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Jacksonの脆弱性8件 6月の公表から製品の更新が続く 確かめ方

JavaのJSONライブラリJacksonのjackson-databindに、2026年6月に8件の脆弱性が公表されました。10月に入ってもIBMやRed Hatなどの製品の更新が続いています。中身と直る版、危ない使い方、自社で作ったアプリと買った製品に分けた確かめ方を整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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Jacksonの脆弱性8件 6月の公表から製品の更新が続く 確かめ方

この記事のまとめ

  • Jacksonのjackson-databindの脆弱性8件は2026年6月に公表され、主な修正版は6月4日に出ています。新しい脆弱性ではありません。
  • それでも10月まで、Red Hat・IBM・Dell・各Linuxなどの製品の更新が続いています。ドイツのCERT-Bundの告知の改訂の記録は35件です。
  • 自社で作ったJavaのアプリは依存関係で版を、買った製品はメーカーのセキュリティ情報を確かめます。型の情報つきでJSONを読む使い方は急ぎます。
こんな方に#30代#40代#50代実務

JavaでJSONを読み書きするライブラリ「Jackson」の中心の部品jackson-databindに、2026年6月、8件の脆弱性が公表されました。主な修正版は6月4日に出ていて、新しい脆弱性ではありません。それでも、Jacksonを組み込んだ製品の更新が10月に入っても続いていて、ドイツの連邦情報セキュリティ庁(BSI)のCERT-Bundは10月19日にも告知を改めました。

8件の脆弱性の中身と、直る版

FasterXML(Jacksonの開発の団体)のGitHubで出た勧告をもとに、8件を並べます。CVSSはGitHubの勧告の値です。

GitHub Advisory DatabaseのCVE-2026-54512のページ。題はjackson-databind has a PolymorphicTypeValidator bypass via generic type parameters that allows arbitrary class instantiation。High severity、CVSS 8.1。対象のパッケージcom.fasterxml.jackson.core:jackson-databindは2.10.0から2.18.7、3.0.0から3.1.3、2.19.0から2.21.3が影響し、直る版は2.18.8、3.1.4、2.21.4。tools.jackson.core:jackson-databindは3.0.0から3.1.3が影響し3.1.4で直る。説明として、ポリモーフィックな型付けが有効で型IDにジェネリクスの型の指定が入ると、外側のクラス名だけが検証され、中の型は検証されないことが書かれている
GitHubに出たCVE-2026-54512の勧告(影響する版と直る版)出典: GitHub Advisory Database「GHSA-j3rv-43j4-c7qm」(引用)
CVE 中身 CVSS 直る版
CVE-2026-54512 型の検証(PolymorphicTypeValidator)を、ジェネリクスの型の指定ですり抜けられる。許していないクラスを作らされる 8.1 2.18.8、2.21.4、3.1.4
CVE-2026-54513 型の検証で配列を許す設定(allowIfSubTypeIsArray)にすると、配列の中身の型が検証されない 8.1 2.18.8、2.21.4、3.1.4
CVE-2026-50193 深く入れ子にしたJSONを木の形で読み、toString()で書き出すと、スタックがあふれて止まる 7.5 2.14.0
CVE-2026-54518 見せる項目を絞る設定(@JsonView)を、一部の書き方ですり抜けられる 6.5 2.21.4、3.1.4
CVE-2026-54514 JSONを読むだけで、相手が決めたホスト名のDNSの問い合わせが出る 5.3 2.18.8、2.21.4、3.1.4
CVE-2026-54515 大文字小文字を区別しない設定と組み合わせると、無視するはずの項目に書き込める 5.3 2.18.9、2.21.5、2.22.1(2系は6月4日の版より後)、3.1.4
CVE-2026-54516 名前を変えた項目で、無視するはずの設定をすり抜けて書き込める 5.3 2.21.4、3.1.4
CVE-2026-54517 @JsonViewの設定を、setterのない項目ですり抜けられる 5.3 2.21.4、3.1.4

影響する版は、CVEごとに違います。CVE-2026-50193は2.10.0から2.13.5までの問題で、2.14.0以降は当たりません。CVE-2026-54516・54517・54518は、2.21系と3系の問題です。ほかの4件は、2.18系以前を含む広い範囲が対象です。

Jacksonの3系は、グループID(部品の名前の前半)が com.fasterxml.jackson.core から tools.jackson.core に変わっています。勧告も両方の名前で出ています。

急ぐのは「型の情報つきでJSONを読む」アプリ

CVSSが8.1の2件は、JSONの中に「どのクラスとして読むか」を書ける使い方(ポリモーフィックな型付け)をしているアプリの問題です。この使い方では、JSONの中の型の名前を、型の検証で許したものだけに絞って守ります。今回の2件は、その検証をすり抜けられるというものです。

勧告は、攻撃者が型の名前を操れる場合、許していないクラスを作らせて中身を書き込めるとしています。条件によっては、認証なしで外から命令を動かせるおそれがあるとしています。Jacksonで過去に何度も出た、読み込み(デシリアライズ)の脆弱性と同じ種類です。

型の情報をJSONに入れない、ふつうの使い方なら、この2件は当たりません。残りの6件は、無視するはずの項目に書き込まれる、DNSの問い合わせが出る、止まる、といった中身で、どれも特定の設定や書き方と組み合わさったときに起きます。

Red HatはCVE-2026-54512の重要度をImportantとしています。攻撃には管理者の権限(manage-realmの役割)がすでに要る、というのが理由です。これは同社の製品での見方で、自社で作ったアプリでの危なさは、使い方で決まります。

10月に入っても、製品の更新が続いている

Jacksonは多くのJavaの製品に部品として入っています。部品の修正版が出ても、製品のメーカーがそれを組み込んで出し直すまで、利用者の環境は直りません。

CERT-Bundの告知は6月24日(日本時間)に出ました。10月19日までの改訂の記録は、最初の版を含めて35件です。最初の版のあとの34件は、どれも新しい製品の更新を加えたものです。

メーカー・配布元 告知に加わった主な更新
Red Hat 改訂20回分。CVE-2026-54512のページでは、修正の対象は64の製品・版(7月8日から10月6日)。RHEL、JBoss EAP、Keycloak、Satellite、Data Grid、AMQ、Streams for Apache Kafka、OpenShift Developer Toolsなど
IBM 改訂8回分。MQ Operator、Integration Bus、App Connect Enterprise、Business Automation Workflow、Operational Decision Manager、Tivoli Network Manager IP Edition。10月16日にSPSS Modeler 19.0.0.0
Dell Secure Connect Gateway(5.36.00.16で修正)
Linuxの配布元 Oracle Linux、SUSE、openSUSE、Fedora、Rocky Linux

Red Hatの一覧には、修正を出していない製品の「影響あり」も残っています(10月19日確認)。IBMの10月16日の告知は、SPSS Modelerが54516と54517の影響を受けるとし、修正を出しています。

影響する会社・しない会社

  • 影響する: jackson-databindを使うJavaのアプリを、自社や委託先で作って動かしている会社です。間接的に入っている場合も含みます。
  • 影響する: 型の情報つきでJSONを読む設定(activateDefaultTypingや、@JsonTypeInfoでクラス名を使う指定)をしているアプリです。CVSS 8.1の2件が当たるので、急いで直します。
  • 影響する: Red Hat、IBM、Dellなど、上の表のメーカーの製品を使っている会社です。各社のセキュリティ情報で、使っている版に修正があるかを確かめます。
  • 影響しない: Javaのアプリや、Jacksonを組み込んだ製品を使っていない会社です。
  • 影響しない: すでに2.18.9、2.21.5、2.22.1、3.1.4以降(または同じ系統の新しい版)にしているアプリは、8件とも直っています。

情シスが今日やること

  1. 自社で作ったアプリの版を調べます。 開発の担当か委託先に、Mavenなら mvn dependency:tree -Dincludes=com.fasterxml.jackson.core、Gradleなら dependencyInsight で、jackson-databindの版を出してもらいます。SBOMがあれば、それで探します。
  2. 型の情報つきの読み込みを使っていないか聞きます。 activateDefaultTypingや、クラス名を使う@JsonTypeInfoの設定がある、外から受け取るJSONを読むアプリを先に直します。
  3. 直る版へ上げる段取りを決めます。 使っている系統で、2.18.9、2.21.5、2.22.1、3.1.4以降にそろえます。Spring Bootなどの枠組みが版を決めている場合は、枠組みの側の更新も確かめます。
  4. 買った製品は、メーカーの情報で確かめます。 製品の台帳から、Red Hat・IBM・Dellなどの製品を拾い、各社のセキュリティ情報(Red HatのCVEのページ、IBMのSecurity Bulletin、DellのDSA)で修正の有無と版を見ます。
  5. 次から気づける仕組みにします。 GitHubのDependabotなど、依存関係の脆弱性を知らせる仕組みを、自社のリポジトリで有効にします。

2026年10月19日時点の内容です。

よくある質問

QうちのアプリがJacksonを使っているか、どう調べますか?

AMavenなら mvn dependency:tree -Dincludes=com.fasterxml.jackson.core、Gradleなら gradlew dependencyInsight --dependency jackson-databind で、間接的に入っているものも含めて版が分かります。SBOM(使っている部品の一覧)があれば、jackson-databind を検索します。3系はグループIDが tools.jackson.core に変わっている点に注意します。

Qどの版にすればよいですか?

A8件のうち7件は、2.18.8、2.21.4、3.1.4 のどれかで直っています。CVE-2026-54515 だけは 2.18.9、2.21.5、2.22.1、3.1.4 が要ります。CVE-2026-50193 は古い 2.13 系までの問題で、2.14.0 以降なら当たりません。使っている系統の最新版にそろえるのが確実です。

Q悪用されていますか?

A米CISAの悪用が確認された脆弱性の一覧(KEV)の10月16日版に、8件とも載っていません。各社の資料にも、悪用の報告は書かれていません。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月19日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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