ASUSは2026年10月23日、ルーターのファームウェアの更新を出し、3件の欠陥を直しました。近くのネットワークにいる攻撃者が、認証なしで管理者の操作をできるものなど、深刻度はどれもHighです。ASUSは、すべての利用者にすぐ最新のファームウェアへ上げるよう強く求めています。
10月のASUSのルーターの告知は、これで4回目です。
10月23日の告知で直った3件
ASUSの10月23日の告知。更新を強く求め、すぐ上げられないときの対策を示す出典: ASUS「Security Update for ASUS Router Firmware」(ASUS Product Security Advisory)(引用)
| CVE |
深刻度(CVSS 4.0) |
中身 |
| CVE-2026-93489 |
8.7(High) |
認証の不備。近くにいる認証のない攻撃者が、HTTPの要求でアクセスの券を偽り、管理者の操作をできる |
| CVE-2026-75779 |
8.6(High) |
OSのコマンドの注入とCSRF。ログイン中の管理者を偽のサイトに誘うと、ルーターがrootの権限でコマンドを動かす |
| CVE-2026-75775 |
7.7(High) |
OSのコマンドの注入。工場出荷のままの状態のルーターに細工した値を送ると、rootの権限でコマンドを動かせる |
対象は、3.0.0.6_102系のファームウェアのルーターです。ASUSは、機種の一覧と直った版の番号を告知に載せていません。最新のファームウェアは、ASUSのサポートのページか、各機種の製品のページで探すよう案内しています。
すぐに上げられないときの対策として、ASUSは次の4つを挙げています。
- 管理の画面とWi-Fiに、10文字以上で、大文字・数字・記号をまぜた、使い回さないパスワードを使う
- 管理の画面には信頼できる社内のネットワークからだけ入れるようにし、WANからのリモートアクセスを切る
- 信頼できない機器を、有線や無線のネットワークにつながせない
- 見覚えのないつながった機器やアプリのセッションを消し、更新のあとにルーターを再起動する
10月のASUSのルーターの告知
| 公開日 |
対象のファームウェア |
CVE(深刻度) |
| 10月1日 |
3.0.0.6_102系 |
CVE-2026-14157(9.4 Critical: 管理の画面から上げたファイルでコマンドを動かせる。認証が要る) |
| 10月1日 |
3.0.0.4_386系・388系・3.0.0.6_102系 |
CVE-2026-13313(8.9 High: 調べもの用のコードが残り、Telnetを有効にしてrootの権限で動かせる。認証が要る) |
| 10月7日 |
3.0.0.4_386系・388系・3.0.0.6_102系 |
CVE-2026-14911(9.3 Critical: XSS)、CVE-2026-19386(9.3 Critical: 設定のファイルでバッファあふれ)、CVE-2026-16528(8.4 High: 記録にDDNSの認証情報が残る)、CVE-2026-19396(7.7 High: RT-BE57のIFTTTのつなぎの券を推測できる) |
| 10月20日 |
3.0.0.4_386系・388系 |
CVE-2026-17518(8.2 High: 長すぎる要求で止まる)、CVE-2026-75753(5.3 Medium: 認証なしで機器の情報を返し、特定のモードに切り替わる) |
| 10月23日 |
3.0.0.6_102系 |
CVE-2026-93489、CVE-2026-75779、CVE-2026-75775(上の表) |
深刻度は、どれもCVEの記録のCVSS 4.0の値です。1か月に4回出ているので、1回上げて終わりにせず、月の終わりにも最新の版かを確かめる必要があります(当社の見立て)。
影響する会社・しない会社
- 影響する: 小さな事務所や店舗、拠点で、ASUSのルーターを使っている会社です。3.0.0.4_386系・388系・3.0.0.6_102系のファームウェアなら、10月のどれかの告知に当たります。
- 影響する: 在宅勤務の社員が、家のASUSのルーターから会社のVPNやクラウドにつないでいる会社です。家のルーターが乗っ取られると、通信をのぞかれたり、ほかの機器に入られたりする恐れがあります(当社の見立て)。
- 影響しない: ASUSのルーターを使っていない会社です。