GitHubは2026年10月7日付の発表で、GitHub CopilotにおけるClaude Haiku 5.5の一般提供を案内しました。対象には個人向けプランに加え、Copilot BusinessとEnterpriseも含まれます。新モデルは原則として自動で有効になるため、法人の管理者は利用を認める範囲を確認しておきたい変更です。
軽量モデルを追加、速度を重視する作業向け
Claude Haiku 5.5は、Anthropicの最新の軽量モデルです。GitHubによると、主なAIの処理を分担するサブエージェントや、素早いコード編集、端末作業など、高速で大量の処理を行う用途に向けて設計されています。
GitHubは、初期試験の多くのコーディング課題でClaude Sonnet 5に匹敵したと説明しています。また、AIが処理する文字列の単位であるトークンと、作業の手順がClaude Sonnet 5より大幅に少なかったとしています。
ただし、これはGitHubが示した初期試験の結果です。すべての開発作業で同じ性能や処理量になるという発表ではありません。社内で採用する際は、速さだけでなく、実際に任せたい編集や端末作業で結果を確認するのがよいでしょう。
従量課金では、モデル提供元の公表価格で課金されます。具体的な単価や、自社の作業でどれだけ費用が変わるかは、この発表だけでは判断できません。
対象プランと利用画面、法人の管理方法
対象はCopilot Pro、Pro+、Max、Business、Enterpriseです。一般提供の発表ですが、展開は段階的です。対象プランを利用していても、まだモデルが表示されない場合があります。
Visual Studio CodeとVisual Studioでは、モデル選択画面から選べます。このほか、コマンドで操作するCopilot CLI、GitHub Copilot cloud agent、GitHub Copilot app、github.comも対象です。iOS・AndroidのGitHub Mobileや、JetBrains IDEs、Xcode、Eclipseでも選択できます。
Business・Enterpriseの管理者は、Copilot設定にあるモデルポリシーでアクセスを管理できます。管理者が全体の既定設定、または当該モデルを無効化している場合を除き、新モデルは自動で有効になります。「管理者が追加を許可するまで使えない」という前提ではない点が、確認の要所です。
日本での提供は発表には書かれていません。日本向けの提供時期、日本語対応、日本の価格、リージョンの条件も記載されていません。
影響する会社・しない会社
- 影響する: Copilot Business・Enterpriseを利用し、新モデルを無効化していない会社です。段階的な展開に伴い、利用者が選べるモデルが増えます。
- 影響する: Copilot Pro・Pro+・Maxを業務で使っている会社です。対象利用者のモデル選択にClaude Haiku 5.5が加わりますが、表示時期は利用者によって異なります。
- 影響しない: Business・Enterpriseで、管理者が全体の既定設定または当該モデルを無効化している会社では、今回の新モデルが自動で有効になる扱いは適用されません。ここでいう「影響しない」は、自動有効化についての区分です。
情シスが今日やること
- 法人の設定を確認します。 Business・Enterpriseの管理者は、Copilot設定のモデルポリシーで、全体の既定設定とClaude Haiku 5.5の有効・無効を確認します。新モデルを業務で使い始める前に、社内の利用方針と設定が一致しているかを点検してください。
- 開発担当者に表示状況を確認してもらいます。 Visual Studio CodeまたはVisual Studioを使う担当者には、モデル選択画面にClaude Haiku 5.5があるかを確認してもらいます。表示されなくても、段階的な展開による可能性があることを伝えます。
- 利用を認める範囲を開発責任者と決めます。 自動で有効になる設定を維持するか、当該モデルを無効化するかを相談します。判断後は、利用可否と対象の作業を開発チームへ知らせます。
- 性能と費用は分けて確認します。 利用を認める場合は、社内で扱う編集や端末作業を評価対象として決めます。従量課金を使う担当者には、モデル提供元の公表価格を確認してもらい、初期試験で処理量が少なかったことだけを根拠に費用削減を見込まないよう共有します。