Canonicalは2026年10月20日、Web通信を中継し、取得したデータを保存するプロキシキャッシュサーバー「Squid」の脆弱性6件の修正を公表しました。セキュリティ通知は「USN-8941-1」で、情報を取得されたり、サービスを停止させられたりする恐れがあります。Ubuntuの版によって該当する問題が異なるため、導入パッケージと修正版の照合が必要です。
通信処理の不備で、保護の回避や停止の恐れ
CVE-2026-61642は、特定のHTTP Transfer-Encodingヘッダーの処理に関する不備です。Canonicalによると、HTTPリクエストスマグリングにつながる恐れがあります。これは、通信の区切りの解釈の違いを悪用する攻撃です。セキュリティ機構の回避や、保存したWebデータを不正な内容にするキャッシュ汚染の恐れがあります。
残る5件は、キャッシュに関する応答やFTPの一覧、キャッシュ間の通信に関する問題です。
- CVE-2026-50012:特定のキャッシュダイジェスト応答の処理で、メモリー領域を超えてデータを書き込むバッファーオーバーフローの恐れがあります。遠隔からSquidを異常終了させ、サービスを使えなくするDoSにつながる可能性があります。
- CVE-2026-47729:ファイル転送に使うFTPの特定のディレクトリ一覧の解析に不備があり、遠隔から機密情報を取得される恐れがあります。
- CVE-2026-32748/CVE-2026-33526:キャッシュ間で使うICP通信の処理に不備があり、遠隔からの異常終了やDoSの恐れがあります。
- CVE-2026-33515:特定のICPリクエストの処理に不備があり、遠隔から機密情報を取得される恐れがあります。
キャッシュダイジェスト・FTP・ICPに関する問題は、Ubuntu 16.04/18.04/20.04 LTSのみが対象です。すべてのUbuntuに6件すべてが該当するわけではありません。











