日本レジストリサービス(JPRS)は2026年10月16日、Windows DNSの脆弱性情報を掲載しました。掲載対象はCVE-2026-83869と他57件で、JPRSによると、脆弱性を修正したバージョンも同時に公開されています。Windows DNSを運用する会社は、自社環境が対象かどうかと、適用すべき修正版の確認が必要です。
コード実行やサービス拒否など、複数の問題を掲載
脆弱性の公開日は2026年10月13日(米国時間)です。JPRSの掲載情報には、次の問題が含まれます。CVEで始まる番号は、個々の脆弱性を識別するための番号です。
- CVE-2026-83869:リモートコード実行の脆弱性
- CVE-2026-96113:リモートコード実行の脆弱性
- CVE-2026-70079:Windows DNSのサービス拒否の脆弱性
- CVE-2026-70071:DNSサーバーの改ざんの脆弱性
- CVE-2026-70074:Windows DNSの情報漏えいの脆弱性
- CVE-2026-70087:DNSサーバーのセキュリティ機能回避の脆弱性
リモートコード実行は、離れた場所からプログラムを実行される問題です。サービス拒否は、サービスの利用を妨げられる問題を指します。今回の掲載情報には性質の異なる問題があるため、一つの脆弱性だけを確認して対応を終えないようにします。
修正版は公開済み、対象版は個別情報で照合
JPRSは、脆弱性を修正したバージョンも同時に公開されたと案内しています。一方、今回の取材資料には、影響を受けるWindowsの版や修正版の具体的な番号、適用条件は書かれていません。この情報だけで、自社サーバーが対象か、更新済みかを確定することはできません。
JPRSの掲載ページには、Microsoftの脆弱性情報への日本語・英語リンクがあります。また、各脆弱性について、CVE.orgの登録情報へのリンクも掲載されています。対象環境や修正内容を確認する際は、JPRSの一覧を入り口に、Microsoftの個別情報と自社の構成を照合する進め方が考えられます。
影響する会社・しない会社
- 影響する: Windows DNSを自社で運用している会社は、対象版との照合が必要です。Windowsを使っているという情報だけでは、今回の影響の有無は判断できません。
- 影響する: Windows DNSの運用を委託している会社は、委託先に対象環境の有無と修正版の適用状況を確認する必要があります。具体的な対象版は、今回の取材資料には書かれていません。
- 影響しない: Windows DNSを利用していないことが確認できた環境は、今回の利用確認の対象から切り分けられます。ただし、製品・版ごとの非該当条件は、今回の取材資料には書かれていません。
情シスが今日やること
- 本日中に、Windows DNSの運用先を洗い出します。 サーバーの資産台帳や構成資料を確認し、自社管理と委託管理を分けて担当者を記録します。利用の有無が不明な環境は、非該当ではなく「要確認」として残します。
- JPRSからMicrosoftの個別情報を確認します。 掲載された脆弱性番号を手掛かりに、影響を受ける製品・版と修正内容を確認します。具体的な管理画面の操作経路は今回の取材資料にないため、画面名を推測せず、自社の管理手順に沿って構成情報を取得します。
- 対象環境ごとに、更新の適用状況を照合します。 現在の版や更新記録と、Microsoftが示す修正情報を突き合わせます。確認結果には脆弱性番号、対象サーバー、適用済みかどうかを残し、未確認と未適用を分けます。
- 未適用・未確認の環境は、本日中に担当者へ確認依頼を出します。 サーバー管理者や委託先に、対象判定、適用予定、作業に伴う影響の回答を求めます。今回の取材資料に一律の適用期限はないため、確認した個別情報と社内の変更手順に基づいて対応日を決め、関係部署へ共有します。