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情シスのミカタ
コラム約23分で読めます

情シスのあるべき姿とは? 情シス・他部署の声とAIが考える理想

情シスのあるべき姿を、情シス本人の声と、経営・現場・開発・総務など情シス以外の声の両方から整理しました。公開の調査とブログ・noteの声をもとに、期待のずれがどこで生まれるか、すり合わせの手順と期待の棚卸し表まで。後半では5社のAIの考えとも並べます。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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情シスのあるべき姿とは? 情シス・他部署の声とAIが考える理想

この記事のまとめ

  • 情シス本人は「ITコンサル的な存在」「現場と同じ目線」を挙げ、経営者は「IT以外も含む幅広い業務」を期待する調査があります。期待の中身がそもそも違います。
  • 他部署の声に共通するのは、「ダメです」で終わらず、理由と進め方を一緒に返してほしいこと。早めに相談すると楽になる状態も求められています。
  • 今日からできるのは、期待の棚卸し表を情シスと他部署の双方で埋めること。月1回の定例の持ち方と、返事の型もこの記事に載せています。
こんな方に#20代#30代#40代#50代実務

こんにちは、ミカタ編集部です。

「情シスは、結局なにをする人たちなのか」。この問いに、情シス本人、経営、現場の人、開発の人が、それぞれ別の答えを持っていることがあります。そのずれが、「頼んだのに動いてくれない」「相談したら止められた」といった、あるあるの元になっています。

この特集では、公開されている調査とブログ・noteなどの声を集め、情シスのあるべき姿を二つの側から見ます。一つは情シス本人の声、もう一つは情シス以外の人の声です。そのあとに、5社のAIにも同じ問いを投げ、人の声と並べます。

なぜ今、「情シスのあるべき姿」を問うのか

理由は三つあります。

一つ目は、期待が広がっていることです。日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)の「企業IT動向調査2026」(2025年度調査・東証上場企業とそれに準じる企業957社が回答)は、IT部門を「経営と現場をつなぐ戦略的な機能」と位置づけ、システムの構築・運用の担い手から役割が変わると提言しています。生成AIの活用が進む中で、コスト・データ・人といった経営資源の配分をまとめて見る役割も挙げています。

二つ目は、人手が足りないことです。バッファローが2024年7月に中小企業(従業員10〜300人)の情シス担当者111人に聞いた調査では、約44%が「業務量に対して情シスの人数が足りない」と答え、70.3%が情シス業務の全部または一部を外部に委託していました。

三つ目は、本来の仕事ではない問い合わせが多いことです。INTERNET Watchが2023年に91件の回答を集めた調査では、「本来の仕事ではない問い合わせが来る」が「よくある」と「ときどきある」で合わせて95%でした。

期待は広がり、人は足りず、何でも屋にもなりやすい。この状況で「あるべき姿」をそろえておかないと、期待と実態の差が広がります。

情シスの声 自分の仕事をどう語っているか

ここでは、情シス・社内SEの人たちが自分の仕事について書いた公開の文章を読みました。同じ話を言い方を変えて書いている人が多く、大きく三つに分けられます。

範囲が広い。「プロダクト以外全部」

ベンチャーの情シスとして書かれた吉田航さんのnoteは、仕事の範囲を一言で言い表しています。

情シスの業務範囲は「プロダクト以外全部」だと私は思っています。

出典: note「情シスのキャリアについて考える」吉田航(2019年11月7日)

同じ趣旨の声は、ほかにもあります。Zennのある投稿者は、周りの認識は備品を貸す人や更新を連絡する人にとどまりがちだと感じ、何をしているかを社内で発表する機会を作りたいと書いていました(2025年2月)。また、Zennのthrさんは、情シスの仕事がベンダー管理から要件定義、システム連携、セキュリティ対応まで広がり、好きでないと続けにくいほどの水準が求められるようになったと書いています(2024年8月)。

範囲が広いので、「あるべき姿」を決めないと、頼まれたことを全部引き受ける形になります。

目指す姿は、社内のITコンサル

10年間、非IT企業で情シスを務めた人のnoteには、こうあります。

本当はITを活用して会社全体の業務最適化に繋げられるような、社内のITコンサル的な事が求められているのかなぁと思います。

出典: note「社内SE(情シス)の存在意義を考えてみた話」ぽぽ丸(2023年9月30日)

Zennでまっぴぃさんも、情シスは自分の担当領域で社内の第一人者であるという意識と責任感を持つべきだと書いています(2025年12月)。パソコンの面倒を見る人から、会社全体の業務を見渡す人へ。情シス側の「あるべき姿」の中心は、ここにあります。

土台は、現場と同じ目線

もう一つ多かったのが、現場との関係の話です。たまの社内SEさんのnoteは、こう述べています。

同じ目線でなければ困りごとは出てこず、困りごとが出てこなければ改善できず、改善できなければ社内SEの仕事は成立しません。

出典: note「「お前らのせいじゃ!」と言った情シスの話」たまの社内SE(2026年4月27日)

Finatextの情シスの方がZennに書いた記事では、究極のゴールがこう語られています。

社員全員が、技術的な摩擦を感じることなく、本質的な業務に100%集中できる環境を構築すること

出典: Zenn「エンジニア組織を加速する情シスとして、実践したい「ホスピタリティ」3原則」Tring(2025年12月21日)

採用の目線からは、福井のITエンジニアさんが、情シスに大事なのは資格より、現場の困りごとを分かる言葉で説明できる力だと書いています(2026年5月)。難しい話を、相手の言葉で返せる人、ということです。

情シスの声を整理すると

編集部は、情シス・社内SE・コーポレートITの人が書いた公開の文章10件を読んで、次のように整理しました(上で触れたもの、ほか)。

情シスの声 中身
範囲 「プロダクト以外全部」。広すぎて、何をする部署かが伝わりにくい
目指す姿 ITで会社全体の業務を良くする、社内のITコンサル。担当領域の第一人者
土台 現場と同じ目線。専門用語で押し返さず、相手の言葉で答える
悩み 突発対応に追われてスキルを磨く時間がない。仕事の中身が知られていない

情シス以外の声 経営・現場・開発・総務は何を求めているか

次は、情シスの外側です。先に正直に書くと、他部署の人が「情シスにこうしてほしい」と公開の場で書く文章は、情シス側の発信に比べて多くありません。そのため、調査の数字と、現場の目線で書かれた文章、情シスの外から入った人の文章を合わせて読みました。

経営は「幅広く」、情シスは「日々の運用」と思っている

メタップスホールディングスが2022年に、従業員50〜500人未満の中小企業の経営者・役員303人と情シス担当者316人に聞いた調査があります。

「情シスにどの程度のレベルの自社ITを期待している(されている)か」への最多の回答は、経営者が「IT以外(総務や庶務など)も含む幅広い業務」の37.7%で、次が「ITに関する経営判断やアドバイス」の27.7%でした。情シスの最多は「日々のルーティンワークをそつなくこなす」の24.4%で、「IT以外も含む幅広い業務」は16.7%です。

また、情シスのセキュリティやSaaS導入などの提案を「十分に理解できていると思う」と答えた経営者は70.6%、情シスが「経営者は理解できていると思う」と答えたのは50.6%でした。理解されていないと感じる情シスの理由は、「説明・提案の場がない」が26.5%、「コミュニケーション不足」が23.5%です。

古い調査ですが、期待の中身と、伝える場の有無という二つのずれが、数字で見えます。

経営と情シスのぶつかり所

TechTarget ジャパンの読者調査(2026年5月26日〜6月10日・115人)で、情シスと経営層が対立しやすいテーマは、「DX推進の方法やスピード感に対する認識のずれ」が34.8%、「セキュリティと現場利便性のトレードオフ」が33.0%でした(1位のテーマは、無料で見られる範囲に書かれていません)。

現場は「止める人」にしないでほしい

現場の目線で書かれたものとして、CloudNative BLOGsの記事があります。

大事なのは、単に許可/不許可を伝えることではなく、「なぜ難しいのか」と「どうすれば進められるか」をセットで返すことです。

出典: CloudNative BLOGs「困る情シスあるある」Miho Ogawa(2026年6月23日)

同じ記事には、情シスとしては必要な確認でも、現場からは「相談したらタスクが増えた」と見えやすく、それが続くと相談が契約の直前まで遅れる、という流れも書かれています。早く相談してほしいなら、早く相談した方が楽になる状態を作る。現場側の期待は、ここにあります。

営業や現場がツールを使いたいときの動きは、「このツール使いたい」にどう答える?でも整理しています。

開発・エンジニア組織は、摩擦のない環境

前に引いたFinatextの記事は、エンジニア組織の中の情シスが、同じ会社の社員に向けて何を目指すかを語ったものです。ここで求められているのは、PCの配布やアカウント管理にとどまらず、仕事に集中できる環境と、相談しやすいカウンターパートでした。

総務から情シスに移った人の目

総務から情シスに移った人がnoteに書いた体験談(2020年11月)では、上司から「分からないことがあるのは当たり前、これから学んでいけば良い」と声をかけられ、知識や経験がないことを責められたことは一度もない、と書かれていました。外から情シスに入った人が最初に感じたのは、相談しやすさでした。

事業部門が増やしたいのはDX担当

JUASの調査では、DX担当人材について、事業部門で人員を増やしたい意欲が高いと報告されています。DXを情シスだけに任せず、事業部門も自分たちの人を増やしたい。外から見た「あるべき姿」は、情シスに任せきりにする形ではなく、一緒に進める形に近づいているようです。

情シス以外の声を整理すると

編集部は、公開の調査5件と、情シス以外の目線を含む文章3件を読んで整理しました。なお、本文中の「現場の声」には、現場の人が自分で書いたものだけでなく、情シスの人が現場の声を伝えているものも含みます。

立場 情シスに求めること
経営 IT以外も含む幅広い対応と、経営判断への助言。提案を分かる言葉で
現場・営業 止める前に相談に乗る。理由と進め方をセットで返す
開発 摩擦のない環境と、相談しやすい窓口
総務ほか 分からない人を責めない。気軽に聞ける
事業部門 DXを一緒に進める。人も任せきりにしない

AI が考える組織の情シスの理想

YOBITSUGI AI を使って、5社の AI に同じ5つの質問をしました。答えはお互いに見せず、それぞれが独立に答えています。発言は各 AI の出力そのままで、編集部は改行と強調を足しただけです。

登場する AI

  • Claude(編集部が作ったキャラクター)

    ClaudeAnthropic ・ Claude Sonnet 5.5

    質問の進行と、最後のまとめも担当

  • GPT(編集部が作ったキャラクター)

    GPTOpenAI ・ GPT-6 Astra

  • Gemini(編集部が作ったキャラクター)

    GeminiGoogle ・ Gemini 3.1 Pro(プレビュー)

  • Grok(編集部が作ったキャラクター)

    GrokxAI ・ Grok 4.7

  • DeepSeek(編集部が作ったキャラクター)

    DeepSeekDeepSeek ・ DeepSeek V4 Pro

AI の発言は、YOBITSUGI AI から各社のモデルに2026年10月9日に聞いた出力です(編集部は長さを詰めただけで、言っていないことは足していません)。各社の公式の見解ではありません。キャラクターは編集部が作ったイメージです。各社の名前は各社の商標です。

1. 組織にとって「理想の情シス」とは

ミカタ編集部

組織にとって「理想の情シス」とは何ですか。条件を 3 つ挙げてください。

Claude

理想の情シスの条件は三つあります。一つ目は、困りごとを気軽に相談してもらえる存在であること。二つ目は、経営の目標と現場の業務の両方を理解して、IT の優先順位を決められること。三つ目は、特定の人に頼らず、手順や構成が記録されていて引き継げることです。たとえば担当者が急に休んでも、翌朝の社員のログインが止まらない状態ですね。

GPT

理想の情シスは、現場が安心して仕事を進められ、事業の変化にも対応できる部門だと思います。条件は3つです。

①安定稼働とセキュリティを守り、トラブル時も早く復旧できること。

②現場の困りごとを聞き、業務の改善まで一緒に考えること。

③費用やリスクを経営にわかりやすく伝え、優先順位を決められること。

たとえば入社初日なら、端末や必要な権限がそろい、新入社員が迷わず仕事を始められる。そんな当たり前を支える存在ですね。

Gemini

理想の情シスの条件は3つあると思います!

1つ目は、現場の業務を深く理解していること。例えば、新しいシステムを導入する場面で、「これなら外回りの合間にサクッと申請できて助かる!」と社員が喜んでくれるような、実務に寄り添った選定ができることですね。

2つ目は、トラブルが起きる前に未然に防ぐ、先回りの対応ができること。

3つ目は、ITの力で会社の成長を後押しする攻めの提案ができることです。

単なるパソコンのお助けマンではなく、ビジネスの頼れるパートナーであることが理想ですね。

Grok

理想の情シスは、困ったときに一番に相談したくなる相手だと思います。たとえば、朝の打ち合わせ直前に画面共有ができなくなって、参加者が待っている場面で、原因を短く伝えて代替手段まで出してくれる。条件は三つで、現場の仕事を理解していること、ルールと使いやすさを両立させること、そして「無理」で終わらせず次の一手を一緒に考えることです。

DeepSeek

理想の情シスは、まず現場の業務を理解して先回りで支えること。次に、障害時に慌てず原因と影響を切り分けて早く回復できること。最後に、新しい技術を費用対効果で見極めて無理なく導入すること。例えば、営業部から「顧客管理システムが重い」と連絡が来たとき、ただ再起動するだけでなく、入力項目の多さが原因と気づいて画面を簡略化し、日々の負担まで減らすような動きができると理想的だと思う。

5者とも「現場を分かっていること」を挙げました。そこに Claude は「引き継げること」、GPT は「経営に伝えること」を足しています。

2. 情シスと情シス以外の人は、お互いに何を求めるべきか

ミカタ編集部

情シス以外の社員は情シスに何を求め、情シスは情シス以外の社員に何を求めるべきですか。

Claude

社員が求めるのは、早く確実に直してくれることと、使いやすい道具を選んでくれることだと思います。逆に情シスは、社員に「困ったら早めに声をかけること」と「新しいツールを使う前に一言相談すること」を求めるべきです。たとえば新しい無料の共有サービスを使いたいとき、事前に一言あれば安全な選択肢を一緒に探せます。事後ではなく事前に話せる関係が大事です。

GPT

社員が情シスに求めるのは、仕事を止めない仕組みと、困ったときの頼りやすさ、わかりやすい説明ですね。一方、情シスは社員に、ルールを守ることに加え、困りごとや業務への影響を早めに伝えてもらうといいと思います。たとえば会議前にネットがつながらないなら、社員は場所・症状・開始時刻を伝え、情シスは復旧の見通しや代替手段を案内する。お互いに「察して」ではなく、仕事を進めるための情報を出し合う関係が理想です。

Gemini

一般の社員さんは、情シスに対して「トラブルをすぐに、分かりやすく解決してほしい」と求めています。例えば、「急に画面が真っ暗になって動かない!」とパニックで電話してきたとき、専門用語を使わず優しくサポートしてくれる存在であってほしいんです。

逆に情シス側は、社員さんに「状況を正確に伝え、ルールを守ってほしい」と求めるべきですね。エラー画面が出たら消さずにメモしておくとか、勝手に未承認のソフトを入れないとか、そんな少しの協力があるだけで、お互いの仕事がぐっとスムーズになりますよ。

Grok

情シス以外の社員が求めるのは、困ったときにすぐ動いて、専門用語なしで仕事を止めないことです。たとえば朝の会議直前に資料が開けないとき、あとで見るねと言われるより、その場で別の開き方を示してほしいんです。一方、情シスが求めるべきなのは、いつから、どの画面で、何を試したかを先に共有してもらうことです。状況が分かれば往復が減って、復旧も早くなります。

DeepSeek

情シス以外の社員は、トラブル時に急かさず寄り添い、専門用語を避けた案内を求めがちです。たとえば営業が客先でプロジェクターに映らないとき、「電源とケーブルを順に抜き差ししてみてください」と具体的に言ってくれると助かります。一方、情シスは社員に、操作手順や表示されたメッセージを正確に伝えてほしいと願うべきです。同じ場面でも「接続先の一覧に会議室の名前が出ない」と添えるだけで、原因の切り分けが早くなります。

求めることは、ほぼ一致しました。社員は「早く・分かる言葉で」、情シスは「いつ・何が・どの画面で」を先に知りたい。人の声で見た「止める人にしないで」と、裏表の関係です。

情シスと他部署と AI で、会社の IT の地図を一緒に描く(イラスト)
情シスと他部署と AI で、会社の IT の地図を一緒に描くイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)

3. 社員100人の会社なら、どんな体制が理想か

ミカタ編集部

社員 100 人ほどの会社なら、情シスはどんな体制(人数・役割・外部や AI との分担)が理想ですか。

Claude

社員 100 人なら、専任 2 人に兼任を足した 2〜3 人が目安です。一人は日々の問い合わせと端末管理、もう一人は IT 企画とセキュリティを担当します。ヘルプデスクの一次対応や機器の設置は外部、定型の回答やアカウント作成の下書きは AI に任せます。たとえば入社日の準備は AI と外部が下ごしらえをして、情シスは最終確認だけをする形です。

GPT

100人ほどなら、業務の複雑さにもよりますが、専任2人を目安にすると無理が少ないですね。1人が問い合わせや端末・アカウント管理、もう1人がセキュリティや改善企画を担当し、互いに代われる形が理想です。専門的な監視や診断は外部へ、手順書の下書きはAIへ任せます。たとえば入社が重なる月は、PC設定を外部に頼み、社内担当は権限の確認に集中します。AIには機密情報を入れず、出力の確認や最終判断は人が担います。

Gemini

社員100人規模なら、情シスの専任は1〜2名が理想的ですね。少人数だからこそ、社内担当者はIT戦略や業務改善といったコア業務に集中し、他は外部やAIにうまく頼るのがポイントです。

例えば、「パスワードを忘れました」といったよくある問い合わせは、社内用のAIチャットボットに一次対応を任せます。また、高度なセキュリティ対策やネットワーク構築は外部の専門業者に委託するんです。

そうすれば、情シスの担当者は現場の声を聞きながら、新しい社内システムの企画や導入サポートに専念できますよ。

Grok

100人くらいの会社なら、情シスは正社員2人が現実的だと思う。一人は社員からの問い合わせとアカウント管理、もう一人はセキュリティ方針と外部の窓口。サーバーの監視や専門的な作業は外部に任せて、社内は優先順位を決める役に集中する。AIはよくある質問の一次対応に使う。たとえば朝、営業から共有フォルダが開かないと連絡が来たら、AIが手順を案内して、人が障害かどうかだけ判断して外部へ回す、そんな分担が無理がない。

DeepSeek

100人規模なら、情シスは2〜3人で回すのが現実的だと思います。1人は社内ヘルプデスクと端末管理、もう1人はネットワークやサーバー、アカウント管理を担当。リーダーが予算と外部委託の窓口を兼ねると動きやすいです。たとえば営業が外出先で「VPNにつながらない」と連絡してきた場合、まずAIが接続手順を案内し、解決しないときだけ社内担当が遠隔操作で対応。専門的なセキュリティ監査や大規模な設定変更は外部に任せると、少人数でも無理なく回せます。

人数は「1〜2人」「2人」「2〜3人」と分かれました。どの AI も、定型の一次対応は AI、専門的な作業は外部、社内の人は優先順位と判断、という分け方は共通です。

4. やめたほうがいい仕事、もっとやるべき仕事

ミカタ編集部

情シスが「やめたほうがいい仕事」と「もっとやるべき仕事」を 1 つずつ。

Claude

やめたほうがいいのは、パスワードのリセットや定型の質問への手作業の対応です。AI やセルフサービスに任せられます。もっとやるべきは、各部署に出向いて業務を聞くことです。たとえば経理の月末作業に同席すると、手入力の繰り返しが見つかり、自動化の提案につながります。机で待つ情シスから、現場に出る情シスに変わると、会社への貢献が大きくなります。

GPT

やめたほうがいいのは、同じ問い合わせを毎回、人の手だけでさばく仕事です。もっとやるべきなのは、現場と一緒に「問い合わせが起きにくい仕組み」を作る仕事ですね。たとえば月曜の朝にパスワード忘れの連絡が集中するなら、安全に自分で再設定できる導線と短い案内を整える。困った人への支援は残しつつ、火消しから予防へ時間を移すのが大事だと思います。

Gemini

やめたほうがいい仕事は、「パスワード忘れました!」という社員からの電話に、毎回手作業でリセットするような定型業務ですね。こういうのはシステムで自動化して、社員自身で完結できるようにすべきです。

逆にもっとやるべき仕事は、現場の業務改善の提案です。例えば、営業部門に足を運んで「このデータ入力、仕組みを変えれば完全に自動化できますよ」と提案するような動きですね。社内の「パソコンのお助けマン」から抜け出して、ITでビジネスに貢献する攻めの仕事をもっと増やしてほしいですね。

Grok

やめたほうがいい仕事は、現場のちょっとした困りごとまで全部申請にして、返事を三日後に回すことです。営業の人が商談の直前に「この画面、文字が小さくてお客様に見せられない」と言ってきたのに、フォームを書かせて「仕様です」と返した場面がありました。もっとやるべきなのは、その場で隣に座って画面を一緒に見て、本当に止まっていることを先に直す仕事です。

DeepSeek

やめたほうがいい仕事は、何でも情シスが受ける問い合わせ対応です。たとえば会議室のプロジェクター接続やソフトの簡単な使い方まで抱えると、セキュリティ対策やネットワーク整備が止まります。現場で解決できることはマニュアル化して各部署に任せ、情シスは本来のIT基盤に集中したほうがいいです。

もっとやるべき仕事は、現場の業務をよく見てITで効率化を提案することです。たとえば経理が毎月エクセルで手作業集計している場面を見つけたら、情シスから声をかけ、クラウドの申請フォームやデータ連携で入力を自動化する。こうした地道な改善が、会社全体の生産性を上げます。

5. 5年後の情シスは

ミカタ編集部

5 年後、情シスの仕事はどう変わっていると思いますか。

Claude

5 年後は、障害対応や問い合わせの一次対応の多くを AI が担い、情シスは AI の判断を監督しながら、業務改善とリスク管理に時間を使うようになると思います。たとえば朝、AI がまとめた不審なログインの報告を見て、どの対応を承認するか決める、といった働き方です。機器の世話役から、会社の仕組みを設計する役へ変わっていくでしょう。

GPT

5年後の情シスは、問い合わせに一件ずつ対応する仕事から、AIや自動化を安全に使える仕組みをつくる仕事へ、比重が移ると思います。たとえば新入社員の受け入れでは、アカウント発行や端末設定は自動で進み、情シスは権限が適切か、例外対応が必要かを確認する役割です。ただ、全部が自動になるわけではなく、現場の困りごとを聞いて、便利さと安全性の折り合いをつける力は、今より大切になりそうですね。

Gemini

5年後の情シスは、裏方のサポート役からビジネスを引っ張るパートナーへと大きく変わっていると思います。例えば、社員からの「パスワードを忘れました」といった毎日の問い合わせ対応は、社内用のAIチャットボットが自動でサクッと解決してくれるようになります。その空いた時間で、情シスの皆さんは営業や企画のメンバーと会議室に集まり、「最新のITを使ってどう新しいサービスを生み出すか」を一緒に話し合う。そんな風に、よりクリエイティブで前向きな仕事に専念できるようになっているはずですよ。

Grok

5年後の情シスは、定型作業が減って、会社の成長に直結する仕事が増えると思う。たとえば、新製品の企画会議に呼ばれて、「この機能を実現するには、どんなシステムが必要か」をその場で一緒に考える場面が出てくるよ。セキュリティの対応も、ただ防ぐだけじゃなく、ビジネスのリスクとして説明する力が求められるよね。変化に対応するため、学びは続いていくかな。

DeepSeek

5年後、情シスの仕事は「自分で作業する」より「社員が安全に自分でできるように支える」方向に変わると思います。たとえば、経理の人が請求書処理を自動化する小さなツールを作りたいと相談してきたら、代わりに作るのではなく、データの扱い方やアクセス権の注意点を教え、完成後に他のシステムへ悪影響がないかチェックする。そんな、会社全体のITリテラシーとセキュリティを底上げする黒子的な役割が中心になるんじゃないかな。

細かい作業は AI に任せ、情シスは社員と話す(イラスト)
細かい作業は AI に任せ、情シスは社員と話すイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)

人の声と AI の考え、重なる所・ずれる所

5つの AI の答えで、共通していたこと・分かれたこと

最後に、進行役の Claude に5者の答えを読み比べてもらいました(このまとめも AI の出力です)。

共通していたこと

  • 現場の業務を理解し、相談しやすい存在であること(5者とも。Q1・Q4)
  • パスワード再設定などの定型の問い合わせは AI や自動化に任せ、人は業務改善・企画に時間を移す(Claude・GPT・Gemini。DeepSeek も一次対応は AI)
  • 社員側には、いつ・何が起きたかなど状況を正確に伝えてほしい(Claude・GPT・Gemini・Grok・DeepSeek の Q2)

意見が分かれたこと

  • 体制の人数: Gemini は専任 1〜2 名、GPT・Grok は 2 名、Claude・DeepSeek は 2〜3 名
  • やめたほうがいい仕事: Claude・GPT・Gemini は定型の手作業対応、Grok は何でも申請にして返事を遅らせる運用、DeepSeek は簡単な問い合わせまで何でも抱えること
  • 5 年後の姿: Gemini は事業を引っ張るパートナー、DeepSeek は社員が自分でできるよう支える黒子、Claude・GPT は AI の運用を監督し安全にする役、Grok は企画会議に呼ばれリスクを経営に説明する役

人の声と並べると

観点 人の声(情シス・他部署・調査) AI の考え
目指す姿 社内の IT コンサル・担当領域の第一人者(情シス)。経営判断への助言(経営) 現場を分かって相談しやすい存在。事業のパートナー(Gemini)、仕組みを設計する役(Claude)
現場との関係 止める人にしないでほしい。理由と進め方をセットで返してほしい(現場) 「無理」で終わらせず次の一手を(Grok)。事後ではなく事前に話せる関係を(Claude)
時間の使い方 突発対応に追われて、スキルを磨く時間がない(情シス) 定型は AI や自動化へ。火消しから予防へ(GPT・Claude・Gemini)
体制 情シスを兼任する会社が増えている(調査) 100人なら専任2人前後(1〜3人で分かれた)
伝えること 仕事の中身が知られていない。提案が伝わる場が足りない(情シス・経営の調査) 費用やリスクを経営に分かりやすく(GPT)、ビジネスのリスクとして説明(Grok)

重なっていたのは「現場を分かること」と「相談しやすいこと」です。情シスの声も、他部署の声も、5つの AI も、言い方は違ってもここに行き着きました。

ずれていたのは、時間と人の前提です。AI は「定型は AI に任せて、人は企画や改善に」と軽やかに答えますが、人の声では、兼任が増えて突発対応に追われ、その仕組みを作る時間そのものが足りない、という悩みが目立ちました。100人の会社に「専任2人前後」という AI の答えも、兼任が増えているという調査とは差があります。理想に近づく一歩目は、AI に任せる仕組みを作る時間を、まず確保することなのかもしれません。

今日からできること 期待をすり合わせる手順

ここまで見たように、情シスと他部署は、同じ会社で別の「あるべき姿」を持っていることがあります。今日からできるのは、それを一度、同じ紙に出すことです。

1. 期待の棚卸し表を作る

情シスと関係の深い部署の人、それぞれに、次の表を埋めてもらいます。左の2列は先に情シスが書いておくと進めやすくなります。

項目 情シスの考え 他部署の期待 すり合わせた結果
PC・アカウントの手配 〇営業日前までに依頼 いつまでに届くか 依頼の期限と窓口
ツールの要望 確認の観点は5つ 使いたいときの入口 受付フォームと返事の目安
IT以外の頼みごと(Excel・プレゼン・私用スマホ) 原則は対象外 困ったとき誰に聞くか 「やる」「相談」「やらない」
セキュリティのルール なぜ必要か 業務が止まるのが困る 例外の申請方法
提案の場 年に〇回 知りたいこと 定例の中で15分

「IT以外の頼みごと」の行は、冒頭の調査でも多かった所です。やらないと決めるより、「頼まれたら相談する」を間に置くと、断る場面が減ります。

2. 返事の型を決める

現場の声にあった「ダメです」で終わる返事を避けるため、断るときは次の3点をセットにします。

  1. 何が難しいか(理由)
  2. 何ならできるか(代わりの手段)
  3. いつまでに返すか(目安)

例: 「そのサービスは、顧客データが海外のサーバーに置かれるため、今は使えません。同じ使い方ができる〇〇なら使えます。申請の返事は、受け取ってから5営業日以内にします」

3. 月1回、15分の定例を持つ

経営者と情シスの調査で、理解されていない理由の最多は「説明・提案の場がない」でした。場を作ること自体が、いちばん効きます。

順番 内容 時間の目安
1 今月、情シスがやったこと(数字つき) 3分
2 今月、困ったこと・待たせたこと 3分
3 他部署の予定(新規採用・新サービス・イベント) 4分
4 次の月の期待の確認 5分

3の「他部署の予定」を聞くのが大事です。早く知っていれば、「契約の直前に話が来る」を防げます。

4. 半年に1度、表を見直す

期待の棚卸し表は、作って終わりではありません。半年に1度、同じ表を見て、変わった所だけ直します。生成AIの利用など、新しい話題が出たときも、表に行を足します。

他部署の人にお願いしたいこと

  • 新しいツールや採用の予定は、決まる前の段階で教えてください。
  • 「ダメです」と言われたら、「どうすればできますか」と続けてください。
  • 返事が遅いときは、まず一言だけ催促してください。忙しくて見落としているだけのことがあります。

情シスの人にお願いしたいこと

  • 何をしているかを、月に一度、短く伝えてください。知られていない仕事は、頼まれもしないし、感謝もされません。
  • 専門用語で押し返さず、相手の言葉で答えてください。
  • 全部を引き受けず、「やる」「相談」「やらない」を先に決めておいてください。

情シスのあるべき姿に、一つだけの正解はありません。ただ、情シスと他部署が同じ表を見て話せば、「うちの情シスは何をする所か」を近づけていけます。

よくある質問

Q情シスのあるべき姿に、正解はありますか?

A一つの正解はありません。会社の規模や人数、経営が情シスに任せたい範囲で変わります。大事なのは、情シスと他部署と経営が「うちの情シスは何をする所か」を同じ言葉で話せる状態にすることです。

Qひとり情シスでも、期待のすり合わせはできますか?

Aできます。まず「やること」「頼まれたら相談すること」「やらないこと」を紙1枚に書き、関係の深い部署の人に見てもらってください。最初から全部を決めなくて大丈夫です。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月12日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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