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富士電機のV-SFTに脆弱性7件 V7ファイルを開くと危険、6.2.12.0へ

表示器の画面を作る富士電機・発紘電機のV-SFT ver 6.2.11.0以前に、細工したV7形式ファイルを開くと情報漏えいや任意のコード実行の恐れがある脆弱性7件(JVNVU#96549652)。工場の設備担当と情シスの確認事項を整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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富士電機のV-SFTに脆弱性7件 V7ファイルを開くと危険、6.2.12.0へ

この記事のまとめ

  • V-SFT ver 6.2.11.0以前に、メモリの範囲を越える読み書きの脆弱性が7件あります。深刻度はどれも高めです。
  • 細工されたV7形式ファイルを開くと、情報の漏えいや任意のコードの実行が起きる恐れがあります。
  • 対策はパッチの適用です。改善情報はVer.6.2.12.0で公開されています。画面を作るPCと、ファイルの受け渡しを確認します。
こんな方に#30代#40代#50代実務

工場の設備の画面を作るソフトに、ファイルを開くだけで危険になる脆弱性が7件見つかりました。富士電機と発紘電機の表示器(HMI)向けの画面作成ソフト「V-SFT」は、ver 6.2.11.0 およびそれ以前が対象です。JVNは2026年10月26日にJVNVU#96549652として公開しました。

直すのは工場の機械ではなく、画面を作るPCのソフトです。ですから、設備の担当と情シスで、どのPCに入っているかを確認するところから始まります。

7件の脆弱性は、どれも同じ入口

V-SFTは、MONITOUCHという表示器(機械の状態を映し、タッチで操作する画面)に出す画面を、PCで作るソフトです。JVNが挙げた脆弱性は、メモリの範囲を越えて書いたり読んだりする型で、次の7件です。

CVE 種類
CVE-2026-107894 スタックベースのバッファオーバーフロー
CVE-2026-107895 境界外書き込み
CVE-2026-107896 境界外読み取り(VS6ComFile の load_gr_item 関数)
CVE-2026-107897 境界外読み取り(VS6MemInIF の set_temp_type_default 関数)
CVE-2026-107898 境界外読み取り(VS6EditData の MacroCommandCheck 関数)
CVE-2026-107899 境界外読み取り(VS6EditData の CheckSymbolMacroParam 関数)
CVE-2026-107900 境界外読み取り(VS6ComFile の ItemCheck 関数)

深刻度は、CVSS v4.0 が基本値 8.4、v3.1 が 7.8 で、7件とも同じです。評価の前提は、攻撃元がローカル(そのPC上)、必要な権限は不要、利用者がファイルを開くなどの操作が要る、というものです。報告者は Michael Heinzl 氏です。JPCERT/CC が報告を受け、開発者との調整を行いました。

JVNVU#96549652のページ。影響を受けるシステムがV-SFT ver 6.2.11.0およびそれ以前で、7件の脆弱性とCVE番号、細工されたV7形式ファイルによる影響が書かれている
JVNが公開した富士電機V-SFTの脆弱性情報の画面出典: JPCERT/CC・IPA JVN(引用)

起きること:細工されたV7形式ファイルを開く

JVNが想定する影響は、細工されたV7形式ファイルを開くと、情報が漏えいしたり、任意のコードを実行されたりする可能性があることです。V7形式は、V-SFTが扱う画面データのファイルの形式です。

攻撃のきっかけは「ファイルを開く」ことです。ネットワークの設定やパスワードが破られなくても、メールやUSBメモリで渡されたファイルを、作画用のPCで開いた時点で問題になりえます。

編集部の見立てでは、この種の画面データは、装置メーカーや保守の委託先、設計の担当者の間で何度も受け渡されます。受け取ったファイルが、本当に相手の作ったものか確かめにくい場面があるはずです。ただし、実際の悪用があったという情報は、JVNには書かれていません。

影響する会社・しない会社

影響する:

  • V-SFT ver 6.2.11.0 以前を、設備の担当のPCや、装置メーカー・保守の委託先に預けたPCに入れている会社です。
  • 画面データを、メール・USBメモリ・共有フォルダで外とやり取りしている会社は、確認の優先度が高くなります。
  • 古い版のまま、保守のために残してあるPCも対象です。

影響しない:

  • V-SFT を使っていない会社です。MONITOUCH の表示器を使っていても、作画に別のソフトだけを使っているなら、今回の公表には当たりません(使うソフトは担当に確認が要ります)。
  • ver 6.2.12.0 以降に更新済みの場合は、JVN が挙げるパッチを適用した版です。

JVNが挙げた対策の資料は、富士電機の「V-SFT-6 改善情報 Ver.6.2.12.0」です。富士電機の資料の公開ページには、Excel形式の改善情報があり、ログインなしで取得できると書かれています。改善情報の個別の中身までは、当社では確認していません。

なお、CISA(米国のサイバーセキュリティ機関)の勧告は、JVNからのリンクがなく、10月26日時点で同じ件の勧告は見つけられませんでした。

工場の担当と情シスで確認すること

  1. V-SFTが入っているPCの一覧を作る。 設備の担当に、作画用のPCと、委託先に貸しているPCを聞きます。台帳に載っていないPCが出るのが普通です。
  2. 版を確認する。 ver 6.2.11.0 以下なら対象です。複数の版が入っているPCは、それぞれの版を記録します。
  3. パッチを適用する。 6.2.12.0 の案内に沿って更新します。工場のラインを止めるPCではないので、作画の作業が止まっていない時間に進められます。ただし、更新後に今の画面データがそのまま開けるかは、試すPCで先に確認してください。
  4. 画面データの受け渡しを見直す。 受け取ったV7ファイルは、更新前のV-SFTでは開かないようにします。受け渡しの経路(メール、USBメモリ、クラウド)ごとに、誰が誰に渡すかを決めておくと、後で追えます。
  5. 作画用のPCの使い方を確かめる。 インターネットやメールを使うPCと兼用にしていないか、ウイルス対策ソフトは動いているかを見ます。兼用なら、V-SFTを使うPCを分けるのが望ましいです。

情シスが今日やること

  • 設備の担当に、V-SFTを使っているPCと版を聞く連絡を出します。
  • 見つかったPCは、版を台帳に書き、6.2.11.0 以前のものから更新の予定を決めます。
  • 装置メーカーと保守の委託先に、V-SFTの版と、画面データの受け渡しの方法を確認します。
  • 同じ週に公表された他社の制御・工場向け製品の脆弱性は、三菱電機の複数製品の記事にまとめています。工場向けのソフトは、メーカーごとに更新の通知が別々に出ます。台帳を製品単位で作っておくと、確認の漏れが減ります。

よくある質問

Q工場の表示器そのものを更新する必要がありますか。

AJVNが対象にしているのは、画面を作るPC側のソフトのV-SFTです。表示器本体が対象とは書かれていません。作画用のPCを更新し、表示器の扱いは富士電機・発紘電機の公式の案内で確認してください。

QV-SFTのバージョンはどこで分かりますか。

AV-SFT の画面からバージョン情報を開いて確認します。表示の場所はメーカーのサポート資料で確認してください。

Q取引先や装置メーカーから受け取る画面データも危ないのですか。

AJVNは、細工されたV7形式ファイルを開くと被害が出る可能性があるとしています。出どころの分からないファイルを、更新していないV-SFTで開かないことが基本です。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月26日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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