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NoMachineに認証前のコード実行など5件の脆弱性 10.2.3などで修正

リモートデスクトップのNoMachineが、10月6日の10.2.3などで、認証の前にコードを実行されうるバッファオーバーフローや、Windows版で一般の利用者が権限を上げられる脆弱性など、5件のセキュリティの不具合を直しました。対象の製品と直った版、社内のパソコンやサーバーで確かめることを整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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NoMachineに認証前のコード実行など5件の脆弱性 10.2.3などで修正

この記事のまとめ

  • リモートデスクトップのNoMachineは2026年10月6日に10.2.3を公開し、9.10.3・8.28.1とあわせて、深刻度を「Serious」とする5件のセキュリティの不具合を直しました。
  • 最も重いのは、NoMachineの通信(NXプロトコル)で、認証の前の段階にあるスタックバッファオーバーフローです。悪用されると、ログインの前に任意のコードを実行されるおそれがあり、全プラットフォームのNoMachine Serverが対象で、10.2.3と9.10.3で直っています。
  • Windows版では、一般の利用者が手元で権限を上げられる脆弱性が2件(CVE-2026-111184・CVE-2026-111185)あります。NoMachineを入れているパソコンとサーバーを洗い出し、10.2.3(9系は9.10.3、8系は8.28.1)以降に上げます。
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リモートデスクトップのソフト「NoMachine」が、10月6日に公開した10.2.3などで、5件のセキュリティの不具合を直しました。なかには、ログインの前にコードを実行されうるものや、Windows版で一般の利用者が権限を上げられるものがあります。ドイツのCERT-Bundも10月19日、Windows版の権限昇格の2件を注意情報として出しました。NoMachineの公式のお知らせと不具合の報告(Trouble Report)から整理します。

何が直ったか

NoMachineは2026年10月6日、10.2.3を公開しました。お知らせに並ぶ直した不具合のうち、次の5件がセキュリティにかかわるもので、どれも深刻度は「Serious」です。

NoMachine 10.2.3のお知らせのうち、直した不具合の一覧(英語)。TR10X12000、TR08X11948、TR09X11973、TR09X11974、TR09X11981、TR09X11984、TR09X11976、TR09X11982に続き、TR09X11980 クライアント側のKerberosトークンの読み込みのバッファオーバーフロー、TR09X11989 Webセッションのクロスサイトスクリプティングによるコードの差し込み、TR08X11946 Windowsのnxserviceによる権限昇格、TR08X11947 Windowsのnxfsサービスによる権限昇格、TR09X11993 認証前の段階(NXプロトコル)のスタックバッファオーバーフロー、が並ぶ
10.2.3で直った不具合の一覧。最後の5件がセキュリティの修正出典: NoMachine「NoMachine 10.2.3 now available for download」(引用)
報告の番号 中身 対象 直った版
TR09X11993 NXプロトコルの認証の前の段階のスタックバッファオーバーフロー。認証の前に任意のコードを実行されるおそれ NoMachine Server(全プラットフォーム) 10.2.3、9.10.3
TR09X11980 クライアント側のKerberosのトークンの読み込みのバッファオーバーフロー。サーバー側で権限のない操作につながるおそれ NoMachine Server(全プラットフォーム) 10.2.3、9.10.3、8.28.1
TR09X11989 Webのセッションのエラーの表示のクロスサイトスクリプティング(XSS)。ページに不正なスクリプトを差し込まれるおそれ NoMachine Web Player(全プラットフォーム) 10.2.3、9.10.3、8.28.1
TR08X11946(CVE-2026-111184) nxserviceが公開する名前付きパイプのなりすましで、一般の利用者が権限を上げられるおそれ NoMachine Server(Windows) 10.2.3、9.10.3、8.28.1
TR08X11947(CVE-2026-111185) nxfsサービスの検索パスの不備で、一般の利用者が権限を上げられるおそれ NoMachine Device Services(Windows) 10.2.3、9.10.3、8.28.1

あわせて、NoMachineに同梱するOpenSSLを3.5.8に、商用のサーバーに含まれるnxhtdをApache httpd 2.4.69ベースに上げています。

最も重いのは、認証の前の不具合

いちばん気をつけたいのは、TR09X11993です。NoMachineの通信(NXプロトコル)で、利用者を確かめる前の段階に、スタックバッファオーバーフローがあります。悪用されると、ログインの前に任意のコードを実行されるおそれがある、と公式は説明しています。

NoMachineの不具合の報告TR09X11993のページ(英語)。左に、登録2026年9月29日、最終更新2026年10月7日、直った版10.2.3と9.10.3、対象は全プラットフォームのNoMachine Server、深刻度Serious、状態は解決済み。右に、題名「認証前の段階(NXプロトコル)でのスタックバッファオーバーフローの可能性」と、スタックバッファオーバーフローが悪用されると、NXプロトコルでの認証の前に任意のコードを実行させられる可能性がある、という説明
認証の前の不具合(TR09X11993)。直った版は10.2.3と9.10.3出典: NoMachine「Possible stack-based buffer overflow in the pre-authentication phase (NX protocol)」(引用)

リモートデスクトップは、外から入るための入り口です。NoMachineの待ち受けの口をインターネットに開けている場合は、IDやパスワードを知らない相手からも狙われうるため、優先して上げます。この不具合の修正は10.2.3と9.10.3にだけ書かれていて、8.28.1は挙がっていません。悪用の報告や、攻撃のコードの公開は、10月19日時点の公式の報告には書かれていません。

Windows版の2件(CVE-2026-111184・CVE-2026-111185)は、すでにそのパソコンを使える一般の利用者が、管理者の権限を得るものです。外からいきなり入られる不具合ではありませんが、マルウェアに入られたあとの足がかりになりえます。

影響する会社・しない会社

  • 影響する: テレワークや保守のために、社内のパソコンやサーバーにNoMachineを入れている会社です。とくに、NoMachineの待ち受けをインターネットに開けている場合は、急ぎます。
  • 影響する: Windowsの共有のパソコンや、複数の人がログインするサーバーにNoMachineを入れている会社です。権限昇格の2件は、一般の利用者のアカウントから管理者に上がれる不具合です。
  • 影響しない: NoMachineを使っていない会社です。ただし、社員が自分で入れていることがあるため、資産管理の一覧で入っていないかを確かめてから判断します。

リモート操作のソフトでは、AnyDeskのLinux版に深刻な脆弱性 認証不要・実証コードも公開のように、認証の前の不具合がたびたび見つかっています。

情シスが今日やること

  • 入っている端末を洗い出す。資産管理の一覧で、NoMachine(サーバー・クライアント・Device Services)が入っているパソコンとサーバーと、その版を確かめます。社員が自分で入れたものも含めます。
  • 10.2.3以降に上げる。9系は9.10.3、8系は8.28.1以降です。8系は、認証の前の不具合の修正が書かれていないため、10系への移行も検討します。更新の自動確認は2日ごとですが、入ったかどうかは版の表示で確かめます。
  • 待ち受けの口を絞る。NoMachineの待ち受けをインターネットに直接開けていないかを確かめ、使うならVPNや接続元の制限の内側に置きます。
  • Windowsの共有の端末を先に。権限昇格の2件は、複数の人が使うWindowsの端末で効いてくるため、共有のパソコンやサーバーから先に上げます。

よくある質問

Qどの版に上げればよいですか。

A最新の10系なら10.2.3以降です。9系は9.10.3、8系は8.28.1で直っています。ただし、認証の前のバッファオーバーフロー(TR09X11993)の修正は10.2.3と9.10.3にだけ書かれていて、8.28.1は挙がっていません。8系を使っているなら、10系への移行も検討します。

Q自動更新は効きますか。

ANoMachineのお知らせによると、更新の自動確認は2日ごとにリポジトリを見に行きます。ただし、実際に入ったかどうかは、各端末の版の表示か、資産管理の一覧で確かめます。

Qクライアントだけ入れている人も対象ですか。

AKerberosのトークンの読み込みのバッファオーバーフロー(TR09X11980)は「クライアント側」の処理の不具合で、サーバー側で権限のない操作につながりうるとされています。WindowsのnxfsはNoMachine Device Servicesの不具合です。サーバーとして使っていない端末も、入っている版を確かめて上げます。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月19日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

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