IPA(情報処理推進機構)は2026年10月8日、応用情報技術者試験などの申込受付で、アクセス集中による不具合が発生したと発表しました。システムは2026年10月6日に復旧していますが、申込完了と表示されても会場の座席が確保されていない受験者が約2,300人いました。受験を予定する社員がいる会社は、申込完了の表示だけで判断せず、決済と試験日時の案内を確認する必要があります。
何が起きたか
障害の対象は、令和8年度の応用情報技術者試験、高度試験、情報処理安全確保支援士試験の申込受付システムです。IPAは、アクセス集中に伴うシステム負荷が原因で、サイバー攻撃によるものではないと説明しています。
不具合は大きく3つあります。クレジットカード決済の重複処理が約2,600件、コンビニ・銀行ATM(Pay-easy)の支払い手続きの不具合が約230件でした。さらに、申込完了の表示後も会場の座席が確保されていない受験者が約2,300人いました。件数と人数は異なる単位のため、合計して被害人数として扱うことはできません。
ITmedia NEWSによると、対象の6区分は2026年10月6日に申込受付を開始しました。今回から、会場の予約枠から試験日時を選ぶCBT方式で実施します。今回の確認では、支払いが済んでいるかだけでなく、受験する日時や会場について調整の案内が届いていないかも重要になります。
影響する会社・しない会社
- 影響する: 対象試験に申し込んだ社員のうち、重複決済や支払い不具合の対象者がいる会社です。会社が受験料を負担する場合は、本人と経理担当で支払い状況を確認することを勧めます。
- 影響する: 申込完了と表示されたものの、座席が確保されていない社員がいる会社です。受験予定に合わせて勤務を調整している場合は、IPAからの調整案内を確認してから予定を見直します。
- 影響しない: 対象試験への申込予定者・申込者がいない会社は、今回の申込内容を確認する対象には当たりません。ただし、対象外の試験や別のサービスへの影響は発表には書かれていません。
同じ試験に申し込んだ全員が、各不具合の対象とは限りません。社内で一律に再申込を求めるのではなく、本人に届いた案内と申込状況を分けて確認するのが実務上の確認点です。
相手の対応
IPAが示した復旧日は2026年10月6日です。クレジットカードの多重決済については、取消・返金処理を実施済みとしています。対象者には2026年10月7日に対応完了のメールを送付しました。
支払画面に注文の取消済み表示が出る不具合も解消しました。対象者は受験者マイページからコンビニ・銀行ATMで支払えます。IPAは2026年10月7日に手続き案内をメールで送り、この不具合の対象者の支払い期限を2026年10月12日まで延長しました。
座席未確保の対象者にも、2026年10月8日午前9時までに試験日時などの調整メールを送付済みです。ただし、案内の送付と、本人の試験日時が確定したことは区別する必要があります。IPAは詳細が判明次第、試験情報ページに掲載する方針です。
情シスが今日やること
- 2026年10月8日中に対象者を把握します。 人事・研修担当に、対象試験を申し込んだ社員への確認依頼を伝えます。本人には受験者マイページの申込・支払い状況と、IPAから届いたメールを確認してもらいます。
- 重複決済と支払い不具合を分けます。 重複決済の対象者は、2026年10月7日の対応完了メールを確認します。受験料を会社が負担する場合は、その内容を経理担当に共有し、費用精算の扱いを確認します。
- 支払い不具合の対象者に期限を知らせます。 IPAの手続き案内に従い、受験者マイページから支払いを進めてもらいます。期限は2026年10月12日です。この延長を全受験者向けと案内しないようにします。
- 座席調整の案内と社内予定を照合します。 対象者にはIPAから届いた試験日時などの調整メールを確認してもらい、受験予定を管理する上司や研修担当に必要な変更を共有します。追加情報はIPAの試験情報ページで確認します。
なお、報道による申込受付期限は、応用情報技術者試験が2026年11月7日、その他の5区分が2026年10月24日です。申込受付期限と、不具合対象者の支払い期限は別の期限として管理してください。