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10月のWindows更新でExchangeが不安定に、削除せず設定で回避

Microsoftは、10月13日のWindows Serverの更新を入れたオンプレミスのExchangeで、OWAに入れない、メールがたまるといった不具合が出ていると公表しました。原因はWindows側で新しく入った上限で、更新は削除せず、レジストリの設定で回避するよう案内しています。対象の更新と確かめ方をまとめます。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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10月のWindows更新でExchangeが不安定に、削除せず設定で回避

この記事のまとめ

  • 10月13日のWindows Serverの更新を入れたオンプレミスのExchangeで、OWAに入れない、メールがたまるといった不具合が出ています。
  • 原因は、更新で入ったエンドポイントマッパーの同時の問い合わせ512件の上限です。Exchangeの10月のセキュリティ更新は関係ありません。
  • Microsoftは更新を削除せず、レジストリの設定を変えて再起動するよう案内しています。負荷の低いサーバーでは起きないこともあります。
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オンプレミス(自社で運用する形)のExchange Serverで、10月のWindowsの更新を入れた後に、Outlook on the web(OWA)に入れない、メールが送れずにたまる、といった不具合が出ています。Microsoftは10月16日、原因はExchangeではなくWindows Serverの更新にあるとして、回避の方法を公表しました。更新は削除せず、レジストリの設定を変えるよう案内しています。

何が起きているか

MicrosoftのExchangeのチームによると、10月13日(米国時間)の月例の更新の後、Exchange Serverが不安定になったという報告が寄せられています。告知とWindowsの既知の問題のページが挙げる主な症状は、次のとおりです。

  • OWAで「MapiExceptionMdbOffline: Unable to make connection to the server.(hr=0x80004005, ec=1142)」のエラーが出て、アプリケーションログにイベントID 1006が記録される
  • Outlookから送ったメールが送信トレイに残ったまま届かない
  • メールのキュー(送信待ちの列)が一日のうちに伸び、配送がほぼ止まる
  • DAG(複数のサーバーでメールボックスを冗長化する仕組み)のメンバーが、クォーラム(過半数の合意)に届かない
  • メールボックスの複製の間に、メールボックスに届かないことがある

再起動すると一時的に直ることがありますが、Microsoftは、問題は一定の時間がたってから出るとしています。対象はExchange Server 2016、2019、Subscription Edition(SE)です。

原因はWindows Serverの更新で入った上限

Microsoftは、Exchangeの10月のセキュリティ更新とは関係がないとしています。Exchangeの更新を入れていなくても起き、対象のWindowsで動くどの版のExchangeでも起こりえます。原因として挙げているのは、次のWindows Serverの更新です。

Windows Server 原因として挙がった更新(10月13日)
Windows Server 2025 KB5126646
Windows Server 2022 KB5126655
Windows Server 2019 KB5126651
Windows Server 2016 KB5126868

Windowsの既知の問題のページによると、10月の更新で、エンドポイントマッパー(RPCという通信で、接続先を案内する仕組み)が使うメモリーに、既定の上限が入りました。同時に受け付ける問い合わせは512件までです。Exchangeのように負荷の高い使い方では、この上限が足りないことがあるとしています。

Microsoft LearnのWindows Server 2025の既知の問題のページ。October 2026の見出しの下に、Users might be unable to sign in to OWA or send emails on Exchange Serverの項目がある。状態はMitigated、原因の更新はOS Build 26100.33650のKB5126646(2026-10-13)、最終更新は2026-10-16 21:26 PT、開始は2026-10-16 16:19 PT。本文に、10月のWindowsのセキュリティ更新の後、オンプレミスのExchangeでOWAに入れない、Outlookのメールが送信トレイに残ることがあり、MapiExceptionMdbOfflineのエラーとイベントID 1006、メールのキューが伸びる症状があること、Exchangeの10月のセキュリティ更新は不要なこと、回避策はレジストリの変更で、エンドポイントマッパーの同時の問い合わせの既定の上限512件が高い負荷では足りないことが書かれている
Windows Server 2025の既知の問題のページ。状態はMitigated(回避策あり)出典: Microsoft Learn(Windows release health)(引用)

影響の出方はサーバーの負荷で変わり、Microsoftは、一度も問題が出ないサーバーもあるとしています。Windowsの既知の問題のページでは、状態は「Mitigated(回避策あり)」で、調査を続けているとしています。この項目は、10月17日時点でWindows Server 2025と2022のページに載っています。2019と2016は、Exchangeのチームの告知が対象の更新を挙げています。

Microsoftが勧める対処

Microsoftは、10月のWindows Serverの更新を削除しないよう勧めています。代わりに、次の手順を案内しています。

  1. Exchange Serverで、管理者として開いたコマンドプロンプトから、下のコマンドを実行する
  2. サーバーを再起動する
  3. 再起動の後、問題がまた起きないかを見る。また起きたら、値をさらに上げる
reg add "HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Rpc" /v EpmapSavedContextCap /t REG_DWORD /d 65536 /f

この設定は、エンドポイントマッパーが同時に受け付ける問い合わせの上限を上げ、使えるメモリーを増やすものです。Microsoftは、これまでに支援した事例ではこの方法で解決したとしています。ほかに、法人向けのMicrosoftのサポートを通じて、追加の回避策も用意しているとしています。

Exchangeのチームのブログのコメント欄では、Microsoftの担当者が、臨時の更新(定例外の修正)を出すと約束するものではないと答えています。今のところ、公式の回避策は設定の変更です。

Exchangeの10月のセキュリティ更新は別の話

10月には、Exchange Server自体にも重大な脆弱性の修正が出ています(詳しくはオンプレExchangeに重大脆弱性 至急適用を、2016/2019はESU終了)。今回の不安定化は、このExchangeの更新が原因ではありません。Windowsの更新の不具合を理由に、Exchangeの脆弱性の修正まで止める必要はありません。

影響する会社・しない会社

  • 影響する: オンプレミスのExchange Server 2016、2019、SEを使い、10月のWindows Serverの更新(KB5126646、KB5126655、KB5126651、KB5126868)を入れた会社。とくに、メールの量が多く負荷の高いサーバーです
  • 影響する: DAGでメールボックスを冗長化している会社。クォーラムに届かない症状も報告されています
  • 影響する: Exchange Onlineへ移った後も、ハイブリッドの構成などでオンプレミスのExchange Serverを残している会社。残したサーバーに上の更新が入っていれば対象です
  • 影響しない: Exchange Online(Microsoft 365)だけを使う会社。今回の告知は、自社で運用するExchange Serverについてのものです
  • 影響しない: 10月のWindows Serverの更新をまだ入れていない会社。ただし、入れるときにこの設定を一緒に入れるかを決めておきます

情シスが今日やること

  1. Exchange Serverが動くWindows Serverに、10月の更新(上の表のKB)が入っているかを確かめる。委託先が運用している場合は、委託先に聞く
  2. 症状が出ていないかを見る。アプリケーションログのイベントID 1006、メールのキューの長さ、OWAのサインイン、送信トレイに残るメールを確かめる
  3. 症状が出ている、または負荷の高いサーバーでは、Microsoftの手順でレジストリを設定し、再起動する。DAGのメンバーは、1台ずつ順に作業する(編集部の補足)
  4. 更新は削除しない。設定の後も同じ症状が出たら、値を上げるか、Microsoftのサポートに相談する
  5. まだ更新を入れていないサーバーは、更新とこの設定を同じ作業の時間枠で入れる計画にする(編集部の補足)

月例の更新はセキュリティのために欠かせない一方で、業務のサーバーの動きを変えることがあります。今回のように、原因が別の製品の更新にあることもあります。メールのような止められないサーバーは、更新の後の数日間、ログやキューの長さを見る手順を決めておくと、早く気づけます。

よくある質問

Qどの更新が原因ですか。

AMicrosoftは、Windows Server 2025のKB5126646、2022のKB5126655、2019のKB5126651、2016のKB5126868を挙げています。いずれも10月13日(米国時間)の月例の更新です。Exchangeの10月のセキュリティ更新を入れていなくても起きます。

Q更新を削除すれば直りますか。

AMicrosoftは、10月のWindows Serverの更新を削除しないよう勧めています。代わりに、レジストリの設定で同時の問い合わせの上限を上げ、再起動する方法を案内しています。すでに削除した場合の扱いは、告知に書かれていません。

QすべてのExchangeで起きますか。

AMicrosoftによると、影響の出方はサーバーの負荷で変わり、一度も問題が出ないサーバーもあります。対象はExchange Server 2016、2019、Subscription Editionで、対象のWindowsで動くどの版のExchangeでも起こりえます。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月17日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

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