ラクスは2026年10月14日、企業ごとの業務に合わせた専用システムを構築・提供する「ASURACORE(アスラコア)」を発表しました。専門人材とAI(人工知能)が要件整理から構築・検証まで担い、顧客が自ら仕様をまとめたり、システムを設定・構築したりする負担を減らすサービスです。販売開始時期は、サービス概要では2027年4月以降としています。
ラクスが発表に添えた画像出典: ラクス(PR TIMES)(報道用の素材)
専門人材とAIが構築を担当、顧客は操作して確認
ASURACOREは、「楽楽クラウド」で培った業務・システム開発の知見とAIを組み合わせます。ラクスの専門人材「ASURACOREディレクター」が顧客の業務課題を聞き取り、AIと連携して要件整理、設計・構築、検証・調整を進めます。
ラクスによると、AIが設計・構築に必要な確認事項を洗い出し、システムを構築します。顧客自身による要件・仕様の整理や設定・構築は不要としています。
ただし、顧客側の確認まで不要になるわけではありません。構築したシステムは、顧客とディレクターが実際に操作し、使い勝手や機能を確認・調整する流れです。情シスは、仕様書を作る担当だけでなく、業務の実態を説明する担当と、完成後に動作を確かめる担当を決めておくと、相談を進めやすくなります。
最短1か月を掲げるが、価格は検討中
ラクスは、専用の業務システムを最短1か月で作成できるとしています。これは同社が示す最短の期間であり、個別案件の完成時期を判断する際には、対象業務に応じた確認が必要です。利用開始後も、新たな要望に応じて継続的に改良できるとしています。
構築費用は60万円から、月額利用料は5万円からを検討中です。いずれも今後変更される可能性があり、確定価格として予算に組み込む段階ではありません。
発表された事実には、対象となる企業規模、既存システムとの連携条件、管理画面の仕様、データの保管先や権限管理の詳細は書かれていません。専用システムを作れることと、自社の運用条件に合うことは分けて確認する必要があります。
海外では、2027年度中にインドネシアへ展開し、その後ベトナムなどへ順次展開する予定です。海外拠点での利用を検討する場合も、展開予定をそのまま利用可能の確約と捉えないようにします。
影響する会社・しない会社
- 影響する: 自社の業務に合わせた専用システムの構築を検討している会社です。要件整理から設計・構築までの支援を、調達候補として評価できます。
- 影響する: 利用開始後も業務の変化に応じてシステムを改良したい会社です。継続改良の具体的な範囲や費用条件は、導入判断前に確認する必要があります。
- 影響しない: 専用システムの新規構築を検討していない会社では、今回の発表を理由に導入を急ぐ必要はありません。
- 影響しない: 既存の「楽楽クラウド」利用者が、今回の発表だけで設定変更や移行を求められるとは確認できません。既存サービスへの変更条件は、発表には書かれていません。
情シスが今日やること
- 相談候補の業務を整理する。 今日の確認では、業務部門の担当者に、現在の作業の流れと困っている点を聞きます。完成した仕様書を先に作るのではなく、何を改善したいかを説明できる状態にします。
- 業務を説明する人と確認する人を決める。 ディレクターへの相談前に、業務責任者と実際の利用者を含めて担当を決めます。構築後に、どの作業を操作して確認するかも相談しておきます。
- 運用条件の質問をまとめる。 管理画面の場所や設定手順は発表には書かれていません。導入判断前に、権限管理、データの保管先、既存システムとの連携、改良時の費用をラクスへ確認する項目として整理します。
- 価格と時期の扱いを購買・経理へ知らせる。 社内で予算案を作る前に、構築費と月額料金は検討中であること、販売開始は2027年4月以降であることを共有します。最短1か月という説明だけで、社内の稼働日を確定しないようにします。