AIのモデルへの接続をまとめるゲートウェイのOSS「LiteLLM」のプロキシに、一般の利用者が管理者に上がれる欠陥がありました。internal_userの権限を持つ利用者が、proxy_admin(プロキシの管理者)になり、ホストで任意のコマンドを実行できます。深刻度はCriticalで、CVSSは9.9です。
開発元のBerriAIは2026年9月30日にGitHubで勧告(GHSA-7hp6-4w63-5g45)を出し、10月22日にCVE-2026-114612の番号が付きました。ドイツのCERT-Bundも同じ日に、注意の情報にこの番号を足しています。
勧告に書かれていること

| 項目 | 勧告の内容 |
|---|---|
| 何ができるか | internal_userの権限でログインした利用者が、proxy_adminに上がる。MCPのstdioの窓口から、ホストで任意のコマンドを実行できる |
| 原因 | 1つの暗号の鍵を、保存する秘密の暗号化と、セッションのトークンの発行の両方に使っていた |
| 手口 | 新しいAPIのキーを頼むときに、偽の管理者の情報を「秘密」として細工した値に入れる。プロキシはこれを暗号化して返す。その値をトークンとして出すと、プロキシが復号して管理者と信じてしまう |
| 深刻度 | Critical。CVSS 3.1で9.9(ネットワークから、低い権限で、利用者の操作なしに突ける) |
| 対象の版 | 1.91.0より後は、既定の設定で突ける。1.87.0から1.90.xは、EXPERIMENTAL_UI_LOGIN=trueにしたときだけ |
| すぐ上げられないとき | EXPERIMENTAL_UI_LOGIN=falseにすると、欠陥のある認証の経路を止められる。ただし、CLIのSSOとClaude Codeのゲートウェイのログインが使えなくなる |
| 見つけた人 | OPSWAT Unit 515のHoa X. Nguyen氏 |
直った版は、系列ごとに次のとおりです。
| 対象の版 | 直った版 |
|---|---|
| 1.91.0以上、1.100.4未満 | 1.100.4 |
| 1.101.0以上、1.101.3未満 | 1.101.3 |
| 1.102.0以上、1.102.2未満 | 1.102.2 |
| 1.103.0以上、1.103.1未満 | 1.103.1 |
| 1.104.0rc1 | 1.104.0rc2 |












