Canonicalは2026年10月21日、NSSの更新に関するセキュリティ告知「USN-8947-1」を公開しました。nssパッケージに含まれるCA証明書2件を削除する更新で、対象のUbuntuを管理する担当者には、対応パッケージ版へのシステム更新を案内しています。
削除する証明書とUbuntuごとの更新版
CA証明書は、電子証明書の発行元である認証局を信頼するための証明書です。今回の更新では、次の2件が削除されます。
emSign ECC Root CA - G3Comodo AAA Services root
Canonicalが説明する削除理由は、中間CA証明書の侵害です。削除対象の名前と、侵害があったと説明されている証明書の区分を混同しないことが重要です。今回の情報を、そのまま自社のUbuntuへの侵入や情報漏えいが確認されたという意味で扱うものではありません。
告知に記載されたlibnss3の更新版は、以下のとおりです。Ubuntuの版ごとにパッケージ版が異なるため、数字の一部分だけではなく、版の文字列全体を照合してください。
- Ubuntu 26.10:
2:3.127-1ubuntu0.1 - Ubuntu 26.04 LTS:
2:3.120-1ubuntu2.2 - Ubuntu 24.04 LTS:
2:3.98-1ubuntu0.3 - Ubuntu 22.04 LTS:
2:3.98-0ubuntu0.22.04.5 - Ubuntu 20.04 LTS:
2:3.98-0ubuntu0.20.04.2+esm2 - Ubuntu 18.04 LTS:
2:3.35-2ubuntu2.16+esm2 - Ubuntu 16.04 LTS:
2:3.28.4-0ubuntu0.16.04.14+esm6 - Ubuntu 14.04 LTS:
2:3.28.4-0ubuntu0.14.04.5+esm14
日本での提供は発表には書かれていません。また、更新の適用期限や、個別の業務システムへの影響も示されていません。更新作業では、パッケージの適用確認と、業務で使う接続の確認を分けて進めるのが実務上の確認点です。









