Googleは2026年10月15日、顧客管理の暗号鍵を使うCSEで暗号化したPDFと画像について、Google Drive内でプレビューできる機能の一般提供を発表しました。閲覧権限のあるユーザーは、内容を確認するために端末へダウンロードする必要がなくなります。対象プランに順次展開され、機能は既定で有効になります。
内容確認のためのダウンロードが不要に
CSEは、顧客が管理する暗号鍵を使ってデータを保護する仕組みです。Googleによると、Googleを含む権限のない第三者がデータを読み取ることを防ぎます。
従来、CSEで暗号化した非ネイティブ形式のファイルは、内容を確認する際に端末へダウンロードする必要がありました。今回の変更では、閲覧権限があれば、暗号化されたPDFや画像をDriveのブラウザ画面で確認できます。
提供開始時の対象はPDFと画像形式に限られます。また、プレビューを利用できる場所はDriveのみです。ほかのファイル形式や、Drive以外の画面での表示まで対応した発表ではありません。
情シスにとって見直すべき点は、内容確認の案内です。CSEで暗号化したPDFや画像について、社内手順がダウンロードを前提にしている場合は、Drive内で確認する手順を案内に加えるか検討できます。ただし、今回発表されたのはプレビュー機能です。ダウンロードの可否を変更する機能として案内しないよう、説明を分ける必要があります。
対象プランに順次展開、管理者設定はなし
企業向けではEnterprise Plus、教育向けではEducation StandardとPlusが対象です。このほか、Frontline Plus、Assured Controls、Assured Controls Plusも提供対象に含まれます。
Rapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で、2026年10月15日に展開を開始しました。利用可能になるまで15日を超える場合があるため、発表後すぐにすべての対象ユーザーが使えるとは限りません。
プレビュー機能は既定で有効になり、管理者向けの制御設定はありません。この機能を有効化するための設定変更を探すのではなく、対象契約と実際の利用画面を確認する進め方が適切です。
日本での提供は発表には書かれていません。国内の利用者向けに案内する際は、自社の環境で利用できることを確認してから、手順を共有してください。
影響する会社・しない会社
- 影響する: Enterprise Plusなどの対象契約でCSEを利用し、暗号化されたPDFや画像をDriveで扱っている会社です。内容確認のためのダウンロード手順を見直す対象になります。
- 影響する: Education Standard、Education Plusで、同様のファイルを扱う教育機関です。利用者向けの閲覧案内に変更点を反映するか確認してください。
- 影響しない: 今回の対象であるCSE暗号化PDF・画像を扱っていない会社は、この閲覧手順の変更の直接の対象ではありません。
- 影響しない: 暗号化されたPDF・画像以外の形式や、Drive以外でのプレビューは、提供開始時の対象に含まれません。今回の発表だけを理由に、その運用を変更する必要はありません。
情シスが今日やること
- 今日の確認として、契約情報と社内のCSE利用状況を照合します。対象プランか、CSEで暗号化したPDFや画像を扱う部署があるかを確認してください。契約が分からない場合は、契約管理担当に対象プランの一覧を渡して照会します。
- 社内案内を出す前に、閲覧権限のある担当者がDriveのブラウザ画面で対象のPDFと画像を開き、プレビューできるか確認します。確認結果にはファイル形式と確認日を残してください。まだ表示されない場合も、展開に15日を超える場合がある点を踏まえて切り分けます。
- ヘルプデスクに、機能は既定で有効で、管理者向けの制御設定はないことを共有します。問い合わせ時には、対象契約、CSE利用の有無、ファイル形式、Drive内での操作かを確認する手順にします。
- 自社環境で利用を確認できた段階で、対象部署の閲覧手順を更新します。「ダウンロードせずに内容を確認できること」と「閲覧権限が必要なこと」をセットで伝え、PDF・画像以外にも使えると誤解されない案内にしてください。