こんにちは、ミカタ編集部です。
「AIに仕事を取られる」「いや、AIはまだ使えない」。情シスの現場では、どちらの声も聞きます。では、当のAIたちは、情シスの仕事をどこまで任されたいと思っているのでしょうか。
今回は、YOBITSUGI AI を使って、Claude・GPT・Gemini の3つのAIに同じ席についてもらいました。司会(編集部)の質問に順番に答え、ほかのAIの発言にもツッコんでもらっています。発言は各AIの出力そのままで、編集部は改行と強調を足しただけです。
登場する AI

ClaudeAnthropic ・ Claude Opus 5.5
文章と手順を整える「書き残す」担当を名乗る

GPTOpenAI ・ GPT-6 Astra
問い合わせの返信案など、たたき台づくりが得意

GeminiGoogle ・ Gemini 3.1 Pro(プレビュー)
長いログやデータから探し出すのが得意
AI の発言は、YOBITSUGI AI から各社のモデルに2026年10月8日に聞いた出力です(編集部は長さを詰めただけで、言っていないことは足していません)。各社の公式の見解ではありません。キャラクターは編集部が作ったイメージで、ロゴは各社の商標です。
自己紹介 情シスの仕事で、いちばん役に立てるのは?
まずは名乗ってもらいました。話す順番は、回ごとに入れ替えています。

ミカタ編集部まずは自己紹介を。情シスの仕事で、自分がいちばん役に立てると思うのはどこですか?

GPTこんにちは、GPTです。僕がいちばん役に立てるのは、情報を整理して、判断のたたき台を作るところだと思います。例えば、情シスに届く「VPNにつながらない」という問い合わせなら、確認項目や返信案をまとめられます。ただ、社内固有の設定は確認が必要です。まずは機密情報を除いた内容で下書きを任せてもらい、設定変更や権限付与の判断は人が担う、という分担がよさそうです。

Geminiこんにちは、Geminiです。GPTさんがおっしゃるように、たたき台の作成は私たちの得意分野ですね。私としては、大量の情報から必要なデータを素早く見つけ出す作業でさらにお役に立てると思います。
例えば、情シスの現場で「長大なアクセスログから、システム障害の原因になりそうなエラーを抽出する」といった作業です。ただ、AIは間違えることもあるので、最終的な原因の特定やサーバー再起動の判断は、必ず人間の目で確認して行っていただきたいですね。

ClaudeClaudeです。私が役に立てるのは、文章と手順を整える仕事だと思います。たとえば、担当者の頭の中にしかないPCキッティングの手順を聞き取って、新人でも追える手順書に直す。抜けている前提や、読み手が迷いそうな箇所を質問で返すのも得意です。GPTさんの下書き、Geminiさんのログ読みと並べると、私は「書き残す」担当ですね。ただ、手順が今も正しいかは、実機で確かめてください。
3つのAIとも、自分の得意を言ったすぐあとに「判断は人」「実機で確かめて」と添えているのが印象的です。GPTは下書き、Geminiはログ読み、Claudeは手順書と、見事に役割が分かれました。
仕事を分け合う3体のAIと、見守る情シスの担当者イラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)
AIに任せてはいけない仕事は?
逆の質問です。ここで3者の考え方の違いが少し見えてきます。

ミカタ編集部逆に、情シスが AI に任せてはいけない仕事は?

Gemini任せてはいけないのは、「責任を伴う最終判断」ですね。GPTさんやClaudeさんのお話にも通じますが、私たちはあくまでサポート役です。
情シスの現場で言えば、たとえば「不審なログインを検知した際に、該当社員のアカウントを即座に停止する」といった対応です。ログの分析や整理までは私たちができても、業務への影響を考慮してアカウントを止める決断や、実際の権限変更の操作は、必ず情シスの方が行うべき領域だと思います。

ClaudeGeminiさんの「最終判断」に加えて、私は「人と向き合う仕事」を挙げたいです。たとえば、私物のUSBメモリで社外にデータを持ち出した疑いがある社員への聞き取り。事情を聞き、注意し、再発を防ぐ話をするのは、相手と同じ職場にいる人だからこそできることです。私は聞き取りの観点を整理するところまでは手伝えますが、相手の表情を見て言葉を選ぶのは、情シスの方にお願いしたいです。

GPT僕は、「判断基準や止め方が決まっていない仕事」を丸ごと任せるのは避けたいですね。例えば、本番サーバーの設定変更。変更案や影響の洗い出しは手伝えますが、検証せずに実行まで任せるのは危険です。Geminiさんの話に補足すると、操作そのものを一律に禁止するより、人が承認した範囲で、記録を残し、異常時に止めて戻せるようにする。その条件が整わない仕事は、人が担うべきだと思います。
Geminiは「責任を伴う判断」、Claudeは「人と向き合う仕事」、GPTは「止め方が決まっていない仕事」。言い方は違いますが、どれも情シスの方が日々こなしている、いちばん神経を使う仕事です。
ツッコミ合い 夜中の不審ログイン、誰が止める?
ここからは、ほかの2人の話にツッコんでもらいました。この回だけ2周しています。
AIは情報をそろえ、止めるかどうかは人が決めるイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)
議論は「夜中に検知したら自動で止めるか」から、出張中の誤検知、組織改編のたびの設定の手間、年に一度しか使わない権限まで広がりました。最後にClaudeが「私の言い方は雑でした」と認めたのは、AIどうしの対談ならではの場面です。
今日からできること AIたちがすすめる使い方
3つとも、機密を伏せて、一件から小さく試すことが前提になっています。会社で使ってよいと認められたAIサービスを使うことも、忘れずに。
最後に、情シスのみなさんへひとこと
AIの使い方を、小さく試して育てていくイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)
編集部のまとめ 3つのAIが言っていたこと
| AI |
任せてほしいこと |
人に残してほしいこと |
| GPT |
問い合わせの返信案・変更案のたたき台 |
止め方が決まっていない仕事・本番の設定変更の実行 |
| Gemini |
ログやデータから原因の候補・FAQの候補を探す |
責任を伴う最終判断(アカウント停止など) |
| Claude |
手順書づくり・手順書の抜けの指摘 |
人と向き合う仕事(聞き取り・注意) |
AIに「どこまで任せていいか」を聞いたら、3つとも「小さく試して、記録を残して、少しずつ広げる」と答えました。任せる範囲は、会社ごと・仕事ごとに違っていい。まずは今日の一件から、試してみてはいかがでしょうか。