Group-IBとNyxLabは2026年10月21日、インターネットに面した企業のセキュリティ機器を狙う、大規模な攻撃の調査結果を公表しました。攻撃者は「k0t」と呼ばれ、FortiGate・FortiWeb(いずれもFortinet)と、Palo Alto NetworksのGlobalProtectを足がかりにしています。見つかった認証情報やLDAP(社内のユーザーやパスワードをまとめる仕組み)の情報は、7万件を超えます。
ただしGroup-IBは、この7万件がすべて有効な認証情報だとは限らず、載っている組織すべてが侵入されたわけでもないとしています。
何が起きたのか

Group-IBとNyxLabによると、攻撃者は、特定の会社を狙うのではなく、FOFAやZoomEyeのような、インターネット上の機器を探す道具で、外に面したVPNやファイアウォールを大量に見つけ、片端から試しています。そのため、被害は特定の業種にかたよらず、設定の甘い機器を使っていた会社に広がっています。
見つかったドメインのうち、アジア太平洋が37.6%で最も多く、次いで中南米が31.9%でした。Group-IBは、これは狙って選んだ結果ではなく、公開の道具で見つかった機器の分布を映しているとみられるとしています。FortiGateの侵害の多くは、2026年2月から6月に集中していて、今年6月に広く報じられた「FortiBleed」の時期と重なります。
| 項目 | 公表の内容 |
|---|---|
| 調べた組織 | Group-IB(脅威インテリジェンス)とNyxLab |
| 狙われた機器 | FortiGate・FortiWeb・Palo Alto GlobalProtect(外に面したもの) |
| 露出した情報 | 認証情報やLDAPの情報など7万件超。すべてが有効・侵入済みの意味ではない |
| 入口 | 既知の脆弱性(FortiWeb CVE-2025-64446、GlobalProtect CVE-2026-0257)と、ID・パスワードの総当たり |
| その後 | 社内の認証情報の抜き取り、権限の昇格、遠隔管理の道具での居座り、データの持ち出し |
| ランサムとの関係 | 侵入された組織の一部が、QilinやThe Gentlemenの公開先に掲載。関係は未確認で、Group-IBは「初期アクセスの仲介(IAB)」の可能性が高いとみる |
使われている脆弱性は、どれも新しいものではありません。FortiWebのCVE-2025-64446と、GlobalProtectのCVE-2026-0257は、いずれも米国CISAの「悪用が確認された脆弱性」の一覧に載っています。GlobalProtectのCVE-2026-0257は、Palo AltoのPAN-OS既知の脆弱性CVE-2026-0257、ランサム集団が悪用にまとめています。













