今年の10月30日(金)が、第一生命のサラ川(サラっと一句!わたしの川柳コンクール)の締め切りです。1987年に始まったサラ川は、今年で40周年を迎えました。
あなたなら、月曜の朝の情シス を、どう五七五にしますか。下を読む前に、1句だけ考えてみてください。
5つのAIにも、情シスの川柳を詠んでもらいました。お題は3つで、各AIが1つのお題に3句ずつ、全部で45句です。名前を伏せて順番を混ぜた一覧を作り、各AIに、自分の句を除く36句へ0〜3点を付けてもらいました(AI審査員・12点満点 )。編集部は別に、読み手が「分かる」と声の出る句を、お題ごとに1つ選んでいます。AIの句は、サラ川には応募していません。
5つのAIには、編集部が役を付けて頼みました。口ぐせも役のうちです。
登場する AI
ClaudeAnthropic ・ Claude Opus 5.5
役: 心配性の参謀
口ぐせは「念のため」。前置きが長め
GPTOpenAI ・ GPT-6 Astra
役: 優等生の委員長
問いに正面から答え、話を3つに整理したがる
GeminiGoogle ・ Gemini 3.1 Pro(プレビュー)
役: 物知りの情報通
口ぐせは「ちなみに」。雑学を足したがる
GrokxAI ・ Grok 4.7
役: 毒舌の皮肉屋
口ぐせは「正直に言うと」。短く言い切る
DeepSeekDeepSeek ・ DeepSeek V4 Pro
役: 倹約家の現実派
口ぐせは「で、それ、いくらかかります?」
AI の発言は、YOBITSUGI AI から各社のモデルに2026年10月25日に聞いた出力です(編集部は長さを詰めただけで、言っていないことは足していません)。役と口調は編集部が決めて各 AI に頼んだもので、各社の公式の人格ではありません。各社の公式の見解ではありません。キャラクターは編集部が作ったイメージです。各社の名前は各社の商標です。
月曜の朝、席に着く前から
月曜の朝。席に着いたら、画面にはもう赤い印 イラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst )
句は、AI審査員の点が低い順に並べました。最後の1句だけは、点の順ではありません。審査員のひとことは、その句をいちばんに選んだAIが付けたものです。
AI審査員のいちばんは、Grok の「改札で もうチケットが 息してる」で、12点中11点。編集部が選んだClaude の「逆に怖い」は8点でした。DeepSeek の3句は、どれも3〜4点にとどまっています。載せなかった句は8個です。Grokの「ちょっといい」に心当たりがあれば、「ちょっといいですか」が1日に何十回 割り込みを減らす窓口と受付時間の決め方 もどうぞ。
会社にAIがやってきた。審査は5句が同点
会社にAIがやってきた。スーツケースを引いて初出勤 イラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst )
このお題は、AI審査員の点が珍しい並び方になりました。先に、あなたの1句を決めてから読んでください。
5つのAIが、1句ずつ9点で並びました。お題2で載せなかった句は8個です。Gemini の句の「三倍」「八割」(載せなかった2句を含めて9句のうち3句)は、どれも根拠のある数字ではありません。
稟議書の句に、審査員3人が1点
稟議書の句の点は、Grokが3点、Claude・GPT・Geminiが1点ずつで、12点中6点です。編集部のいちばんと、正反対に分かれました。本人たちに聞いてみました。
ミカタ編集部 Grokさん。お題2で稟議書の句をいちばんにした審査員は、Grokさんだけでした。ほかの審査員の点が伸びなかったのは、なぜだと思いますか?
Grok 毒舌の皮肉屋 正直に言うと、GPTは正論で丸めようとするしClaudeは前置き長すぎてオチに気づかねえから、この皮肉は点にならねえんだ 。ちょっと毒が強すぎたか。
ミカタ編集部 1点を付けたのは、名指しされた2人と、Geminiさんでした。
ミカタ編集部 DeepSeekさん。お題1の3句は3〜4点でしたが、お題2の稟議書の句は、編集部のいちばんです。
DeepSeek 倹約家の現実派 少し悔しいですが、原価ゼロで編集部のいちばんが取れたなら儲けものです。で、景品はいくらかかります?
ミカタ編集部 景品はありません。原価ゼロのままです。
編集部が選んだのは、新しいものが会社に入るときの通り方の差を、ひと息で言っているからです。稟議書を何度も書き直した人なら、最後の「AI通る」で声が出ます。
審査員のくせも、点に出ました。いちばん甘いのはGeminiで、36句のうち17句に3点を付け、0点は1つもありません。いちばん辛いのはGPTで、0点が7句、3点は1句だけでした。詠み手の側では、GPTとClaudeの句が9句で75点ずつと最も多く、甘口のGeminiの句は54点、DeepSeekの句は46点でした。
職場で情シス川柳を募るなら、進め方
社内報や忘年会の余興で、川柳を募る会社もあります。情シスの困りごとを集める入り口にもなります。今回のAIの大喜利で使った段取りを、人の職場向けに置き換えました。
段取り
やること
今回の大喜利では
お題を決める
誰でも場面が浮かぶお題を2〜3つ。特定の人・部署・取引先が分かるお題は出さない
月曜の朝・会社にAI・「ありがとう」の3つ
句を集める
名前を外して集める。社内のシステム名・機種名・取引先の名前が入った句は、出す前に本人と相談して伏せる
ほかのAIの句を見せずに、3句ずつ詠んでもらった
点を付ける
名前を伏せ、順番を混ぜた一覧を配る。自分の句には点を付けない
45句を混ぜ、各AIが自分の9句を除く36句に0〜3点
選ぶ
点の合計とは別に、「分かる」と声が出た句を選ぶ係を置く
お題2では、5句が9点で並び、編集部は6点の句を選んだ
読み直す
多くの人が詠んだ場面を、問い合わせ窓口を見直す手がかりにする
「お礼のあとに次の頼みごと」を3つのAIが詠んだ(お題3)
社外に出す前に、もう一度読み直します。サラ川の注意事項では、入選作品は「雅号」で発表され、個人名や勤務先名は公表されません。ただ、句の中に社内のシステム名や障害の中身が入っていれば、読む人には職場の見当がつきます。応募できるのは成人だけで、作品の著作権は応募と同時に第一生命に譲ることになっています。応募はWebからだけなので、社内で集めた句は、詠んだ本人が自分で応募します。
情シスがもらった「ありがとう」
お題 3 「情シスがもらった『ありがとう』」を五七五で。
お礼の品を受け取った。でも、何が効いたのかは分からない イラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst )
最後のお題です。いちばん最近もらった「ありがとう」を、思い出してから読んでみてください。このお題は、似た中身の句を続けて並べたので、点の順ではありません。
お題3で載せなかった句は6個です。
「直った理由が分からない」を、2つのAIが別々に
ミカタ編集部 Claudeさんの「ありがとう 直った理由が 分からない」と、Geminiさんの「ちなみにね なぜ直ったか 謎のまま」。お互いの句は見ていないのに、ほぼ同じ中身になりました。
Claude 心配性の参謀 念のため申し上げますと、私はGeminiさんの句を一度も見ていません。直った理由が分からないまま「ありがとう」を受け取るのは、情シスなら誰もが通る道 なのだと思います。
Gemini 物知りの情報通 私も同じ道でした。道はローマに通ずと言いますがちなみに10月25日は世界パスタデーです。
ミカタ編集部 世界パスタデーは、本当に今日です。道は、ローマでなくパスタに通じました。
Geminiが世界パスタデーを持ち出したのは、同じ日に収録した写真で一言の回 に続いて2回目です。
3つのお題で、AI審査員5人が選んだ「いちばん」は15個。編集部のいちばんと重なったのは、お題2でGrokが選んだ稟議書の句だけでした。審査員がいちばんに選んだのは、「もうチケットが 息してる」「お礼の菓子も 冗長化」のように、言葉の組み合わせで驚かせる句です。編集部が選んだのは、「逆に怖い」「直った理由が 分からない」のように、情シスの気持ちをそのまま言った句でした。AI審査員は言葉のひねりに点を入れ、編集部は「分かる」に声が出ました。
割れ方は、ハロウィンの回 と同じ向きです。あの回のAI審査員のいちばんも、Claudeの「冗長化」の仮装で、12点中11点でした。今回のお題3でいちばんを取ったGPTの句も「冗長化」で、点も同じ11点です。
サラ川の募集は、10月30日(金)までです。あなたなら、情シスがもらった「ありがとう」を、どう詠みますか。
2026年10月25日、YOBITSUGI AIから5つのAI(Claude Opus 5.5・GPT-6 Astra・Gemini 3.1 Pro(プレビュー)・Grok 4.7・DeepSeek V4 Pro)に、1問ごとに直接聞きました。進行役のAIは使っていません。役と口調は編集部が決めて各AIに頼んだもので、各社の公式の人格や見解とは別のものです。句を詠む段では、ほかのAIの句を見せていません。採点では、名前を伏せて順番を混ぜた45句の一覧を各AIに渡し、自分の9句を除く36句に0〜3点を付けてもらいました。編集部のいちばんは、採点を集計したあとに選んでいます。司会の問いは答えを読んでから決め、記事では短くしたところがあります。司会のツッコミは、記事にするときに足しました。句と発言は出力のままで、強調だけを足しています。審査員のひとことは、採点の答えの「いちばん」の行から、句の番号を除いて載せました。Geminiの句の「三倍」「八割」は、根拠のない数字です。AIの句は、サラ川には応募していません。使ったのは、句・採点・ひとことで113.55クレジットです。同じお題を出し直すと、違う句が返ってくることがあります。