.xは、EXPERIMENTAL_UI_LOGIN=trueにしたときだけ
すぐ上げられないとき EXPERIMENTAL_UI_LOGIN=falseにすると、欠陥のある認証の経路を止められる。ただし、CLIのSSOとClaude Codeのゲートウェイのログインが使えなくなる
見つけた人 OPSWAT Unit 515のHoa X. Nguyen氏

直った版は、系列ごとに次のとおりです。

対象の版 直った版
1.91.0以上、1.100.4未満 1.100.4
1.101.0以上、1.101.3未満 1.101.3
1.102.0以上、1.102.2未満 1.102.2
1.103.0以上、1.103.1未満 1.103.1
1.104.0rc1 1.104.0rc2

不正版の事故とは別の話

LiteLLMでは10月21日に、公開の仕組みが乗っ取られ、認証情報を盗むプログラムを入れた1.107.0が配られる事故がありました(LiteLLMの不正版が認証情報を窃取、導入版とコンテナの確認を)。

今回の欠陥は、それとは別の、プロキシそのものの作りの問題です。気をつけたいのは、不正版を避けるために古い版に固定している環境です。たとえば1.100.4より前に固定していると、不正版は避けられても、今回の欠陥の対象の版のままです(当社の見立て)。

影響する会社・しない会社

  • 影響する: 社内でLiteLLMのプロキシを動かし、版が1.91.0以降で、上の直った版より前の会社です。既定の設定のままでも突かれます。
  • 影響する: 1.87.0から1.90.xで、EXPERIMENTAL_UI_LOGIN=trueにしている会社です。
  • 影響する: 社員や取引先に、internal_userの権限のアカウントやキーを渡している会社です。その人たちが、管理者に上がれる立場にあります。
  • 影響しない: LiteLLMを使っていない会社と、PythonのライブラリとしてだけLiteLLMを使い、プロキシを動かしていない会社です(当社の見立て)。
  • 影響しない: 直った版以降に上げている会社です。ただし、10月21日の不正版1.107.0は入れないでください。

情シスが今日やること

  1. LiteLLMのプロキシを探します。 開発やAIの活用を受け持つ部署に、LiteLLMのプロキシを動かしているか、どの版かを聞きます。コンテナのイメージのタグや、Pythonの環境の版で確かめます。
  2. 直った版に上げます。 1.100.4、1.101.3、1.102.2、1.103.1などの直った版か、それより新しい版に上げます。10月21日の不正版の1.107.0は避け、版とダイジェストで固定します。
  3. すぐ上げられなければ、設定を変えます。 EXPERIMENTAL_UI_LOGIN=falseにします。CLIのSSOとClaude Codeのゲートウェイのログインが止まるので、使っている人に先に知らせます。
  4. internal_userの利用者を棚卸しします。 誰にinternal_userの権限やキーを渡しているかを一覧にし、要らないものは止めます。
  5. 管理者の操作の跡を確かめます。 proxy_adminの権限で、身に覚えのない操作がないか、MCPのstdioの窓口からコマンドが動いた跡がないかを、記録で確かめます(当社の見立て)。跡があれば、ホストを止めて調べ、プロキシに入れた各社のAPIキーを取り替えます。

よくある質問

Q10月21日の不正版の件と同じですか。

A別の件です。10月21日の件は、公開の仕組みが乗っ取られて、認証情報を盗むプログラムを入れた1.107.0が配られた事故です。今回は、LiteLLMのプロキシそのものの作りの欠陥で、正規の版の1.91.0以降が対象です。

Q外の誰でも突けるのですか。

A勧告によると、突くにはinternal_userの権限でログインできることが要ります。CVSSでも、必要な権限は「低い」とされています。社内の利用者や、鍵を渡した相手が対象になりえます。

Qすぐに上げられないときは。

A勧告は、EXPERIMENTAL_UI_LOGIN=falseにすると、欠陥のある認証の経路を止められるとしています。ただし、CLIのSSOと、Claude Codeのゲートウェイのログインが使えなくなります。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月23日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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