Amazon Web Services(AWS)は2026年10月20日、NECが進めるClaude Codeの全社展開の取り組みを紹介しました。NECは約3万人のAIネイティブエンジニア体制の構築を目指し、開発現場でClaude Code on Amazon Bedrockの活用を広げています。導入を支えるのは、部門ごとの推進役の育成と、熟練者の知見を現場で使える形にする仕組みです。
開発現場向けと全社員向けで展開を進める
NECは日本と海外のNECグループでClaudeの展開を進めています。開発現場でのClaude Code on Amazon Bedrockの活用拡大に加え、全社員、最大12万人に向けてClaude Desktop on Amazon Bedrockを展開中です。約3万人の体制構築も含め、いずれも完了したという発表ではありません。
推進の軸は、専門知識や活用を集約する組織であるCoEと、各部門で活用を主導するチャンピオンです。NECは各事業部門内に、SIサービスCoEと連携する推進体制を構築しています。部門の業務特性に合わせて利用を広げるため、現場の推進役を育てる方針です。
もう一つの柱が、熟練者の知見をAIが活用できる形にするSkillsです。要件定義、設計、製造、テストの各工程に対応する専門Skillsの整備を進めています。現場で得た知見や改善点をSkillsに反映し、別のチームにも展開する循環を目指しています。
研修の満足度と、業務での成果は分けて見る
NECとAWSは2026年7月16日と2026年8月25日にClaude Codeワークショップを共催し、延べ158名が参加しました。目的は、各事業部門のチャンピオン候補の実践力を高めることです。
入門編は初級・中級者を対象に、基本操作と業務への適用アイデアを扱いました。応用編は各部門の推進体制から推薦された中級者を対象とし、社内標準のSkillsを紹介したほか、SI事業の業務を題材に実習しました。Anthropicも応用編に登壇し、相談会に参加しています。
NECによると、入門編の参加後調査では93%が開発業務でClaude Codeを活用したいと回答し、満足度は88%でした。ただし、これらは利用意向と満足度の数値です。開発時間の短縮率や品質改善の実績として読み替えることはできません。
相談会ではAIをどこまで信頼するかという悩みが寄せられ、実習中には実行環境に起因するトラブルも複数発生しました。導入を検討する企業にとっては、操作研修だけでなく、利用環境と出力を確認する役割まで準備する必要性を考える材料になります。
影響する会社・しない会社
- 影響する: 日本と海外のNECグループで、Claudeの展開対象となる部門です。開発現場向けのClaude Codeと、全社員向けに展開中のClaude Desktopは、対象と目的を分けて把握する必要があります。
- 影響する: Claude Codeの組織導入を検討する会社には、部門ごとの推進役育成やSkillsによる知見共有が参考になります。ただし、NECと同じ成果が得られることを示す発表ではありません。
- 影響しない: NECグループ外の会社に対し、今回の発表で契約や設定の変更を求める記載はありません。一般企業向けの提供条件や料金変更を知らせる発表でもありません。