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HAProxyのData Plane APIに認証バイパスの脆弱性 設定の全書き換えの恐れ

HAProxyの設定を動的に管理するREST API「Data Plane API」に、認証を回避できる深刻な脆弱性(CVE-2026-109575・CVSS 9.8)が見つかりました。特定のTLS設定でHTTP・UNIXソケットのリスナーの認証が無効になり、未認証で設定を全書き換えされる恐れがあります。HAProxy本体ではなくData Plane APIの問題です。対象の確認と対応を整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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HAProxyのData Plane APIに認証バイパスの脆弱性 設定の全書き換えの恐れ

この記事のまとめ

  • HAProxyの設定を動的に変更・管理するためのREST API「Data Plane API」に、認証を回避できる深刻な脆弱性(CVE-2026-109575・CVSS 9.8・Critical)が見つかりました。2026年10月12日に公開されています。
  • 原因は、特定のTLS設定(TLSのCAと、数値のTLSポートの両方を設定している場合)で、Basic認証がプロセス全体で無効になることです。クライアント証明書の検証(mTLS)はHTTPSの経路にしか効かないため、HTTPのリスナーやUNIXソケットのリスナーが「認証なしで通る」状態になります。
  • 悪用されると、未認証の攻撃者がData Plane APIの管理者権限を得て、設定の読み取りや、設定の全面的な書き換え(バックエンドの差し替え、通信の誘導など)ができる恐れがあります。公開時点で、悪用やPoC(実証コード)の公開は確認されていません(CISAのKEVにも未掲載)。
  • これはHAProxy本体(ロードバランサー)ではなく、設定管理用のData Plane APIの問題です。Data Plane APIを使っていない環境は対象外です。修正版が公開されています。
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HAProxyの設定を動的に管理するためのREST API「Data Plane API」に、認証を回避できる深刻な脆弱性(CVE-2026-109575)が見つかりました。深刻度はCVSSで9.8のCriticalです。特定のTLS設定のときに、認証なしでAPIの管理者権限を奪われ、HAProxyの設定を全面的に書き換えられる恐れがあります。注意したいのは、これがHAProxy本体ではなく、設定管理用のData Plane APIの問題だという点です。対象かどうかの確認と対応を、公式情報から整理します。

何が起きるのか

Data Plane APIは、HAProxyの設定を、再起動せずに動的に変更・管理するためのREST APIです。バックエンドの追加や設定変更を、自動化のしくみから行うために使われます。

今回の問題は、認証の欠如(CWE-306)です。特定のTLS設定、具体的には「TLSのCA(tls_ca)」と「数値のTLSポート(tls_port)」の両方を設定している場合に、Basic認証がプロセス全体で無効になってしまいます。クライアント証明書の検証(mTLS)は、HTTPSの経路にしか適用されないため、同じしくみを共有するHTTPのリスナーやUNIXソケットのリスナーが、「認証なしで通ってしまう(fail open)」状態になります。

この結果、管理用のエンドポイントに届ける攻撃者は、認証なしでData Plane APIの管理者権限を得られます。平文の設定を読み取ったり、設定を全面的に書き換えたりできるため、バックエンドの差し替えや、通信の誘導につながる恐れがあります。

CVE-2026-109575の図解。tls_caと数値のtls_portを両方設定するとBasic認証がプロセス全体で無効になり、mTLSはHTTPSにしか効かないためHTTP・UNIXソケットのリスナーが認証なしで通る(fail open)仕組み。影響するのはData Plane APIを有効にした環境(自動化・Enterprise・K8s Ingress連携、とくに外部公開)、対象外はData Plane APIを使っていない環境。対応は確認・修正版(2.9.29/3.0.25/3.2.17/3.3.9/3.4.4)への更新・公開範囲の絞り込みの3段階
Data Plane APIの認証バイパスの条件と対応(編集部作成)作成: 編集部 / もとの資料: 情シスのミカタ編集部

公開時点(2026年10月)で、悪用やPoC(実証コード)の公開は確認されていません。CISAの「悪用が確認された脆弱性の一覧(KEV)」にも載っていません。とはいえ、認証なしで設定を書き換えられる重大な問題のため、対象なら早急な対応が必要です。

影響する会社・しない会社

影響するのは、HAProxyと一緒にData Plane APIを有効にして使っている会社です。設定の自動化、HAProxy Enterprise、KubernetesのIngressとの連携などで使われます。とくに、Data Plane APIの管理用のエンドポイントを、インターネットや信頼できないネットワークから届く状態で動かしている場合、緊急度が高くなります。発動の条件は、TLSのCAと数値のTLSポートの両方を設定している構成とされています。

一方、HAProxyを使っていても、Data Plane APIを使っていない会社は、今回の脆弱性の直接の対象ではありません。また、これはHAProxy本体(ロードバランサー)の欠陥ではなく、設定管理用のData Plane APIという別の部品の問題です。「HAProxyを使っている会社すべてが危ない」という話ではない点に注意してください。

情シスが今日やること

  • Data Plane APIを使っているかを確認する: HAProxyの構成で、Data Plane API(dataplaneapi)を有効にしているかを確かめます。自動化のしくみやKubernetes連携で、知らないうちに使っていることもあるため、運用担当や委託先にも確認します
  • 発動条件と公開範囲を確認する: TLSのCAと数値のTLSポートの両方を設定しているか、管理用のエンドポイントがインターネットや社外から届く状態になっていないかを確認します
  • 修正版へ更新する: コミュニティ版は2.9.29、3.0.25、3.2.17、3.3.9、3.4.4で修正されています。Enterprise版は対応するee版へ更新します
  • 公開範囲を絞る: Data Plane APIの管理用エンドポイントを、インターネットに公開せず、localhostや管理用のネットワークに限定し、ファイアウォールやアクセス制御で到達元を絞ります。公開していた場合は、認証情報の変更も検討します
  • 記録を残す: 確認した構成、更新した版、対応日を資産台帳に残します

認証なしで設定を書き換えられるのは、ロードバランサーのように「通信の入り口」にある機器では、とくに影響が大きい問題です。Data Plane APIを使っている会社は、更新と、公開範囲の絞り込みを、あわせて進めてください。

よくある質問

Qうちは影響しますか?

A影響するのは、HAProxyと一緒にData Plane API(設定を動的に管理するREST API)を有効にして使っている環境です。設定の自動化や、HAProxy Enterprise、KubernetesのIngress連携などで使われます。HAProxyを使っていても、Data Plane APIを使っていなければ、今回の脆弱性の対象ではありません。さらに、TLSのCAと数値のTLSポートの両方を設定している構成が発動の条件とされています。まず、Data Plane APIを使っているか、使っているならインターネットや信頼できないネットワークから届く状態かを確認してください。

Qどう対応すればよいですか?

A修正版への更新が基本です。コミュニティ版は2.9.29、3.0.25、3.2.17、3.3.9、3.4.4で修正されています(Enterprise版は対応するee版)。あわせて、Data Plane APIの管理用のエンドポイントを、インターネットに公開せず、localhostや管理用のネットワークに限定し、ファイアウォールやアクセス制御で到達元を絞ってください。公開していた場合は、認証情報(Basic認証のアカウントなど)の変更も検討します。

QHAProxy本体も危ないのですか?

A今回の問題は、HAProxy本体(ロードバランサー)ではなく、設定を管理するためのData Plane APIという別の部品にあります。HAProxy本体の脆弱性ではありません。ただし、Data Plane APIを乗っ取られると、HAProxyの設定を書き換えられ、通信の誘導やバックエンドの差し替えにつながる恐れがあるため、Data Plane APIを使っているなら重大です。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月14日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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