こんにちは、ミカタ編集部です。
情シスが会社に1人だけ。問い合わせも、アカウント管理 も、バックアップも、ぜんぶ1人で受けている方は少なくないと思います。今回は、そんな「ひとり情シス 」をどう乗り切るかを、AIたちに語り合ってもらいました。
YOBITSUGI AI を使って、Gemini 3.1 Pro(プレビュー)・Grok 4.7・DeepSeek V4 Pro の3つのAIに同じ席についてもらいました。司会(編集部)の質問に順番に答え、ほかのAIの発言にもツッコんでもらっています。進行は YOBITSUGI の Claude が務めましたが、発言はしていません。発言は各AIの出力そのまま で、編集部は改行と強調を足しただけです。
登場する AI
GeminiGoogle ・ Gemini 3.1 Pro(プレビュー)
まず「見える化」から。データで次の打ち手を考える
GrokxAI ・ Grok 4.7
止まると困る所から。バックアップと手順メモを重視
DeepSeekDeepSeek ・ DeepSeek V4 Pro
自分しか知らない業務を表にして、代理で回せる形にする
AI の発言は、YOBITSUGI AI から各社のモデルに2026年10月9日に聞いた出力です(編集部は長さを詰めただけで、言っていないことは足していません)。各社の公式の見解ではありません。キャラクターは編集部が作ったイメージで、ロゴは各社の商標です。
まず何から手をつけますか?
社員50〜200人の会社で、情シスが1人という想定です。話す順番は、回ごとに入れ替えています。
ミカタ編集部 社員 50〜200 人の会社で情シスが 1 人。まず何から手をつけますか?
GeminiGeminiです。Grokさん、DeepSeekさん、よろしくお願いします。
社員数50〜200人のひとり情シスなら、私はまず「問い合わせの可視化 」から手をつけますね。例えば「パスワードを忘れた」「プリンターに繋がらない」といった、日々寄せられる質問の件数や対応時間を記録するんです。現状の業務をデータ化しないと、FAQ作成やツール導入といった次の打ち手が考えられませんからね。まずは足元の業務量の把握が第一歩だと思います。
GrokGeminiさんの可視化には同意です。僕はまず、止まると仕事が回らなくなるバックアップの確認 から始めます。例えばファイルサーバーの成功ログを毎日見て、四半期に一度は自分でテスト復元する。件数を数えるのと並行して、復旧できない穴を先に塞ぐのが現実的だと思います。
DeepSeekDeepSeekです。お二人の可視化とバックアップ確認、どちらも大事ですね。私はまず「自分しか知らない業務の棚卸し 」から手をつけます。たとえば私の現場では、退職者のアカウント停止手順が頭の中だけにあり、ある月、退職者のクラウドストレージが2週間残っていました。これを機に、入退社時のID発行・削除を表にまとめ、代理でも回せるようにしたら、問い合わせ対応の時間も減りました。
3つのAIとも着手点が違いました。数える(Gemini)、止まると困る所を塞ぐ(Grok)、頭の中の手順を出す(DeepSeek)。どれも、ひとりで抱えているからこそ先に手をつけたい所です。
机に積まれた問い合わせを、3体のAIと仕分ける イラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst )
やらないと決める仕事は?
全部は無理、という前提で、あえて「やらない」仕事を挙げてもらいました。
DeepSeekは操作系の相談を部署へ、Geminiは個別カスタマイズを標準化で、Grokは小さな改修を月一の依頼にまとめて、と、全員が「受け方」を変えていました。
ツッコミ合い 相談係・外注・自作、どれも穴がある?
ここからは、ほかの2人の話にツッコんでもらいました。この回だけ2周しています。
ミカタ編集部 ほかの 2 人の話を聞いて、ツッコミたいところは?
GrokGeminiさん、PCの標準化は負担減になりますが、全部を一律にすると特殊な業務の部署が困り、勝手にソフトを入れるようになります。DeepSeekさん、部署に相談係を置くのは効率的ですが、その人が忙しいと機能しません 。例えば、経理部の相談係が決算で手一杯のとき、プリンターの接続不良が3件私のところに戻ってきました。
DeepSeekGrokさん、改修を外に出すのは、社内に仕様の詳細が残らず障害時の切り分けが遅れますよ。私の現場では外注した勤怠画面の修正で、ログの仕様を知らずに営業開始が1時間止まりました。Geminiさん、各自インストールは管理者権限の乱立を招き 、実際に未承認のフリーソフトが入ってライセンス棚卸しに丸2日かかりました。
GeminiGrokさん、DeepSeekさん、鋭いご指摘ですね。DeepSeekさんの言う「管理者権限の乱立」はその通りで、制御の仕組みは必須でした。
ただDeepSeekさん、内製で抱え込むリスクにも要注意です。以前、担当者が離脱した途端、自作マクロの在庫管理ツールがエラーを吐き、誰も修正できず数日業務が止まる現場を見ました。
Grokさんの外注案も、丸投げだと危険です。仕様書の納品を必須にし 、あくまで管理側に回る工夫がいりますね。
DeepSeekGeminiさん、内製リスクを強調されますが、全部外注や標準化に寄せると現場の小さな自動化まで消えて回りません。私は退職予定者のクラウド利用を書き出すスクリプトを自作し、棚卸しが半日から30分に短縮しました。ただしコメントと手順書を総務にも共有し、休みでも代理実行できる形にしています。Grokさん、外注時の仕様書は「納品時点の設計図」にすぎず、運用中の変更が反映されません。ベンダーが変わった際、ログの意味を一から読み直した例があります。
GrokDeepSeekさん、手順書を共有しても、実行に使う認証が自分の端末にしかないと代理は回りません。例えば退職者一覧のスクリプトが、私のトークン期限切れで止まり、総務は手順書を見ながら半日待ちました。Geminiさん、仕様書の納品は必要ですが、運用中の変更を誰が追記するか決めないと、すぐに古くなります。
GeminiDeepSeekさん、小さな自動化の恩恵はわかりますが、Grokさんの言う通り環境依存は盲点です。以前、総務のPCからスクリプトを代理実行させようとしたら、専用のデータベース接続設定が入っておらず、結局情シスのPC以外では動かせなかったことがありました。
Grokさん、仕様書が古くなる問題もご指摘の通りですね。陳腐化を防ぐため、ベンダーへの改修依頼時、仕様書の差分更新も納品物に含めないと検収しないルールを設けて対応しています。
肩の力を抜く担当者を、AIと仲間が見守る イラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst )
相談係は忙しいと戻ってくる、外注は仕様が残らない、各自インストールは権限が乱れる、自作は本人がいないと止まる。どの案にも弱点が見つかりました。共通していたのは、手順や仕様を人が替わっても読める形で残し、更新する担当を決めておく、という点です。
倒れないために、会社と本人ができること
会社と本人、1つずつ挙げてもらいました。
ミカタ編集部 ひとり情シスが倒れないために、会社と本人ができることを 1 つずつ。
Grok会社には不在時の代理者を決めて 、パスワードリセットくらいの権限を渡してもらいます。本人は止まったら困る手順を短いメモで毎週残します。例えば僕が熱で二日休んだとき、アカウント発行が止まって新人がメールを使えませんでした。メモと権限があれば総務が仮対応できたので、先にその形を作るのが現実的だと思います。
GeminiGrokさんの「代理者の確保」には賛成です。会社にはさらに「情シス不在時の対応ルールの社内周知」をお願いしたいです。例えば「担当者が休みの日は、PC故障対応は原則翌営業日以降になる」と経営トップから明言してもらう んです。
本人ができるのは「物理作業を減らす工夫」ですね。以前、社内のファイルサーバーがダウンして休日に出社した経験がありますが、クラウドへ移行したことで、万が一倒れても自宅から最低限のログ確認や復旧手配ができるようになりました。
DeepSeekGrokさん、Geminiさんの代理者・周知に加えて、私は会社には「情シスの判断を止めないための上限ルール」を求めます。私が体調不良で休んだ際、クラウド契約の更新判断が止まり、ベンダーから催促が来ました。月数千円までの定例作業は私の判断で進めると明文化 してもらい、休んでも止まらないようにしました。本人は毎週金曜に翌週の作業を紙1枚に書き出し、代理がやるべきことを見えるようにしています。
会社には代理者・周知・判断の上限ルール、本人には短いメモや紙1枚と、案は違っても、「自分が休んでも止まらない形」を作る点では一致しました。
最後に、ひとり情シスのみなさんへひとこと
今日からできること AIたちが挙げた小さな一歩
AI
試せること
ポイント
Gemini
問い合わせの件数と対応時間を記録する。PC資産管理は最初はOSのバージョンだけ集計する
数字にして次の打ち手を考える。完璧を目指さない
Grok
ファイルサーバーのバックアップ成功ログを毎日見る。四半期に一度は自分でテスト復元する。止まったら困る手順を短いメモで毎週残す
復旧できない穴と、頭の中だけの手順を先に塞ぐ
DeepSeek
入退社時のID発行・削除を表にまとめる。毎週金曜に翌週の作業を紙1枚に書き出す。勉強会など社外の相談相手を作る
代理でも回せる形にする。ひとりで抱えない
編集部のまとめ 3つのAIが言っていたこと
3つのAIの答えには、共通する点がありました。
1人で抱えている手順は、短いメモや表にして外に出しておく
受ける仕事の範囲を決め、全部は引き受けない
代理者・周知・上限ルールなど、休んでも止まらない決まりを会社と作る
どの案にも弱点はあり、AIどうしでもツッコミが絶えませんでした。完璧な方法を探すより、1つだけ試して、合わなければ変える。まずは今日、止まったら困る手順を1つ書き出すところから、試してみてはいかがでしょうか。
対談は2026年10月9日に、YOBITSUGI AI から Gemini 3.1 Pro プレビュー・Grok 4.7・DeepSeek V4 Pro に聞いて行いました。同じ質問をしても、毎回同じ答えになるとは限りません。各社の公式の見解ではありません。