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VeloCloud Orchestratorに悪用中の脆弱性 自社運用は更新を

Aristaは10月22日、SD-WANを管理するVeloCloud Orchestrator(VCO)の自社運用版に、悪用が確かめられた脆弱性CVE-2026-114625(CVSS 9.9)があると公表しました。最も低い読み取り専用の権限でも、最上位の運用者になりすませます。今年3件目の悪用です。対象の版と直る版、攻撃元のIPアドレス、更新までの守り方をまとめます。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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VeloCloud Orchestratorに悪用中の脆弱性 自社運用は更新を

この記事のまとめ

  • Aristaは10月22日、VeloCloud Orchestrator(VCO)の自社運用版に、SQLインジェクションの脆弱性CVE-2026-114625(CVSS 9.9)があると公表しました。Arista自身が見つけ、すでに攻撃に使われています。
  • ログインできる利用者なら、最も低い読み取り専用の権限でも、最上位の運用者になりすませます。この危険を防ぐ設定はありません。Aristaが運営するクラウドの版は直してあります。
  • 直る版は5.2.3.18・6.1.3.10・6.4.2.12です。Aristaは攻撃元のIPアドレス2つを公表していて、ログの確認と遮断を勧めています。
こんな方に#30代#40代#50代実務

Arista Networksは2026年10月22日、SD-WANの機器をまとめて管理する「VeloCloud Orchestrator(VCO)」の自社運用版(On-Prem)に、重大な脆弱性があると公表しました。番号はCVE-2026-114625で、CVSS 3.1の点数は9.9です。Arista自身が見つけ、すでに攻撃に使われているとしています。

VCOは、もとはBroadcomのVeloCloudの製品で、いまはAristaが提供しています。Aristaが運営するクラウドの版(Dedicatedを含む)も影響を受けていましたが、すでに直してあります。

AristaのSecurity Advisory 0199の画面。CVE-2026-114625、CVSSv3.1の点数9.9、CVSSv4.0の点数9.4、CWE-89のSQLインジェクション、BUG2043622。説明として、VeloCloud Orchestrator(VCO)の自社運用版に、遠隔の攻撃者が特権の内部機能に触れVCOのホストに影響を与えうる問題があること、認証済みの利用者なら誰でも運用者の権限を得てローカルのsuperuser operatorになりすませること、Dedicatedを含むホスト型のVCOも影響を受けたがすでに修正済みであること、Aristaが見つけ悪用が確認されていることが英語で書かれている
AristaのSecurity Advisory 0199。CVSS 9.9、悪用を確認出典: Arista Networks「Security Advisory 0199」(引用)

何が起きるのか

脆弱性の種類は、SQLインジェクション(CWE-89)です。Aristaによると、ログインできる利用者なら誰でも、運用者の権限を得て、内部の「superuser operator」になりすませます。外から使うことを想定していない内部の機能にも手が届き、VCOと、VCOが管理するデータの機密性・完全性・可用性が損なわれる恐れがあります。

攻撃に要るのは、VCOのWebの画面に届くことと、VCOのポータルにログインできることです。必要な最低の役割は、組み込みの役割で最も低い「Enterprise Read Only」です。Aristaは、VCOは初期の状態で外から届く作りで、この危険を防げる設定は無いとしています。

対象の版と直る版

系列 対象 直る版
VCO 5.2 5.2.3.18より前 5.2.3.18以降
VCO 6.1 6.1.3.10より前 6.1.3.10以降
VCO 6.4 6.4.2.12より前 6.4.2.12以降

サポートが終わった版は評価していないとしています。支援中の系列に乗っていない場合は、Aristaのサポート(TAC)に、上げ方を相談するよう求めています。AristaのEOSの機器やCloudVision、無線のアクセスポイントなど、ほかの製品は対象外です。

攻撃の跡を調べる

Aristaは、攻撃に使われたIPアドレスとして、次の2つを公表しています。遮断したうえで、ログにこれらが無いかを確かめるよう勧めています。

  • 74.82.197.86
  • 38.54.50.151

あわせて、VCOのWebのアクセスログで、思いがけない動きを調べるよう求めています。URLのようなパスの部分、符号化された文字、内部やローカルのサービスへの参照を含む要求、要求の回数の多さが手がかりです。侵害が疑われるときは、直す前に、Webのアクセスログ、アプリのログ、システムのログ、データベースのログ、ファイルの日時を保全します。

更新までの守り

  • VCOのWebの画面を、信頼できる管理のネットワークだけから使えるようにする
  • 上の攻撃元のIPアドレスからの接続を見張る
  • VCOのホストからの、思いがけない外への通信を見張る。ふだん使わない外向きのポートは止めることも考える
  • 裏口のプログラムやWebシェルが無いかを見る
  • 最近の管理者の操作に、思いがけない変更が無いかを見る

今年3件目の悪用

米国のCISAの悪用済みの一覧(KEV)には、VeloCloud Orchestratorの脆弱性が今年すでに2件載っています(7月27日のCVE-2026-16812、9月22日のCVE-2026-93952)。今回のCVE-2026-114625は、10月23日朝の時点では、まだ一覧に載っていません。同じ製品が続けて狙われているため、VCOを自社で動かしている会社は、管理の画面の置き場所から見直す価値があります(当社の見立て)。

影響する会社・しない会社

  • 影響する: VeloCloud Orchestratorを自社で動かしている(On-Prem)会社です。5.2・6.1・6.4の各系列で、直る版より前の版が対象です。
  • 影響する: VCOの管理の画面が、インターネットから届く会社です。初期の状態で外から届くため、とくに急ぎます。
  • 影響する: SD-WANの運用を、保守の会社や通信事業者に任せている会社です。任せている先が自社で動かすVCOを使っていないかを確かめます。
  • 影響しない: Aristaが運営するクラウドのVCOだけを使っている会社です。Aristaがすでに直しています。AristaのEOSの機器やCloudVisionも対象外です。

情シスが今日やること

  1. VeloCloudのSD-WANを使っているかと、管理のVCOが自社運用かクラウドかを確かめます。保守の会社に任せている場合は、今日中に問い合わせます。
  2. 自社運用のVCOがあれば、版を確かめ、5.2.3.18・6.1.3.10・6.4.2.12以降へ上げる作業を急いで組みます。
  3. 上げるまでの間、VCOのWebの画面を、信頼できる管理のネットワークだけから使えるようにします。
  4. VCOのアクセスログに、74.82.197.86と38.54.50.151が無いかを確かめ、ファイアウォールで止めます。思いがけない外への通信や、管理者の操作の変更が無いかも見ます。
  5. 侵害が疑われたら、直す前にログとファイルの日時を保全し、AristaのTACと、事故の対応の担当に知らせます。

よくある質問

Qクラウドで使っている場合も更新が要りますか?

AAristaによると、Aristaが運営するクラウドの版(Dedicatedを含む)も影響を受けていましたが、すでに直してあります。自社で動かしている版(On-Prem)だけ、利用者が更新する必要があります。

Q更新できないときはどうしますか?

AAristaは、VCOの管理の画面を信頼できる管理のネットワークだけから使えるようにする、攻撃元のIPアドレスからの接続を見張る、VCOのホストからの思いがけない外への通信を見張る、裏口のプログラムやWebシェルが無いかを見る、といった守りを示しています。ただし、勧める解決は直る版への更新です。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月23日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

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