本文へ移動
情シスのミカタ
ニュース約4分で読めます

MikroTikのルーターに重大脆弱性 認証なしで乗っ取りの恐れ、更新を

カナダのサイバーセキュリティ機関(CCCS)が、MikroTikのルーターなどが使うRouterOSの7.24.5より前に脆弱性があるとして更新を促しました。背景には、認証なしで到達できる重大な脆弱性CVE-2026-84411(critical)と、すでに悪用が確認されているSSH関連の3件があります。影響と、情シスが今日やることを公式発表から整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
文字
MikroTikのルーターに重大脆弱性 認証なしで乗っ取りの恐れ、更新を

この記事のまとめ

  • カナダのサイバーセキュリティ機関(CCCS)が2026年10月13日、MikroTikのルーターなどが使う「RouterOS」の7.24.5より前のバージョンに脆弱性があるとして、更新を促しました。
  • 最も重大なのはCVE-2026-84411です。RouterOSのWeb管理(WebFig)の処理に不具合があり、ログインせずに細工した1つのHTTPリクエストを送るだけで、サービスを止めたり、ルーター上で全権限のコードを実行させたりできる恐れがあります。深刻度はcritical(CVSSは9.8)です。
  • さらに、SSH関連の3件(CVE-2026-67279・CVE-2026-86060・CVE-2026-67277)は、米国CISAの「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」に載っており、すでに実際に悪用されています。
  • MikroTikの機器は小規模拠点やSOHOで広く使われ、過去にもボットネットに悪用された経緯があります。最新のstable(7.24.5以降)への更新と、管理画面をインターネットに出さないことが重要です。
こんな方に#30代#40代#50代実務

カナダのサイバーセキュリティ機関(CCCS)は2026年10月13日、MikroTikのルーターなどが使うOS「RouterOS」の7.24.5より前のバージョンに脆弱性があるとして、更新を促す注意情報(AV26-1029)を出しました。背景には、MikroTikが公表した複数の脆弱性があります。

ここでは、特に重大な脆弱性の中身と、すでに悪用が始まっている脆弱性、情シスが今日やることを、MikroTikとCCCSの公式発表から整理します。

何が見つかったのか

最も重大なのが、CVE-2026-84411です。MikroTikの発表によると、RouterOSのWeb管理サービス(WebFig。www・www-sslポートで動くもの)のHTTPリクエストの処理に不具合(integer underflow)があります。ログインせずに、細工した1つのHTTPリクエストを送るだけで、サービスをクラッシュさせたり、ルーター上で全権限のコードを実行させたりできる恐れがあります。深刻度は「critical(重大)」で、CVSSは9.8(CVE.org)です。

MikroTik公式のセキュリティ情報ページ『CVE-2026-84411』(2026年10月6日・Security)。RouterOSのWeb管理サービス(WebFig・www/www-sslポート)のHTTPリクエスト処理にinteger underflowがあり、ログインせずに細工した1つのHTTPリクエストでサービスをクラッシュさせたり全権限でコードを実行させたりできる恐れ、深刻度critical、と英語で記載。Who is affected=7.24より前(v6含む)でWeb管理に到達できる機器、Who is not affected=7.24以降。Fix status: v7 stableは7.24で修正、v7 long-termとv6 long-termは保留。すぐ更新できない場合はIP→Servicesでwww/www-sslを信頼アドレスに制限するか無効化、VPN経由で管理、と緩和策も書かれている
MikroTik公式のCVE-2026-84411の発表。認証なしで乗っ取りの恐れ出典: MikroTik(引用)

影響を受けるのは、RouterOSの7.24より前(RouterOS v6を含む)で、攻撃者からWeb管理画面に到達できる機器です。MikroTikによると、この問題はv7 stableでは7.24で修正されました。一方、v7 long-termとv6 long-termの修正は、10月6日時点では提供が保留(pending)とされています。

さらに、SSHに関連する3件の脆弱性(CVE-2026-67279・CVE-2026-86060・CVE-2026-67277)は、米国CISAの「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」に載っており、すでに実際に悪用されています。これらは、RouterOSの7.24.2、長期サポートの7.23.4、RouterOS v6の6.49.21で修正されています。

MikroTik RouterOSの脆弱性の要点と対応の図。危ないもの=CVE-2026-84411(critical・CVSS9.8・Web管理WebFigでログイン不要の1リクエストで全権限のコード実行の恐れ)とSSH関連の3件がすでに悪用(CISA KEV・CVE-2026-67279/86060/67277)。今すぐやること=最新stable(7.24.5以降)へ更新・管理画面(Web/SSH/Winbox)をネットに出さずVPN経由で・IP→Servicesで信頼アドレスだけに限定し不要は無効。修正版はv7 stable 7.24.5/長期サポート7.23.4/RouterOS v6は6.49.21、CVE-2026-84411のlong-term修正は保留、とある
情シスが今すぐやること(編集部作成)作成: 編集部 / もとの資料: 情シスのミカタ編集部

なぜ今、注意なのか

認証なしで乗っ取られる恐れのある重大な脆弱性に加えて、SSH関連の3件がすでに悪用されている点が重要です。MikroTikの機器は、小規模な拠点やSOHOのルーター・ネットワーク機器として広く使われており、過去にもボットネット(VPNFilterやMerisなど)に悪用された経緯があります。管理画面(Web管理やSSH)をインターネットに出している機器は、特に狙われやすくなります。

ただしMikroTikは、既定のファイアウォール設定では、Web管理画面はインターネットからブロックされ、ローカルネットワークからのみ到達できるとしています。既定の設定を変えて管理画面を外部に開けている場合は、リスクが上がります。

影響する会社・しない会社

関係するのは、MikroTikのルーターやスイッチ(RouterOSを使う機器)を使っている会社・拠点です。特に、Web管理(WebFig)・Winbox・SSHをインターネットから見られる状態にしている場合や、古いバージョン(7.24より前、RouterOS v6を含む)のままの場合は、すぐに対応が必要です。

MikroTikの機器を使っていない会社は、直接の対象ではありません。ただし、拠点や委託先のルーターがMikroTikのこともあります。この機会に、社内と拠点のネットワーク機器の棚卸しをしておくと役立ちます。

情シスが今日やること

  • 使っているMikroTik機器のRouterOSのバージョンを確認する
  • 最新のstable(7.24.5以降)に更新する
  • 長期サポート(long-term)を使っている場合は、SSH関連の修正(7.23.4、RouterOS v6は6.49.21)を適用し、CVE-2026-84411のlong-term向け修正の提供状況をMikroTik公式(supportsec)で確認する
  • すぐ更新できないときは、「IP → Services」でWeb管理(www・www-ssl)やSSHを、信頼できるアドレスだけに制限する。使っていない管理サービスは無効にする
  • 管理画面(Web・SSH・Winbox)をインターネットに直接公開しない。WireGuardなどのVPN経由で管理する
  • ファイアウォールの既定のルールを外していないか確認する
  • ログで、見覚えのない設定変更や不審なアクセスがないか確認する

書かれていないこと

CCCSの注意情報(AV26-1029)自体には、CVE番号や脆弱性の種類は書かれておらず、「7.24.5より前が影響・更新を」という案内です。CVEの詳しい内容は、MikroTik公式(supportsec)とCVE.orgで確認しました。

CVE-2026-84411のv7 long-term・v6 long-term向けの修正は、10月6日のMikroTikのページ時点で「保留(pending)」とされています。MikroTikは「この記事は、追って情報を更新する」としているため、提供され次第、更新してください。なお、現時点でCISA KEVに載って悪用が確認されているのは、SSH関連の3件です。CVE-2026-84411自体は、現時点ではKEVには掲載されていません。

よくある質問

Qうちの会社に関係ありますか?

AMikroTikのルーターやスイッチ(RouterOSを使う機器)を使っている会社・拠点は関係します。特に、Web管理(WebFig)やWinbox、SSHといった管理画面をインターネットから見られる状態にしている場合や、古いバージョン(7.24より前、RouterOS v6を含む)のままの場合は、すぐに対応が必要です。使っていない会社は直接の対象ではありませんが、拠点や委託先のルーターがMikroTikのこともあるため、ネットワーク機器の棚卸しに役立ちます。

Qどのくらい危ないですか?

ACVE-2026-84411は、認証なしでルーターを乗っ取られる恐れがある重大(critical)な脆弱性です。加えて、SSH関連の3件はすでに実際に悪用されています(CISA KEV掲載)。管理画面をインターネットに公開している機器は特に危険です。ただしMikroTikによると、既定のファイアウォール設定ではWeb管理画面はインターネットからブロックされ、ローカルネットワークからのみ到達できるとされています。

Qどう直せばよいですか?

A使っているMikroTik機器のRouterOSを、最新のstable(7.24.5以降)に更新します。長期サポート(long-term)を使っている場合は、SSH関連の修正(7.23.4、RouterOS v6は6.49.21)を適用し、CVE-2026-84411のlong-term向け修正の提供状況をMikroTik公式(supportsec)で確認してください。すぐ更新できないときは、「IP → Services」でWeb管理やSSHを信頼できるアドレスだけに制限し、管理画面はインターネットに公開せず、VPN経由で管理します。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月14日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

役に立ったら、いいねと共有をお願いします