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UbuntuがRabbitMQサーバーの脆弱性12件を修正 USN-8933-1

Canonicalが2026年10月15日、メッセージの中継ソフトRabbitMQのサーバー(rabbitmq-server)の脆弱性12件を直す更新USN-8933-1を出しました。開発元が「Critical」とした2件を含みます。対象のUbuntuの版と直ったパッケージの版、設定ごとの関係の有無、情シスが確かめることを整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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UbuntuがRabbitMQサーバーの脆弱性12件を修正 USN-8933-1

この記事のまとめ

  • Canonicalが2026年10月15日、RabbitMQのサーバーのパッケージrabbitmq-serverの脆弱性12件を直す更新USN-8933-1を出しました。
  • 対象はUbuntu 16.04〜26.04 LTSです。認証の前にサーバーを止められる問題や、管理画面の乗っ取りにつながる問題を含みます。
  • 開発元は2件を「Critical」としています。CISAの悪用が確認された脆弱性の一覧(KEV)には、10月18日時点で載っていません。
こんな方に#30代#40代#50代#60代実務

Canonical(Ubuntu)は2026年10月15日、更新「USN-8933-1」を出しました。RabbitMQのサーバーの脆弱性12件を直すものです。RabbitMQは、システムの間で処理の依頼やデータを預かって受け渡す「メッセージブローカー」です。注文や通知の処理をつなぐ裏方として、業務システムの中で使われています。

何が直ったのか

対象のパッケージは rabbitmq-server の1つです。開発元はRabbitMQの開発チーム(Broadcom)です。Ubuntuの説明と開発元のGitHubの告知を照らし合わせると、12件は次のとおりです。評価は開発元のCVSS 4.0で、Ubuntuは12件とも優先度を「Medium」としています。

CVE 何が起きるか 関係する機能・設定 開発元の評価 Ubuntuの対象
CVE-2026-67231 TLSのクライアント証明書の認証をすり抜けられる trust-storeプラグイン Critical 9.1 18.04〜26.04
CVE-2026-67404 OAuth 2の署名の鍵を取る通信で、証明書の確認が省かれる OAuth 2プラグイン(CAの証明書が無い環境) Critical 9.2 26.04
CVE-2026-66079 認証の前の細工したデータで、メモリを使い果たし止まる AMQP 1.0の受付 High 8.2 20.04〜26.04
CVE-2026-67232 圧縮したデータで、認証なしにメモリを使い果たす Web MQTTプラグイン High 8.2 20.04〜26.04
CVE-2026-67235 送信できる利用者が、メモリを使い果たせる AMQP 0-9-1 High 7.1 16.04〜26.04
CVE-2026-67238 ログインした利用者が、ノード全体を止められる AMQP 0-9-1(応答用のキュー名) High 7.1 22.04〜26.04
CVE-2026-67409 署名の鍵の取得の失敗で鍵が消え、OAuthの認証が続けて失敗する OAuth 2プラグイン High 22.04〜26.04
CVE-2026-66070 ほかのサイトから管理APIを操作される(CSRF) 管理画面のCORSを「*」にした設定 High 7.6 18.04〜26.04
CVE-2026-66077 証明書の名前に仕込んだスクリプトが、管理画面で動く(XSS) 管理画面、クライアント証明書の確認 High 7.3 16.04〜26.04
CVE-2026-67239 同じ種類のXSSが、ストリームの管理画面で起きる ストリームの管理、クライアント証明書の確認 High 7.6 22.04〜26.04
CVE-2026-67236 管理画面のログインで、パスワードがクッキーに残る 管理画面(パスワードでのログイン) High 8.2 20.04〜26.04
CVE-2026-67237 OAuthを使う管理画面の起動の処理で、XSSが起きる 管理画面のOAuth 2 High 7.5 24.04・26.04

開発元の告知は、多くの件で「この設定のときに限る」という前提を書いています。たとえばCVE-2026-67231は、trust-storeプラグインを使う場合です。CVE-2026-67404は、OAuth 2プラグインを使い、CAの証明書の束が読めない環境(最小限のコンテナなど)の場合です。一方で、CVE-2026-66079とCVE-2026-67232は認証が要らず、受付の口に届くだけで止められるとしています。

CISAの「悪用が確認された脆弱性の一覧(KEV)」には、10月18日に確かめた時点(10月16日の版)で、12件とも載っていません。USNと開発元の告知にも、悪用を確かめたという記載はありません。

Ubuntuの版ごとの直ったパッケージ

Canonicalは、通常のシステムの更新で直り、そのあとに rabbitmq-server の再起動が要るとしています。版ごとの修正版は次のとおりです。

Ubuntuの版 直ったrabbitmq-serverの版 入手
26.04 LTS 4.0.5-10ubuntu5.2 通常の更新
24.04 LTS 3.12.1-1ubuntu1.7 通常の更新
22.04 LTS 3.9.27-0ubuntu0.6 通常の更新
20.04 LTS 3.8.3-0ubuntu0.3+esm2 Ubuntu Pro
18.04 LTS 3.6.10-1ubuntu0.5+esm1 Ubuntu Pro
16.04 LTS 3.5.7-1ubuntu0.16.04.4+esm3 Ubuntu Pro(Legacy Support)
UbuntuのセキュリティノートUSN-8933-1のUpdate instructionsの部分。通常のシステムの更新のあとにrabbitmq-serverの再起動が要るという注意と、26.04 LTSは4.0.5-10ubuntu5.2、24.04 LTSは3.12.1-1ubuntu1.7、22.04 LTSは3.9.27-0ubuntu0.6、20.04・18.04・16.04はUbuntu Proで直った版が出ていることを示す表
USN-8933-1の更新の手順と、Ubuntuの版ごとの修正版のパッケージ出典: Canonical(Ubuntu)(引用)

Ubuntuのパッケージの版(3.9.27など)は、開発元の修正版(3.13.15、4.2.6など)と番号がそろっていません。Canonicalが、それぞれの版に直りを取り込んで配っているためです。Ubuntuのパッケージで入れたものは、上の表の版以上かどうかで判断します。

開発元から入れたRabbitMQの場合

USN-8933-1は、Ubuntuの標準のパッケージだけが対象です。開発元のリポジトリやコンテナの画像で入れたものは、開発元の告知の版で判断します。告知によると、12件すべてが直っているのは、4.3系なら4.3.3以降、4.2系なら4.2.9以降です。

開発元の表では、コミュニティのサポートが続いているのは4.3系だけです(2027年1月31日まで)。4.2系は2026年7月31日に終わっています。長期のサポートは、商用のサポートの契約がある利用者向けとしています。

RabbitMQの公式サイトのRelease Informationの表。4.3系は最新4.3.6でコミュニティのサポートは2027年1月31日まで、4.2系は2026年7月31日、4.1系は2026年1月31日、4.0系は2025年4月30日、3.13系は2024年9月30日に終わっていることと、商用のサポートの終了日が並ぶ
RabbitMQの系列ごとのコミュニティのサポートの終了日(開発元の表)出典: RabbitMQ(Broadcom)(引用)

前の「Java Client」の件との違い

10月13日の記事VMwareのRabbitMQ Java Clientに脆弱性3件、版を確認は、アプリに組み込むJava用の部品の話でした。CVEも別で、そちらはアプリの依存ライブラリを開発の担当が直します。今回はサーバー本体で、OSのパッケージを更新するのはサーバーの管理者です。同じ「RabbitMQ」でも、確かめる人と場所が違います。

影響する会社・しない会社

  • 影響する: Ubuntu 16.04〜26.04 LTSで、Ubuntuの標準のパッケージrabbitmq-serverを動かしている会社。版によって当たる件数は違いますが、どの版にも修正があります。
  • 影響する(急ぐ): AMQPの受付やWeb MQTTを、社外や広い社内のネットワークから届く所に置いている会社。認証の前に止められる件が含まれます。
  • 影響する(前提に当たるか確かめる): trust-store、OAuth 2のプラグイン、管理画面のCORSの「*」、クライアント証明書の確認を使う会社。Criticalの2件や、管理画面の乗っ取りにつながる件の前提です。
  • 影響しない: RabbitMQのサーバーを動かしていない会社。アプリに組み込むJava Clientだけを使っている場合は、前の記事の3件を確かめます。
  • 影響しない(このUSNの範囲では): 開発元のリポジトリやコンテナの画像で入れたRabbitMQ。ただし、開発元の告知の対象の版に当たるかは確かめます。

情シスが今日やること

以下は、USNと開発元の告知をもとにした編集部の進め方の案です。

  1. RabbitMQを動かしているサーバーを洗い出し、入っている版を確かめます。Ubuntuのパッケージは apt policy rabbitmq-server で、上の表の修正版と比べます。開発元から入れたものは rabbitmqctl status の出力で版を見ます。
  2. 有効なプラグインを rabbitmq-plugins list -e で確かめます。管理画面、trust-store、Web MQTT、OAuth 2、ストリームの管理があれば、表の該当の件を優先して扱います。
  3. 更新を当て、rabbitmq-serverを再起動します。クラスタなら1台ずつ再起動し、ノードが戻ったことを確かめてから次へ進みます。20.04以前はUbuntu Proの契約の有無も確かめます。
  4. すぐに更新できないサーバーは、管理画面(既定は15672番)やWeb MQTT(既定は15675番)を社外から届かないようにします。CORSの「*」もやめます。更新の代わりにはならないので、更新の日も決めます。
  5. 管理画面を暗号化していないHTTPで使っていた場合は、更新のあとに管理者のパスワードの変更を検討します。CVE-2026-67236で、パスワードがクッキーに残っていたためです。

2026年10月18日時点の内容です。

よくある質問

Q前に記事にした「RabbitMQ Java Client」の脆弱性と同じ件ですか。

A別の件です。前の記事は、アプリに組み込むJava用の部品(CVE-2026-106121〜106123)の話でした。今回は、メッセージを預かって受け渡すサーバー本体のパッケージrabbitmq-serverの12件です。両方を使っている会社は、両方の確認が要ります。

Q更新したあと、ほかに何か要りますか。

ACanonicalは、通常のシステムの更新のあとに、rabbitmq-serverの再起動が要るとしています。パッケージを更新しただけでは、動いているサーバーに直りが入りません。クラスタを組んでいる場合は、1台ずつ再起動する段取りを先に決めておきます。

Q開発元のリポジトリやコンテナの画像で入れたRabbitMQも、この更新で直りますか。

Aいいえ。USN-8933-1は、Ubuntuの標準のパッケージの更新です。開発元から入れたものは、開発元の告知の版で判断します。開発元の告知では、12件すべてが直っているのは4.3系なら4.3.3以降、4.2系なら4.2.9以降です。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月18日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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